水の秋生命の星に生かされて
(みずのあきいのちのほしにいかされて)
この星の色は青とか水の秋
(このほしのいろはあおとかみずのあき)
水澄むや清明といふ無人駅
(みずすむやせいめいというむじんえき)
10月1日~10日のつぶやき句を25句にまとめました。
少年兵に明日はあるやら若煙草 吸い殻が遺品となりて若煙草
新走り宴の十八番はおはら節 逝きし人の思ひ出尽きず夜長かな
過ぎしこと全て笑はむ秋狂言 過ぎしこと許してやろう秋狂言
秋葬の父子二僧の読経かな 秋訓や今を生きずにいつ生きる
露の身と知れば朝げの有り難く 露の世やここを生きずにどこを生く
通夜明けの丹波の里や霧包む 足漕ぎのガイコガイコと稲を扱く
稲扱や邪馬台国に諸説あり かはたれや霧の中より鶏の声
稲扱や民勤しみし吉野ケ里 寄せて引く過去より秋の怒涛かな
秋涛や再会に見る浮き沈み 鹿鳴きて深む丹波の夜闇かな
ぬうと出て鹿と目合わす車道かな 知床の旅の宿りや鹿の声
山猿の闊歩する夜茸飯 山猿の闊歩する夜茸飯
ふるさとの縁届きて茸飯 枸杞酒の祖母の遺物となりにけり
故郷の子らの純朴枸杞の紅