TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地方の中小企業支援「企業再生機構」の関連法9月成立

2009-08-08 06:56:43 | 経営全般
 企業再生支援機構は、出資や融資を通じて地方の中小・中堅企業の再建を支援する組織です。6月に関連法が成立し、9月を目途に発足する予定です。
 この組織は、主に地域経済の活性化を目的に、経営不振に陥った中小・中堅企業の再生に取り組む公的機関です。2007年に解放した産業再生機構の地方版との位置づけです。

 支援対象は技術力や有力顧客を持ちながら過剰債務などを抱える地方の中小・中堅企業です。取引金融機関から支援企業の債権を買い取って出融資するとともに人材を派遣し、経営再建を進めます。再建資金は原則として機構が金融機関から借り入れ、返済を政府が保障します。
 不採算事業の整理など3年以内に再生のめどをつけ、新たなスポンサーに保有株を売却するなどして支援を完了します。

 今、産業再生機構cooだった冨山和彦の著「会社は頭から腐る」を読んでいます。カネボウをはじめとする41社の企業を産業再生機構は支援したのですが、その経験から最終的には「人」だということが書かれています。そして、曲がりなりにも産業再生機構の実績が評価されているのもその機構に人材が揃っていたからだと私は思います。

 今回の企業再生支援機構が成功するかどうかは、支援するメニューが整備できているかということだけでなく、いかなる人材を集められるかではないでしょうか。