TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地元群馬県で世界遺産登録運動で初の関係首長会議が開かれる

2008-07-31 21:49:57 | 地域文化・地域資源
 世界遺産暫定リスト入りしている「富岡製糸場と絹産業遺産群」の本登録に向けた群馬県内の関係市町村長会議が30日に開かれたことが上毛新聞に掲載されています。

 県と遺産群を構成する8市町村のほか、遺産群を見合わせている高崎、桐生、伊勢崎3市を加えた11市町村の首長ら代表が出席しています。桐生市はのこぎり屋根の織物工場が残る本町1,2丁目が新たな遺産群候補になっていますが、市長は本町1,2丁目だけで織物資産の価値があるかじっくり協議したいと話しています。高崎市は新町屑糸紡績所が候補ですが、まだ住民の合意が一致していないと発言しています。伊勢崎市は境島村養蚕農家群が候補になっています。


 群馬県は「連携」を掲げる背景には、本県の絹産業の流れを構成する上で欠かせない3市の遺産を取り組みたい思惑があるようです。

 さて、世界遺産登録は年々審査が厳しくなっています。素人考えでは「富岡製糸場」は日本の歴史上の有名な遺産という気がします。しかし、他の遺産は正直いってどうなのでしょうか。蚕糸業が近代日本産業を支えたことは確かですが、世界資産の該当するほどの価値があるか私は疑問です。

 世界遺産に登録されなくても、群馬の先人が蚕糸業を通して近代日本の産業発展に大いに貢献したことが心に刻めればよいのではないでしょうか。