あび卯月☆ぶろぐ

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本屋めぐり日記 其のニ

2008-05-25 02:53:41 | 書評・雑誌
其のニと書いたけれど、其の一を書いたのは平成十八年の十月だ。
約一年半振りの日記。
嗚呼、その間に私は一体何冊の本を買い、何円浪費したのだろう。

さて、今日は八幡で散髪した帰りに三軒の本屋に寄った。
まず、黒崎のクエストで
高山正之『モンスター新聞が日本を滅ぼす』を購入。

高山正之さんは週刊新潮で「変見自在」を連載している元産経新聞記者。
マスコミが教えない情報のウラを書いてくれる貴重な方。


次に八幡のブックマーケットで
清水正『阿部定を読む』現代書館
日垣隆『偽善系 やつらはヘンだ!』文藝春秋
立花隆『中核VS核マル』講談社文庫
ロナルド・ハーウッド『戦場のピアニスト』新潮文庫。
を購入。

現代書館は云わずと知れた左翼出版社。
阿部定の本なんか出してたんだね。
『天皇制』とか『日本の権力』とかいう本も持っているけれど、左翼の思考回路が知れてとても楽しい作品。
日垣隆は月刊「WILL」などの連載で知っていたけれど、本を買うのはこの度が初めて。
共感出来るところは多いのだけど、軽薄なイメージがあって倦厭していた。
『戦場のピアニスト』は同名の映画の脚本のようなもの。

次に三ケ森のブックオフで
毎日ムック『戦後50年』毎日新聞社
半藤一利『昭和史探索 1』ちくま文庫
河原敏明『昭和天皇とっておきの話』文春文庫
吉田実『日中報道 回想の三十年』ライブラリー潮出版社
『世界のニッポン人 信じられない常識・非常識』二見書房
宮台真司、宮崎哲弥『われらの時代に』朝日新聞社
柳沢きみお『THE大市民 2』講談社
『日本の歴史 14 民主主義のめばえ』学研
『天皇ご在位六十年』朝日新聞社
小林よしのり『ゴー宣 暫』二巻、小学館
山本マサユキ『妹あいどる』講談社
五木寛之・著、いわしげ孝・画『青春の門 筑豊篇』
あずまきよひこ『あずまんが大王 2』メディアワークス
日本文学全集『夏目漱石 二』筑摩書房、
(同)『三島由紀夫』(同)『小林秀雄』(同)『現代詩集』
「ダ・カーポ」509号 を購入。

毎日ムック『戦後50年』は大判の本。
戦後五十年を貴重な写真とともに振り返るもの。
図書館で必ず見かける本で高校の頃から愛読していた。
この度、千円で売っていたので思い切って購入。
読んでいて大変楽しい。

『日本の歴史 14 民主主義のめばえ』は所謂、小中学生向けの漫画歴史本。
漫画版の日本歴史本は様々な出版社から発行されているが、この「旧学研版」は監修がうめぼし博士こと学習院大学の故・樋口清之教授ということもあり最も偏向なく書かれているように思う。
漫画版の歴史本は小学生の頃、よく読んでいて懐かしさも手伝っていまだに読んで楽しめる。

『天皇ご在位六十年』は昭和天皇の写真集。
朝日新聞は反皇室だけど、商売にはしっかり利用している。

小林よしのり『ゴー宣 暫』二巻は「論座」の企画で雨宮処凛と対談したエピソードを収録。
この頃の「論座」と「ゴー宣」は大変良かった。
いま、「論座」はあまり面白くないし、小林さんも『パール判事』の中島岳志叩きばかりでツマラナイ。
(パール判事の問題は大切なのだろうけど、読んでいて面白くはないやね)
そういえば、少し前のゴー宣で東大准教授の加藤洋子が批判されていたけど、あの人の師匠は日本近代史の権威、伊藤隆先生。
全く不肖の弟子ですね。

山本マサユキ『妹あいどる』は偶然見つけて、タイトルが気になってパラパラめくってみると絵が気に入ったので購入。
なんというか、びみょーな本当にびみょ~な絵が大変気に入った。
作者が萌え絵を描こうとして技術が無くてデッサンが狂っている感じが最高。
ストーリーは借金を抱えた幼なじみの高校生の少女をアイドルにしたてて借金を返そうというもの。
タイトルに妹とあるが血が繋がっているわけではなく、妹的存在なだけ。
で、人気は出なかったようで一巻で終了しているのもなんかいい。
『あずまんが大王』はいまさら読んでいるけど、面白いね。
らき☆すたの原点。
ちよちゃんの声は金朋先生なので脳内で変換して読むのが吉。
いづれも百円だったので購入した。
最近、漫画はとんとよまなくなった。
私の嗜好が変わったのか漫画が変わったのか。

筑摩書房の日本文学全集は漱石も三島由紀夫もきちんと正假名だからうれしい。
残念ながら漢字は新字だが、百円だったし十分満足。
文庫版は新字どころか、勝手に漢字を平仮名になおしたりしてほとんど改編版。
萩野貞樹さんに言わせると「ただただ醜い模造品であり偽装文」というわけだ。
ところで、『現代詩集』はかなり前衛的な作品が多く収録されていて、文字の並びや位置、変な記号や線などで表現されている詩がある。
写植屋さんとか印刷屋さんとか大変だったろうなあ。。


******

本屋めぐり日記(其の一)
http://blog.goo.ne.jp/tuneari/e/bd710362ed69086802c8a41538eb41b3

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5 コメント

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どうもです (チキソ)
2008-05-25 23:06:34
>>戦後五十年を貴重な写真とともに振り返るもの。
→ああ、良いですよね、そういう本。私も中学生のころ過去の新聞記事を収録した本(毎日だったかな?)を図書室でよく読んでいました。平成生まれの人間からすれば、どれも新鮮でした。知的好奇心旺盛な性格はその頃からありましたね。

>>漫画版の歴史本は小学生の頃、よく読んでいて懐かしさも手伝っていまだに読んで楽しめる。
→懐かしいwあびさんとは違う本でしょうが、個人的には戦国時代と江戸末期の事を収録したのが好きでしたね。今の子供たちはこういった歴史漫画を読まないんでしょうか?教科書だけじゃつまらないだろうに…。

>>小林よしのり『ゴー宣 暫』
→戦争論シリーズは読みましたが、あの人の絵柄は好きじゃないですね…。

>>ちよちゃんの声は金朋先生なので脳内で変換して読むのが吉。
→あの合法ロリ(ry

>>私の嗜好が変わったのか漫画が変わったのか。
→最近の漫画は銀魂(神楽目当て)・絶望(カフカ目当て)・ハヤテ(ナギ・マリアさん・ヒナギク目当て)ぐらいしか単行本買うほど好きなものはありませんね。どれもキャラ目当てですが。まぁアニメから原作に入った外道ですがね。
返信する
本の話なのでつらつらと (粗忽亭主人)
2008-05-26 13:45:26
私もわかいころはよく本屋めぐりをしたものですが、體力のおとろへとともに、すっかりネット書店だよりになってしまひました。

> 立花隆『中核VS核マル』講談社文庫
學生時代に讀みました。私の通ってゐた大學は、かつて赤軍派の幹部を輩出した大學で、そのなごりか、いつも中核派が正門前に突っ立ってゐました(この記事參照)。そんなこともあり、いろいろと興味ぶかく讀んだことを記憶してゐます。

> 『日本の歴史 14 民主主義のめばえ』学研
私は小學生のころ、學校圖書室にあった漫畫版の「日本の歴史」をくりかへし讀みました。集英社發行、和歌森太先生監修、全18卷、といふことまでおぼえてゐます。いまだに國史が趣味なのはこの影響といえるわけで、三つ子の魂百まで、とはよく言ったものです。

> 『天皇ご在位六十年』朝日新聞社
「朝日新聞は反皇室」とはいへない、と私は思ひます。朝日の價値觀は良くも惡くも「戰後民主主義」そのものなので、その範圍内においての天皇制支持もふくまれてゐるのではないでせうか。といふより、商賣とはいへ、かういふ本を嬉々として出す朝日は天皇大好き、とさへいひ得ると思ひます。

> 小林よしのり『ゴー宣 暫』二巻、小学館
私にとって「ゴー宣」のピークは「SPA!」にかいてゐたころの、それも終はりのはうをのぞいた部分ですね。私のイメージでは、小林氏が「噂の眞相」にネタにされたころから、換言すると、その反攻やら何やらを書きだしたころからつまらなくなったやうに感じてゐます。といふより、そのあたりから讀む氣がしなくなりました。それ以前は單行本も買ってゐたんですが。

> 山本マサユキ
タイムボカンの山本正之さんとは別人なんですね。山本正之さんなら私の專門範圍なのですが。

> あずまきよひこ『あずまんが大王 2』メディアワークス
長年の吾妻ひでおファンである私としては「あずまんが」といふタイトルに反撥して讀まなかった作品。でも「よつばと!」は愛讀してゐます。いまからでも讀むべきかな、ときどき思ひます。

> 最近、漫画はとんとよまなくなった。
> 私の嗜好が変わったのか漫画が変わったのか。
私も漫研OBなのに、あまり讀みませんね。むかしから量的にはそんなにたくさん讀むはうではなかったんですが、いまや月1・2册程度ぢゃないかと思ひます。雜誌はもとより讀まないので、これが正味の讀漫量です。
返信する
ありゃ (粗忽亭主人)
2008-05-26 13:48:18
リンク、表示されないんですね。
この記事とはこのアドレスです。
http://sokotsutei.txt-nifty.com/diary/2006/02/post_a242.html
返信する
>チキソさんへ (あび卯月)
2008-05-26 23:43:38
>私も中学生のころ過去の新聞記事を収録した本(毎日だったかな?)を図書室でよく読んでいました。

過去の新聞記事は面白いですよね。
特に戦前のものは一日中眺めていても飽きません。
あと、「日録20世紀」とかああいう類の本も随分読みました。

>個人的には戦国時代と江戸末期の事を収録したのが好きでしたね。今の子供たちはこういった歴史漫画を読まないんでしょうか?教科書だけじゃつまらないだろうに…。

私は小学生の頃、「学研まんが伝記シリーズ」を随分読みました。
あれ、何度読んでも面白いし、いまでも十分価値があると思います。
是非、復刻して欲しいものです。
いまアマゾンをのぞいてみると中古で数万の値がついている本もありました。恐るべし。

>戦争論シリーズは読みましたが、あの人の絵柄は好きじゃないですね…。

絵柄も確かに万人受けしないかもしれませんね。
戦争論シリーズは2が白眉でした。
1はちょっとクセがあります。

>あの合法ロリ(ry

私は榊さんが(ry

>最近の漫画は銀魂(神楽目当て)・絶望(カフカ目当て)・ハヤテ(ナギ・マリアさん・ヒナギク目当て)ぐらいしか単行本買うほど好きなものはありませんね。どれもキャラ目当てですが。まぁアニメから原作に入った外道ですがね。

銀魂のアニメはあれだけ好きなのに漫画は今だ読んでません。
ハヤテもアニメは少し見ましたが漫画は未読です。
逆に絶望先生は全巻持っていますが、アニメは偶然BS11をかけた時にやっていたのを一度観ただけです。
残念ながらその時が最終回でもう少し以前にBS11でやっていることを知っていたら全部見ていただろうと思います。
ただ、久米田作品はどちらかというとアニメで楽しむより漫画で楽しむ作品ですね。
返信する
>粗忽亭主人さんへ (あび卯月)
2008-05-27 03:37:34
明日提出の学習指導案を書いていたらこんな時間になつてしまひました・・・。

>體力のおとろへとともに、すっかりネット書店だよりになってしまひました。

私も体力といふ理由ではないのですが、利便性の面から随分ネットに頼るやうになりました。
何軒廻つても見つからなかつた本でも今やネットで探せばすぐに発見できます。
しかし、なんと云つても本屋巡りの醍醐味はネットで高値だつたり発見できなかった古本を古書店で安値で買へた時です。
これ、なかなか味はえないですけどね。

>私の通ってゐた大學は、かつて赤軍派の幹部を輩出した大學で、そのなごりか、いつも中核派が正門前に突っ立ってゐました。

私の大学は良くも悪くもノンポリ学生ばかりで、中核派がゐるやうな大学にはある種の憧れを持つてゐます。
実際、居たら辟易するのかも知れませんが。

> いまだに國史が趣味なのはこの影響といえるわけで、三つ子の魂百まで、とはよく言ったものです。

仰る通りで、幼い頃に読んでゐた種類の本は大人になつても読みつづけますね。
自ら顧みて、人間ってあんまり変はらないものだと感心(?)させられます。

>「朝日新聞は反皇室」とはいへない、と私は思ひます。朝日の價値觀は良くも惡くも「戰後民主主義」そのものなので、その範圍内においての天皇制支持もふくまれてゐるのではないでせうか。といふより、商賣とはいへ、かういふ本を嬉々として出す朝日は天皇大好き、とさへいひ得ると思ひます。

なるほど、確かにさうかもしれません。
皇太子妃が懐妊したといふ情報も朝日が真つ先に報道してゐました。(一度目は結果的に誤報になつてしまひましたが)
朝日は皇族に対して敬語は必要ないとか昭和天皇の戦争責任(自分のことは差し置いて!)とか言つてゐたのですつかり反皇室だと思つてゐましたが、考へやうによつてはそれはツンデレのやうなもので実は皇室大好きなのかもしれませんね。

>私にとって「ゴー宣」のピークは「SPA!」にかいてゐたころの、それも終はりのはうをのぞいた部分ですね。

私も漫画としての面白さでいふと全く同意見です。
また、SPA!時代も特に初期の頃が一番面白かつたやうに思ひます。
「噂の眞相」とやりあつてゐた時期は最も面白くなかつたですね。
いまではあゝいふ感じになつて、私は政治絵解き漫画として楽しんではゐますが、本来の漫画としての面白さはSPA!の初期から中期にかけてで、それ以後は失はれてゐます。

> 山本マサユキ

さういへば、山本正之さんと同姓同名(漢字は不明ですが)ですね!気づきませんでした。
山本さんといへば、最近、怪盗きらめきマンのテーマを愛聴してゐます。

>長年の吾妻ひでおファンである私としては「あずまんが」といふタイトルに反撥して讀まなかった作品。

なるほど、さういふ理由で読まれなかつたのですか(笑)
吾妻ひでお先生は私も好きですが、私が「あずまんが」を長い間読まなかった理由は「ヒット作品」であることに反撥してゐたからです。
流行モノやヒット作はなんでも忌避する私の悪いクセで、読んでみればなかなか楽しい。
『らき☆すた』も同様に忌避してゐましたが、観てみたら楽しいものでした。(漫画はまだ読んでませんが)
逆に粗忽亭主人さんが御覧になった「よつばと!」は未読なので今度、本屋で見つけたら購入してみようと思ひます。

>いまや月1・2册程度ぢゃないかと思ひます。雜誌はもとより讀まないので、これが正味の讀漫量です。

私は月に二、三冊くらゐでせうか。
新品で買ふのは『絶望先生』くらゐです。
私も雑誌は読まない派なので、非ヲタの中高生のはうが私たちより餘程、漫画を読んでゐるかもしれませんね。
返信する

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