トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

クルミの初果

2014-08-23 | 何よりの楽しみ

Photo_3  初夏の頃に結実を確認していたクルミの樹下に実が落ちていた。未熟果で落下したものと思っていたのだが大丈夫だったようだ。

 種子の殻は固く十分に熟したようにも感じたのだが、クルミを拾ったのは半世紀ぶりだから、時期的に早いのか遅いのか判断がつきかねる。

 とは言え割って食べてみれば判る事で、いつ食べようかと思いつつ、たった1個だけの初果であるから残そうかと気持ちは迷う。

 クヌギも着果し、四つ溝柿も実をつけた。ようやく周辺はイメージする里山らしくなって少し穏やかな気分になる。


オビガの幼虫だろう

2014-08-22 | 小父のお隣さん

Photo  クリスマスでもない猛暑日に白い毛をまとった幼虫がいた。ケータイを近づけたら威嚇してくる。初めて見る毛虫なので「珍種?」と思ったものの幼虫図鑑で対照したら「オビガ」の幼虫らしい。

 見つけたのはウツギの枝だったし、オビガの幼虫の食樹はウツギとあったから間違いないだろう。図鑑によれば成熟度合いで白毛の長さも変わるみたいで、図鑑の毛虫より毛は長かったから「勝った!」とは思わないけれど、小生は成熟度を増すにつれて乏しくなっている。

 とは言えフサフサでも「毛虫になりたい」なんて思わない。


*満緑

2014-08-22 | 感じるままの回り道

              雨宿り結葉を見つ眺めつつ

              木下闇かみなり背にして脈早し

              柿若葉満ちて青柿落としけり

              葉柳を見る事もせぬカブト捕り

              青若葉樹下に散らせしオトシブミ


お寺の引っ越し

2014-08-21 | 水辺環境の保全

Photo  沈泥地の再構成がなかなか進まない。底の土を掘り上げては一輪車に運ぶ。満杯になったところで新規の堤の部分に積み上げる。

 毎日、真夏日の中では、一車運んでは給水一息で動かない時が多いような有様だ。もう「何様?」と言われかねない動きっ振りだが、そこは自由意志の特権と言うものである。

 ようやく底の掘り上げは半分を超えた。この手太楽だと9月に入ってしまう。「お寺の引っ越し」なんてことわざが浮かぶが、同世代でも通用しなくなった。


ツノトンボ

2014-08-21 | 小父のお隣さん

Photo_2  昨20日、広島では豪雨による大災害だが、当地は最高気温36,6℃の猛暑日で異常と言うしかない。

 さてフイールドでは久しぶりにツノトンボを見た。今季最初だが、今季はこれっきりかもしれないなと思うほどお目にかかれない。今回のツノトンボ、オオツノトンボなのかツノトンボなのか迷った。以前見ていた個体と腹部の色彩が異なるのである。触覚も直線的に伸びず、U字形に開いている。

 たまたまなのか個体差なのかツノトンボに限らず作業が主体の小生としては判らないことが多い。


今日のトンボ「しゃちほこ」

2014-08-20 | 小父のお隣さん

Photo  泥水池の見回り時、しゃちほこのような姿勢をとり続けるトンボがいた。捕食に飛び立っても戻って同じ姿勢をとる。

 腹部が幅広でないからショウジョウトンボではなくネキトンボと思ったのだがネキの部分が少ない。ではナツアカネカとも思ったものの小生には確定する知性は無いのだ。

 飛行しての捕食に不自然さは無く、戻ってすぐに尻を高く上げたままでいる。このような示威行動をするのかどうか知らないが、「この指?とまれ」をアピールしているようにも、小生に中指を立てたようにも感じた。 

 毎日のこの猛暑である。トンボだっておかしくなろう…。


**清涼感

2014-08-19 | 感じるままの回り道

 山みどりさえずり谷地に溢れたる目にも耳にも息吸う胸に

 結葉も茂る草むら蒼々と谷間の空はなおなお青し

 森を出ぬ鳥のさえずり森を出で青田風吹く里を包めり

 幾十の小さき光位置を変え棚田の上に星と瞬く


堤の肉付け

2014-08-19 | 水辺環境の保全

Photo_2  沈泥池の底を掘り下げて、その土を堤の肉付けに使い、堤の9mを40㎝太らせた。新たに付け加えた土が固まれば堤の内側を削り取り水面面積を広げようとする魂胆である。

 現在の沈泥地の面積は36㎡約11坪で、太らせた堤を40㎝ほど削り、もう1坪ほど拡幅する予定なのである。掘り下げた部分はまだ半分で、残り半分の土の扱いが決まっていない。Photo_3

 今のところ西側の堤を幅広く作り、余裕が合ったら再度の拡幅になるだろう。いつまでたっても完了する目途は無いけれど、生物リザーブプールとしての役割を担わせたいから、まあしょうがない。

 半分を掘り下げたので水抜きをし残り半分の底を顕わにした。これで掘り下げ作業は楽になったし、残りの部分にいた生物は掘り下げた部分に避難できる。見えた生物はヤゴよりツチガエルのオタマジャクシがほとんどで、産卵も逐次行っているのでサイズもさまざまである。


8月定例会

2014-08-18 | 月例会

2014/08/17(日) 9:30~13:00

会員 8名

活動 拠点周辺の刈り払い

Photo_2  蒸し暑く不安定な空模様だった。真夏日ともなると日差しの下での刈り払い作業は汗びっしょりになる。

 刈り払い機4台と大鎌で作業を進めたが、人数があると独りでは何日も消費する範囲が1日で終わってしまい、なんだか孤軍奮闘がむなしく思える。

 小生は草が腰あたりまで伸びた泥水地を刈り払いしたが、数日乾燥させ集草集積をせねばならない。猪が闊歩するようになってからは余分な作業が増えた。


*汗まみれ

2014-08-17 | 今日は真面目に

              天仰ぐ猛暑の予感朝曇り

              胴突きの一打ひと汗どっと出る

              瞬く間汗そぼ濡れて刈り払い

              温き水一口飲みて坪刈りす

              日盛りは気合を入れて立ち上がり


吸水中

2014-08-17 | 小父のお隣さん

Photo_3 Photo_4

 林道の絞り水を蝶が吸水する頃となった。ここ数年、集団で吸水する姿が見られない。おおくても一桁内だ。特にアオスジアゲハの吸水は目にしない年もある。蝶全体の数が減少傾向にあるとしか思えない。

 左はカラスアゲハなのかミヤマカラスアゲハなのかは判別できないが、見るたびに「美しい」と感じるアゲハだ。アオスジアゲハの吸水は本当に久しぶり…。


**西方焦土「百忍一守編」

2014-08-16 | 温故痴新

 瓦礫山血肉踏み分け泣く子らの声聞かずとも街はかなしき

             奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声きくときぞ秋はかなしき       猿丸大夫

 街固め荒野も行けぬ地雷原我が両脚は塵と降りたり

             君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ   光孝天皇

 血は流るメシアも効かぬ盗った側からくれないにガザくくるとは

             ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれないに水くくるとは    在原業平朝臣

 パレスチナなんと厳しさまさりける命も街もかれるとおもえば

             山里は冬ぞさみしさまさりける人目も草もかれぬと思へば     源宗于朝臣

 誰もかも知る人死せむ荒砂に待つも昔の友ならぬ国     

            誰をかもしる人にせむ高砂の松も昔の友ならぬくに            藤原興風

 全燔祭丸焼き供物自治区かな生き延びた民ナチ倣うなり   トロル叔父


終戦記念日「ミツバの陰」

2014-08-15 | 感じるままの回り道

Photo  椿に毒蛾の幼虫が発生したから薬液を作ろうとしたら動くものがある。蛾と思ったらアゲハだった。「尾羽打ち枯らし」そのままにうまく飛び立てないでいる。

 翅の大半は失われているが地上には落ちていない。野生状態の三つ葉につかまって、まだ元気そうだったが、消毒を終えた後に見たら、池の上の蜘蛛の巣にからめとられていた。Photo_2

 この蝶を探す途中で見つけたジャコウアゲハの蛹化中の個体、これも三つ葉の花茎に身を固定していた。地上高30㎝程で羽化まで大丈夫かと蟻からの被害が心配だ。

 期せずして「ミツバの陰」で消えゆく命と生まれるだろう命の両方を目撃した。生老病死は現世の常であるが、食物連鎖の中での戦は受け入れることが出来る。


今日のトンボ「クロスジギンヤンマの産卵」

2014-08-15 | 小父のお隣さん

Photo  季節外れだったが当地にとっては思わぬ慈雨、意の一番は水見回りだ。

 トンボ池、泥水池と支障はなかったのを確かめつつ「トンボも夏枯れか…」などと思いながに泥水池2に立った時、クロスジギンヤンマが足元の水面に降りた。左後翅の先端が1センチ程失われていた個体だった。

 手元の「トンボ図鑑」には「メスはなかなか観察できない云々」とあるが、観察者でもない小生にとれば「そう珍しくもない産卵シーン」である。

 水見回りの途上と言う時間的範囲では、活動時間帯が重ならない他のトンボに出合う割合は決定的に少ないけれど「生息していれば良し」である。初記録や初観察よりイメージに近い環境創出の方が好みに合う。


拡幅はエンドレス

2014-08-14 | 水辺環境の保全

3  フイールドに御出勤すれば最初は水見回りからだ。毎回眺めていて虫が動き始めた。「チョボ水でも安定している沈泥地を、もう少し拡幅しよう」と。

 そんなことで「もう完結」したつもりの拡幅に手を出してしまった。未解決の理由の一つが「沈泥地と隣の泥水池3の高低差」で、水面差で1mある。オーバーフローした時、堤斜面への浸食を緩和したい。そのためには高低差を減らすのが良い。

 そこで「泥浚い」でなく水底を掘り下げ、土の処分で堤を広げる、と言う算段だ。着手してもこの暑さ、2時間も作業すれば「もう帰ろう」となる。一坪でも泥にはまりながらスコップひと掘り分掘り下げるのは大仕事であって、掘り下げた部分は見えないけれど、堤が厚くなっていくので達成感はある。