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「アース」を見て思う、尊き白。

ヨーギ 洋の「風になる。」Vol,7です。

ネイチャー・ドキュメンタリー映画「アース」を見た。
主演・地球。年齢・46億年。
地球上の生命の神秘、尊さが、迫力の映像で大スクリーンに広がる。
ベルリン・フィルの音楽も素晴らしい。劇場ならではの感動だ。
制作5年、撮影延べ2,000日、撮影地全世界200ヵ所以上。
地球を取り巻く環境について、しみじみ考えさせられる内容だった。
このまま地球温暖化が進めば、約20年後には北極熊が絶滅すると言う。

ヒマラヤ山脈の、約2,000以上在ると言われている氷河湖も、
このまま温暖化が進むと、2,080年には無くなると言われている。
私は、ネパールに行くと必ずヒマラヤ遊覧飛行をする。
ヒマラヤ山脈上空8,000メートルを、20人乗りのセスナ機(ブッダ・エアー)で遊覧する。
目線の高さにヒマラヤの山々が、グングン近づいてくる光景は、
神々の世界に入っていくようで鳥肌が立つ。
知らず知らずに、涙があふれてくる。
厳かな気分になり、美しい山並みに圧倒される。

ヒマラヤは神秘的だ。
月面探検をした宇宙飛行士は、神の存在を知ると言う。
大自然や、宇宙は壮大で神々の領域だと思う。

我々人類は、その中で生きる一生命体にすぎない。
なのに我々は、愚かにも自らの手で自然を破壊している。
平均気温が3℃上昇したら、人類は対応できないと言われているのに。

確かに、セスナ機から見たヒマラヤ山脈も、数年前に比べると
山肌がむき出しになっている所が、増えたような気がした。
氷河の後退は、地球温暖化を“はっきり”と、私に見せつけているようだった。

まずは、自分達で出来る身近なことから行うべきだが、
すでにその段階は、過ぎているのではないか・・・。

ヒマラヤ山脈は白く輝き
白いクマが地球上に存在するのが、本来の姿なのだ。

地球は、人類だけのものではない
我々人類は、今すぐ国家を超えて、地球温暖化阻止に全力を注ぐべきだと思う。

読んで頂いて、ナマステ!!






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ナマステ!!2007年。

ヨーギ 洋の「風になる。」Vol,6です。

今日は、大晦日。
お寺で、除夜の鐘が打ち鳴らされる。
百八の煩悩を沈め、除き、心新たに新年を迎えるためだと言う。

煩悩は、サンスクリット語で「クレーシャ」(Klesa)と言う。
なぜ、百八なのかは、諸説あるらしいが“百八”はインドでは、
数の大きなことを、表すときに使うことがある。
また、6(六根)×3(三不同)×2(染浄)×3(三世)=108と言う説もある。
私としては「たくさ~んの」と、言う方が親しみを感じる・・・?

煩悩の根源と言われている、貪欲(どんよく)・瞋恚(しんに)・愚痴(ぐち)の
三毒を取り除くのは、困難、いや不可能
ヨーギとしては、情けないとは思うが一生かけて修行してもムリ・・・
せめて、驕らず、謙虚で誠実な生き方を、心がけたい!!と思う。

振り返ると、今年も有難いことに、たくさんの素晴らしい出会いや、
触れ合いがあった。
一つの出会いが次の出会いを生み、素晴らしい波動が広がっていった
人と人との“絆”こそ、人生の宝だと、つくづく思う。

12月より、ブログをスタートさせて頂いたが、どんな出会いがあるか楽しみだ。

一年、無事元気に過ごすことが出来たこと、
そして、有難いご縁に恵まれたことに、心から感謝したい。
ナマステ!!2007年
新しい年が、平和で、健やかな年でありますように

読んで頂いて、ナマステ!!









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万両の赤い実と、土星のチャクラ。

ヨーギ 洋の「風になる。」Vol,5です。

今年も、残り後わずかとなった。
一年が早い・・・

庭の掃除をしながら、正月飾り用に万両を摘んだ。
冬枯れの庭で、真赤に色づいた万両の実に、力強いパワーを感じた

庭に一本の万両が在ると、いつしか到る所に万両が増えていく。
芽吹き、花が咲き、やがて赤い実が、ほとばしる様な生命力を見せつける。

ヨーガの世界では、“赤”は、脚の付け根に在る、土星のチャクラの色。
生命力をかき立てる、力を持っている色だ。

土星のチャクラ(ムーラダーラ)は、赤い光のエネルギーを大地に向けて放つ。
地球の中心で燃え盛る、マグマの色。
心を安定させる効果が、赤い色にはある。

赤い色の物を身につけたり、眺めたりするだけで、
体内にエネルギーを、チャージすることができる。
赤い万両の実を眺めていると、エネルギーが湧き出てくるようだ。
自然が創り出した、花や実等の赤は、より一層パワーを与えてくれる。

新しい年を迎えるお正月には、万両や、千両、南天等の赤い実を飾ろう

読んで頂いて、ナマステ!!
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真冬のロータス、枯淡の美。

ヨーギ 洋の「風になる。」Vol,4です。

昨今の、ヨガやスパブームで、ロータス(蓮)がお馴染みになったが、
一味違う蓮を、紹介したい。

冬の不忍池には、枯蓮がいっぱい。
木枯らしに吹かれ枯蓮は、折れ曲がり、破れた葉が風になびく、セピアの世界。

枯蓮からは、生の息吹は感じられない。
でも、私はこの枯蓮が好きだ。
崩れ、破れた姿には、自然が創りだした、枯淡の美がある。

池底には蓮根。
冬の寒さの中、養分を蓄え、春に備えている。
この殺伐とした景色が、春になると緑に覆われ、やがて赤や桃色の蓮華が咲く。
それを連想した時、この風景とのギャップが堪らない。

“森羅万象”すべては陰と陽。
冬の枯蓮が陰なら、春の蓮華は陽。
でも、真冬の冬枯れの中、蓮根は命を燃やし続けている。
そう、陰の中にも陽があるのだ。
“盛者必哀”すべては、生成、消滅のくり返し。
花は散っても、また咲く。輪廻転生は世のならい。

私は、真冬の枯淡の美の前で、蓮華座になり瞑想を始めた・・・。
寒いッ、今日は特に冷える
早々に瞑想を切り上げて、不忍池を後にした。
まだまだ修行が足りない・・・。
来年は、もっと頑張ろう

読んで頂いて、ナマステ!!



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聖なる夜のトラタック

ヨーギ 洋の「風になる。」Vol,3です

心を安らげたい時、トラタックという瞑想をする。
トラタックとは、一点を凝視し、眼を閉じ、集中する瞑想法。

ろうそくを灯し1メートル位離れたところで、
蓮華座か、半蓮華座になり座る。

複式呼吸をしながら、静かに、じっとろうそくの炎を見詰め、
数分間したら眼を閉じ、額の中央に炎の残像を描く。

炎の残像が消えたら、またろうそくの炎を凝視する。
これをくり返すことで、雑念がだんだんと消えていく。

人の心は、湖のようなもの。
風が吹いたり、嵐がくると荒れ狂う。
いつも平常心で鏡の様にすることで、心が和み穏やかになり、
やがて“無”になる。
不動心・・・。

聖なる夜は、ローソクの炎を静かに見詰めて、トラタックをしよう
                                    

読んで頂いて、ナマステ!!



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カルマ、蒔かぬ種は・・・。

ヨーギ 洋の「風になる。」Vol,2です。

お歳暮用に、シクラメンを選びに、Yさんの花園に行った。

Yさんは、十棟の温室で約2万鉢のシクラメンを育てている。
苗床に種を蒔き、2年間に渡り幾つもの鉢を、植え換えて育てていく。
大きな7号や8号鉢に育つのは、1割もないという。
種が開花するまでに、膨大な労力と愛情が注がれている。
おりからの原油高により、燃料費がかさみ困っていた。

Yさんは、同じ条件で育てても、二つと同じ花は咲かないとおっしゃる。
人間と同じなんだなぁ
愛おしそうに、シクラメンを見ながら話すYさんにお会いするのが、
私の年末の楽しみになっている。

ヨガ思想の中心にカルマ(karma)がある。
すなわち、原因と結果である。
「蒔かぬ種は生えぬ。」と、先達のヨーギは語った。
今現在の行動や、思想が未来の自分を創る。
希望や、夢があっても、行動しなければ実らない。

私も、種を蒔いた・・・。
頑張って育てたいと思う。
よろしくネッ

読んで頂いて、ナマステ!!
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オンリーワンの柊の花

ヨーギ 洋の「風になる。」Vol,1です。

青山の絵画館前の銀杏並木は、紅葉が見事!!
銀杏祭りで凄い人出だ。みんな銀杏を眺めては感嘆。

その足元に柊の生垣がある
クリスマス・ディスプレイとして、
華やかに飾られた柊をよく見かける今日この頃だが、
ここの柊は誰も見ない・・・。
ここでは、主役はあくまでも銀杏なのだ。

斑入りの緑の葉の間に、小雪のような白いものが・・・。
小さな小さな柊の花。わずか3mm位の清楚な白い花。
近づくとほのかに甘い香りが漂っている。

目立たなくても、華やかじゃなくても、
自然体で咲く柊の花に、ヨーギの生き方をみた。
柊の小さな小さな花のように、毅然とした姿で、
オンリーワンの人生を送りたいと思う。

読んで頂いて、ナマステ!!
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