TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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ヤマダ電機のアフターサービスは最低の評価-日経ビジネス2008.7.28の記事-

2008-07-25 19:54:17 | 経営全般
今週の日経ビジネス(2008.8.28号)に2008年版アフターサービス満足度ランキングが掲載されています。薄型テレビの1位は松下電器産業(パナソニック)で最下位は日本ビクターというように商品別や業種別のランキングが掲載されています。

 家電量販店はデオデオが1位で、ヤマダ電機が最下位です。ヤマダ電機の経営方針が「コストを切り詰めて実現した価格こそ、我々が考えるサービス」ですから、本来のサービスに力をいれていないことがわかります。

 特集記事にはヤマダ電機の完全子会社になったマツヤデンキのことが書かれています。マツヤデンキは昨年のランキングは1位だった企業でした。子会社になり、マツヤデンキのサービス評価はがた落ちになりました。記事ではその理由として、①配送時のアフターサービスが配送センターがヤマダ電機のものに一本化されきめ細かいサービスができなくなったこと、②従来の顧客情報が活用できなくなったの2点をあげています。

今後は景気後退が顕著になると思います。所得格差も拡大していくことが予想されます。高齢化も急速に進みます。このような市場環境に対応して企業は自社の事業
領域を明確にした経営戦略が求められるのではないでしょうか。マツヤデンキは合併によって自社の強みを失ってしまったのではないでしょうか。

 アフターサービスランキング最下位でも、低価格販売という強みで突き進んでいくヤマダ電機はやっぱり理にかなっているのではないかと今週の記事を読んで私は思いました。