TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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規格外、ワケあり野菜や商品活況

2009-08-27 07:01:41 | 経営全般
曲がっている、小さい、ちょっと傷があるという「規格外」「ワケあり」の商品を扱うビジネスが活況です。いずれも3割以上も安く、見た目は悪くとも品質には問題がない商品で、野菜などの値上がりや消費者の所得が伸びないことがその好調の要因となっています。

 一般に農家が作る野菜の2~3割に規格外が発生し、多くは処分されてきました。しかし、セブン&アイは富里市の直営農場で収穫した規格外の野菜に加え、規格外品を材料にした漬物をイトーヨーカ堂で販売したところ好調でした。

 ネット上でもワケあり商品が注目を集めています。家具専門店最大大手のニトリは、輸送中に傷が付いたり、商品入れ替わりで販売をやめた通常の2~3割安い家具のネット販売が好調です。

 森永製菓は、キャンペーン期間が過ぎた商品などのセットを3分の2の価格で6月までに合計24,000袋販売しました。

 「日本の消費者は世界一目が肥えていて、わずかな傷もゆるさない」と言われてきましたが、その消費性向も変化が生まれてきています。

 わずかの傷でごみになるはずの商品を購入することはエコロジー志向に合致します。品質に変わりないふぞろいの野菜の購入は、生命を維持するという食品本来の目的を購入しています。

 これらの傾向は、消費者が本質志向に向かっているということなのでしょうか。企業も社会的責任を意識してのこれらのワケあり商品の販売を進めてもらいたいものです。