雨曇子日記

エイティライフの数々です

上総一宮玉前(たまさき)神社

2011-01-06 21:11:32 | エッセー
 「一番初めは一宮」と始まる遊戯歌がある。「二は日光東照宮」である。
 1月だし、今年になってまだ電車に乗ってどこかへ行っていないから、一宮に行こうと思った。そこで選んだのが上総一宮。千葉県長生郡一の宮町にあり、最寄駅はJR「上総一宮駅」。 

 上総一宮駅のホームに15両プラス3両の長い電車が到着し、車両の数ぐらいの客が降り、最後にこの列車の車掌が降りてきた。「この列車はどこが始発ですか?」と私が聞くと車掌は「さあ、私は千葉駅からの勤務ですから」とのたまう。

 1月6日、まだ松の内であるが駅前は閑散としている。旧国幣中社、玉前神社、などの表示が目につき人の列はなくとも迷うことなく神社に到着する。境内はさすがににぎやかで、駐車場は満杯だ。だだこの神社は改築中でシートに覆われている。「一番の稼ぎ時なのに」とひそかに思った。お祓いはプレハブの拝殿で行っている。お札の中に「波守り」というのがあったが、これはサーファー用だろう。絵馬の板は700円。ランチの値段と比べてしまった。
 海は1キロ以上先だが、いろいろな説明板の金属腐食が早いように感じた。潮風の影響恐るべし。

 九十九里の海が展望できる城山公園に出た。まだ整備されていないが、海はよく見える。沖をゆく船も見える。
 昭和19年、風船爆弾の発射基地となった海岸線だ。気球に爆弾や焼夷弾をつけ、上層気流に乗せてアメリカ本土上空に送る作戦だった。約9千個送られたという。(千葉歴史散歩50コースより)

 そうこうしているうちに、昼時となり、駅前の食堂で刺身定食を食べ、鯵の干物を買い、帰路についた。