TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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コンビニのローソンとドラッグのマツモトキヨシが提携

2009-08-24 07:35:50 | 経営全般
 コンビエンスストア売上高2位のローソンとドラックストア売上高1位のマツモトキヨシホールヂングスは業務提携することで基本合意しました。年内に共同出資会社を設立し、コンビニとドラッグストアを癒合した新型店舗を来春から出店します。

 ローソンとマツモトキヨシの共同出資会社が展開する新型店舗は売り場面積が約300平方メートルと通常のコンビニの3倍になる見込みです。品ぞろえは弁当や飲料というコンビニの主要商品に加え、大衆薬や化粧品を一体的に販売する予定です。コンビニは原則24時間営業ですが、新型店舗は立地条件により、営業時間を変える方針です。

 販売規制緩和でコンビニだけでなく、スーパーや家電量販店などでも医薬品を扱う企業が増えています。マツモトキヨシはそのような状況に危機感を抱いての提携です。コンビニ業界も成熟した市場環境でローソンも医薬品販売などで売上増を狙った業務提携です。

 コンビニエンスストア、ドラックストアそしてホームセンターは業態開発店の典型でした。今、業態を超えた小売り再編が起きています。消費者の消費意欲が高まらない環境で、市場の成長が期待できない中、今後は規模拡大ではなく、機能を重視した異業種の水平統合も進みそうです。

  小売業は環境対応業といわれますが、「機を見るに敏であること」が正に生き残りの条件である厳しい業種なのだと思います。