TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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大分県の教員採用汚職はとんでもない事件

2008-07-10 21:12:13 | 経営全般
 経済、経営に関することではありませんが、大分県の教員採用をめぐる汚職事件事件は不愉快きわまりない事件だと思います。本来ならば不合格であった者が合格になり、合格できたものが不合格になってしまったわけですから、教員を目指して努力して不合格になった人のことを考えるとやりきれない気分になります。そして、その不正を教員としてはエリートの者が行った問題は根が深いです。

 口利きのあった受験生は15名ほどで、教員の子どもが多いようです。いわば2代目です。もしかしたら3代目かもしれません。2代目が多い業種は医者、政治家、俳優、落語家、中小企業の経営者、教員が多いように思います。私は中小企業を企業訪問していた経験から、戦後創業して高度成長を経て生き残った中小企業の多くが現在2代目が後継者としてなっています。

 2代目の多い業種を見ると、中小企業の経営者がいちばんまとも思います。なぜなら、中小企業の経営者は、いつ倒産してもおかしくない経営環境で命を賭けて経営しなくてはならないからです。倒産したならば、自分の財産を失うだけでなく、従業員の生活基盤も失うからです。一方、今回の事件のように、不正までして自分の子どもを先生にしようとする親も子どもも最低です。公務員という安定しか考えていないのではないのではないでしょうか。

 そのような人に、教員は生徒の成長を背負う責任ある職業だと考えるような使命もないでしょうし、生徒のことなど考えず、自分の出世や保身を最優先になると思います。

 ほんとうに不愉快で、やりきれない教員採用汚職事件です。