晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

一寸時間が経ったが、今月の更新・・

2018年09月24日 00時17分20秒 | 天文ネタ

列島中、年がら年中の災害続きで、十数年前までの気候を知るものにとって、落ち着いた生活を送ることが此れほど難しいものだとは思わなかった。 当地は此度の台風21号、地震では被災の内に入らない程度で済んでいるが、但し、今回はである。 甚大な被害を受けられた方々、又、亡くなられた方々にはお見舞い、お悔やみを申し上げる次第。 特にこの度の山林崩落報道で、獲り入れ前の稲田内に土砂とともに倒壊した住宅等の映像は同業者として精神的に激しく堪えるものであった。 他人事と済ませられない昨今の自然状況では、明日は我が身と気を引き締め、出来得る限りの備えをして過ごすしかないだろう。 と言う訳で星見は前回の更新からは数回行ったが、こんな災害の時には、中々更新作業をするような気に為れず、やっと、昨日は彼岸の中日と云うことで、これを機に今月の更新記事スタートとしたい。(当ブログは星見の日誌でもあるので、記録??残しと云うことで)  

さて、性懲りも無く、必要でもないのに所有しているパーツを利用して等とお遊びで、ジャンク箱内にあったタカハシのFC50(レンズ及び接眼アダプタ‐無)鏡筒と、この鏡筒用にとスコープータウンより2年程前に購入した口径5cm 焦点距離42cmのアクロマートレンズを組み合わせて超お手軽チョイ見用の望遠鏡を製作。 しかし、肝心の接眼鏡を取り付けるアダプター等が無く、ボーグパーツを購入することに・・・(これが、7~8千円程掛かった)レンズフードは其の辺にあった太田胃散の缶が丁度よく、裏側に植毛紙を貼って完成。 それが下のものだ。

ミザールテックK型経緯台との組み合わせで、非常に軽いので架台にも負荷が掛からずK型経緯台の利点が際立つ組み合わせとなった。又、ファインダーはスカイサーファー3(これも昨年に2個購入して使わないで置いてあったので・・・)を取り付け、実際に先月28日と今月の大停電最中の6日夜に使ったが、軽快そのもので結構楽しい星見が出来た。(アイピースはナグラーズーム3~6㎜使用) 対物レンズはセルにテープを巻いて隙間を埋めただけで、もう少し確りとした細工をしたいと思っているが・・・。 ※こと座のWWスターを分離出来ているので、及第点は上げることが出来る。

今月に入ってから自動導入機能を利用することになり、この機能を使い始めると手動での操作導入が面倒になり、こうしたチョイ見の機材は使う機会が殆ど無くなった。 何よりも、PODの狭さが気に為らなくなるのがとても良い。 結局、手動での操作は無理な姿勢でファインダーを覗きながらと云うことなので、自動導入にしたことで一気に解決となった。   ・・・とは言っても、機材が小型になったので、手動導入でも狭さは感じないのだが・・・(^^;

9月1日(22時から24時迄)はわし座、ヘルクレス座、こうま座、みずがめ座の重星をpentax105SDHF 架台タカハシEM-10temma2Jr(24Vにて使用)今は手元にないがEM-200temma2M(対恒星時700倍)と較べて導入速度(24Vでは対恒星時約250倍)は遅いが、それ程ストレスは感じない。 翌日(2日)も22時から24時まで鏡筒をミューロン180Cに換え白鳥座δ星、Ψ星、わし座57番、15番、5番、11番、π星、こうま座ε星、ヘルクレス座μ星、100番、95番、δ星、κ星を観望。

11日(22時から24時20分迄)鏡筒は前回同様のミューロン180Cにてわし座π星、みなみのうお座β星、γ星、δ星(分離出来ない)白鳥座61番、こうま座ε星、ちょうこくしつ座ε星(初見)水がめ座ζ星、いるか座γ星、天王星。  17日(22時から24時迄)鏡筒はタカハシFC76鏡筒使用。おひつじ座γ星、λ星、ε星(分離出来ない)くじら座37番、66番、ヘルクレス座95番。  19日(22時10分から23時50分迄)ミューロン180Cで始め、途中よりPENTAX105SDHFに切り替え、ペルセウス座η星、ζ星、ε星、56番(分離出来ない)くじら座ν星(分離出来ない)うお座ζ星、天王星を見る。 何れの日も昼と夜の気温差が10数℃有り、当然シーイングも5/10以下で綺麗な観え方ではなかったが、自動導入のみの観望であったため身体には非常に優しかった観望であった。 今後もこのスタイルが続きそうで、機材の方向性も決まり一層整理が進みそうな予感。