晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

今年最後と思う (冬至の観望)

2015年12月25日 22時30分58秒 | 天文ネタ

冬至であった22日の日は、朝から快晴の空であった。 久し振りの観望と楽しみに夜を待っていたが、星々は家の中の薄汚れたガラス窓からみてもハッキリ判る程の激しい瞬きで一気に気持ちは萎えた。 夜半近くなれば少しは瞬きも収まってくるだろうと、お笑いの特番で待ち時間を遣り過ごすこととした。 番組も終わった23時頃空を見ると予想通り星々は落ち着いた輝きになっている。 只、地平線上一帯に雲が湧き始めており、慌ただしく準備をしてPODへと向かう。 月齢11の月から始めたがこの時期としては相当に良い気流状態で、20㎝反射の能力を80パーセントは出せる程の見え方で、虹の入り江からアルペン山脈、プラトーの内部(4個くらい小クレーターが確認出来る)を40分間近く観た。(月面も20㎝クラスから面白いと私は思っている) ニコンNAV7㎜使用で倍率は260倍

しかし、月面を観ているうちに雲の拡がりは物凄いスピードで空を蔽い始め、慌てて雲に隠されそうなオリオン座リゲルに鏡筒を向ける。 急かされる気分の中でも可也綺麗な観え方を提供してくれた。 さて、次はおおいぬ座シリウスに向ける。 星像は意外と落ち着いているが伴星を確認云々といった観え方では無かった、が、雲に隠されるまで見続ける。 

 この頃になると星の見えている空域は殆どなく北北東の一部と東の低空のみとなり、大熊座のミザールを観てお開きとした。 東天低く木星が昇ってきているのだが、POD隣の小屋の屋根が邪魔で見ること叶わず終了。画像は木星を待っている時のもの。 観望時間は23時から24時までの約1時間であった。 

 尚、この鏡筒(西村20㎝ F9ニュートン)に屈折鏡を同架する予定だと前回の記事に書いたのだが、取り回し及びバランス、そして何より私自身がゴチャゴチャしているのが嫌いなのでそのままになっている。 嫌いなスタイルだが太陽の観察等では便利かなとは思っているのだ。未だ同架方法は決まっていないが、パーツ等は用意しており画像に有る以下のものだ。

若しかしてこれ等のパーツは使わないままになりそうな気がするが・・・。 と云うのも、又、鏡筒をTOA130に戻す予定だからだ。 これから厳寒期になることから、外気にモロ晒される(一枚目の画像でお判りと思う)スタイルとなるニュートン鏡よりも、シェードに覆われる鏡筒後部から覗くスタイルが身体に優しいからだ。 ヤワな奴と思われるかも知れないが、眠らせる機材を無くすると云うには良いと思う。    ※所有鏡筒全てに光を与えたいので、鏡筒の換装は必須なのである(^^; 

今年も残り少なくなり、この星見が本年最後になると思う。又、ここにアップした回数よりも4~5回程度加えた数が実際の星見回数で、年々減ってきている。恐らく来年はもっと少なくなると予想しているが、農閑期である11月~3月迄の間にどれだけ見ることが出来るかと云ったところ・・・。 それ以外の時期は体力及び健康に全く余力が無くなったようで、星見内容を問わずに細々と続けたいと思っている。(星見というより望遠鏡との付き合い)