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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥水池の補修

2018-12-17 | 水辺環境の保全
 水辺の拡幅や改修作業がようやく終了した。と言ってみたところで終わりはない水商売で、あの「剣客商売」のスマートさには程遠い日常である。
 どう考えても考えなくても大仕事になる取水地の河床安定化工は必要があると十二分に承知していても及び腰のままである。フイールドのどこもかしこも何せ身をもって呈せねば片付かない作業ばかりでも、取水地の保全工はダントツである。

 そんなことで泥水池の補修に手を出すが、喫緊の作業としてはこちらが優先になってしまうのは致し方なく、猪の掘り返しで畦が消えうせようとしていれば補修せざるを得ない。
 泥水池1と2のしきりになる畦は泥水池1の水面と同じような高さにひっ迫してきた。他人から見れば合体させて一つの池にすれば面倒がないように思えても、造成してきた条件から池の水位が異なり、低い2の池に水位を合わせればトンボ池に分水できず、1の水位に2を合わせれば堤を太らせ高さも上げる必要があって、どっちに転んでも大仕事になるのだ。

 そんな事で泥浚いをし畦に積み上げることで補修のまねごとをしたのだ。泥土とはいえ乾燥してくれば畦としての強度は保てる。凍結期が迫ったから急ぎの泥浚いとなったけれど、凍結すればしたで霜柱で水分は抜けるだろう。その上、彫り上げたばかりの泥土で猪様は遊んでくれないので春までは安定している…はず。

 泥水池2の水域内に繁殖したミソハギの根茎は引き抜いて畔の肩に並べた。その上に泥土を被せて高さを稼ぐ。春に成長してくれれば地下茎が畔を崩し難くするだろう、威之志士様も掘り起こしを減らすだろう、と淡い期待の設えなのだ。
 畦というより堤風に見える幅も高さも十分と言いたいが、踏み込めばズブズブの畔である。春までこのまま冬眠させる。掘り上げた泥土の中にドジョウの姿もあったけれど、姿を見せた個体は池に返せたものの泥中にとどまって積まれた個体は土と化すのだろう。まあ、多少の犠牲はやむを得ない。

 昔、出羽三山で「山伏体験修行」をした折に習った祓詞「諸々の罪穢れを祓い身禊て清々し」をもじれば「諸々の崩れ不具合 気合で身を削ぎ腰痛し」てなもんや三度笠…。

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