TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地元群馬県の有効求人場率が1.37倍で全国2位となる?

2008-07-30 20:10:32 | 雇用・就職
 群馬県労働局が発表した6月の労働市場速報によりますと、地元群馬県の有効求人倍率は1.37倍となり、都道府県別順位で2位となりました。群馬県はここ数年常に上位で推移しており、特に驚くような数値ではありません。特に調べてはいないのですが、1位は愛知県だと思います。

 群馬県の数値は「ヤマダ電機」の求人募集の影響が大きいと言われていますが、その要素を考慮しなくても全国上位に位置するのではないでしょうか。しかし、有効求人倍率は1を超えていますが、正社員有効求人倍率は0.63倍で全国11位です。考えようによってはこちらの数値のほうが、雇用情勢を見るには適当かも知れません。

 有効求人倍率と完全失業率の2つは雇用環境を見る大きな指標です。完全失業率は6月の全国数値で4.1%で悪化しています。また、有効求人倍率は6月の全国数値で0.91倍で1に満たないものです。

 群馬県は全国数値と比較すると雇用環境はよいです。しかし、実感として雇用環境がよいとは思えません。最近まで好景気が続いていると言われていましたが実感できなかったように、雇用情勢もよいとは実感として感じられません。

 このような、数字と実家の乖離はなぜなのでしょうか。私は指標とする数値と実態とが激変する環境変化によって乖離してしまっているのではないかと思います。
行政は、不連続の今の時代は、実態を把握する指標を検討してみる時期にきていることを自覚すべきではないでしょうか。