小学三年の夏休みに詩を作成する宿題があった。
今の小学生もそうだと思うけれど、夏休みには「夏休みの友」と言う名の
国語算数理科社会の内容を網羅した問題集を渡される。
誰かが書いていたが、こんなものは「友」どころか「夏休みの敵」なのだが、
宿題だからしょうがない。日々コツコツとこなすしかないのだ。
冒頭で述べた詩を書く課題はこの「夏休みの友」に収録されていた。
当時、私は詩というものがよくわからなかった。
詩と作文はどう違うのか理解できなかったのだ。
課題の説明には「普段の生活で感じたことや不思議に思ったことを書いてみよう」というようなことが書かれていた。
私は「不思議に思ったことを書けば良いのだな」と承知した。
そして以下のような詩を作り上げた。
(原文がないので記憶を元に復元しました)
このまえ、家の二階にお茶を持っていこうとして
とりあえず階段の下にお茶を置いて僕はトイレに行きました。
トイレを終えてお茶を二階に上げようとしたらお茶を入れていたコップが見つかりません。
二階に行ってみるとコップがありました。
僕はお父さんかお母さんがこのコップを二階に上げたのだろうと思い、
「お茶上げてくれたと?」とききました。
ところが、二人とも「ちがう」と言いました。
妹にもきいてみましたが、「知らない」と言いました。
みんなウソをついているようには思えないし、ウソをつく必要もありません。
お茶を二階に上げたのはだれだったのだろう?
私が生まれて初めて書いた詩だ。
と言っても私は今を以って詩を書く趣味など無いので「初めて書いた」という表現は語弊があるかもしれない。
それにしてもこれは詩でもなんでもなく怪奇現象の体験報告に過ぎず、今、思い返してみても苦笑してしまう。
ところで、担任の先生からはこの詩について「怖かった」というお言葉を頂戴した。
何故か嬉しかった記憶がある。
今の小学生もそうだと思うけれど、夏休みには「夏休みの友」と言う名の
国語算数理科社会の内容を網羅した問題集を渡される。
誰かが書いていたが、こんなものは「友」どころか「夏休みの敵」なのだが、
宿題だからしょうがない。日々コツコツとこなすしかないのだ。
冒頭で述べた詩を書く課題はこの「夏休みの友」に収録されていた。
当時、私は詩というものがよくわからなかった。
詩と作文はどう違うのか理解できなかったのだ。
課題の説明には「普段の生活で感じたことや不思議に思ったことを書いてみよう」というようなことが書かれていた。
私は「不思議に思ったことを書けば良いのだな」と承知した。
そして以下のような詩を作り上げた。
(原文がないので記憶を元に復元しました)
このまえ、家の二階にお茶を持っていこうとして
とりあえず階段の下にお茶を置いて僕はトイレに行きました。
トイレを終えてお茶を二階に上げようとしたらお茶を入れていたコップが見つかりません。
二階に行ってみるとコップがありました。
僕はお父さんかお母さんがこのコップを二階に上げたのだろうと思い、
「お茶上げてくれたと?」とききました。
ところが、二人とも「ちがう」と言いました。
妹にもきいてみましたが、「知らない」と言いました。
みんなウソをついているようには思えないし、ウソをつく必要もありません。
お茶を二階に上げたのはだれだったのだろう?
私が生まれて初めて書いた詩だ。
と言っても私は今を以って詩を書く趣味など無いので「初めて書いた」という表現は語弊があるかもしれない。
それにしてもこれは詩でもなんでもなく怪奇現象の体験報告に過ぎず、今、思い返してみても苦笑してしまう。
ところで、担任の先生からはこの詩について「怖かった」というお言葉を頂戴した。
何故か嬉しかった記憶がある。
確かにその詩は怪奇現象の体験記ですね(笑)。でも、お茶を二階に上げたのは誰だったのでしょうか?
ここでいふ「階段」は「成長」のメタファー、つまり「二階」は「大人」、「階段の下」は「子供時代」をそれぞれ表してゐるわけですね。
そして「お茶」は液体、即ち器次第で如何やうにも変はり得る「僕」の思春期前の「自我」を暗示してゐる。「トイレ」は言はずもがな「生理」の表象ですね。
つまり、この詩はかう云ふ解釈になりませうか。
「僕」は早く「大人」になりたいと思つてゐると同時に、いつまでも「子供」と云ふ位置に留まりたいと云ふアンビバレントな思ひを抱いてゐる。
しかしさうした自分の意思とは無関係に体の生理は「大人」へとその様相を変へてゆく。そしてそれは愛する家族さへも関知するところではない…。
成長の不条理とそれに伴ふ思春期前の微妙な感情が見事に描き出されてゐますね。ラストの句がまた絶妙です。
お茶を二階に上げたのは誰だつたのだらう?
うーん凄い!これを小学三年生が書いたとは…空恐ろしい程の才能です。
現在は休筆中ださうですが、再び筆を取られる日を心待ちにしてをります。
>夏休みの宿題ですか。自分にとっては最大の強敵でしたね。
夏休みくらい自由に遊ばせて欲しかったですよね(笑)
>確かにその詩は怪奇現象の体験記ですね(笑)。でも、お茶を二階に上げたのは誰だったのでしょうか?
未だに以って謎です(笑)
こういうことで嘘をつく親ではないし、第一、足音がしませんでした。
今、思い返してみると少し怖くなってきました(笑)
>梅沢さん
梅沢さん凄い!
なんでも無い文章が梅沢さんの解釈では頗る高尚な深い内容の作品に思へてくるから不思議です。
私は梅沢さんの才能が空恐ろしい程です(笑)
>現在は休筆中ださうですが、再び筆を取られる日を心待ちにしてをります。
ありがたうございます。
私が今度、詩を書いたときは是非また「解釈」の程をお願ひいたします(笑)
夏の友ではなかったけど
国語の授業で詞みたいなものを書かされましたよ
お題は自由で
僕はたしか
当時、家で飼ってたデメキンと
水戸黄門のやられ役の死に方の違いについて書いた気がします
たしか、
「スケさん角さんならミネウチだけど
お銀にやられたら切られるし
飛び猿にやられたら全身打撲だから
僕はスケさん角さんにやられたい」
みたいな事を書いた気がします
それにしもて、プロフのななみの画像カワイイですね
ななみとどーもくんはNHKの最強コンビだと思います
書き込みありがとうございます。
>そーいえば、僕も小学校の頃
>夏の友ではなかったけど
>国語の授業で詞みたいなものを書かされましたよ
やはりどこの学校でもそういうお題は出るのですね(笑)
>僕はたしか
>当時、家で飼ってたデメキンと
>水戸黄門のやられ役の死に方の違いについて書いた気がします
>たしか、「スケさん角さんならミネウチだけど
>お銀にやられたら切られるし飛び猿にやられたら全身打撲だから僕はスケさん角さんにやられたい」
>みたいな事を書いた気がします
素晴らしい詩ですね(笑)
私も水戸黄門をよく観ますが、誰にやられたいか、を考えたことは無かったです。
しかも、その分析も的確でなるほどと納得させられました。
私もそんな楽しい詩を書きたいです。
>それにしもて、プロフのななみの画像カワイイですね
>ななみとどーもくんはNHKの最強コンビだと思います
ありがとうございます!
ななみに反応してくださる方がいらして嬉しいです(´∀`*)
私が今、一番ハマっているアニメです(笑)
ななみは本当に可愛いくて、まさに「萌えキャラ」だと思います(笑)