雨曇子日記

エイティライフの数々です

うどん&古刹・・・加須市を歩く  ②

2017-12-10 20:28:31 | 関東の小都市歩き

 

寺は、無着山龍光院龍蔵寺といいます。

昔この近くを流れる利根川に白龍が住み村人を苦しめていたのを、教蔵上人という坊様が退治しここに寺を建てたのが始まりで、それは、文和 4 年( 1355 )南北朝時代のことでした。

もっとも、この本堂は江戸時代に入って、天保 6 年( 1835 )近くの羽生市川俣の宮大工三村家の七代目三村正利さんが、 9 年の歳月をかけて建造したもので、加須市内では最大の木造建築です。

桁行 5 間、梁間 5 間、入母屋造り瓦葺きです。

 

               (内陣の天井には龍と天女が描かれているそうです)

 

境内には樹齢 650 年の大銀杏があります。この木に因み、加須市の木は銀杏です。

 

 

境内の古い石仏の中に平成の“勢至丸”像がありました。法然上人の幼少時の勢至丸が刻まれた石仏はめずらしかったので、背面を見ると、ある信者さんが先祖の供養のために建てたものと分かりました。

 

 

この寺の文化財の一つに、9 通の朱印状があります。

江戸幕府がこの寺に 22 石を安堵したお墨付きです。朱印は将軍のみに許された印なのだそうです。

家光㊞の慶長のものから、貞享、享保、延享、宝暦、天明、天保、安政、万延、と 9 通そろっているそうです。

 

 

なお、仁王様のいる山門は明治 5 年の神仏分離令の影響で廃寺に追い込まれた羽生市「大聖院」のものを 20 両で買い求めここに移築したのだそうです。

 

                                          ( 古 仏 眼 山 )


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