先日、草刈りの折に見つけた大きな幼菌はスッポンタケだった。近くの竹林内で発生はしているが、このような刈り払った草地では初めてのことだ。少なくともこの場所では昨年まで観察していない。
二日経つと幼菌も大きくなり、本体も姿を現していた。刈払い機で切断されたものもそれなりに成長して成菌の姿になっていたのは驚きだった。
カサを開いたもので新しいものはクレバ(褐色の粘液)が付着していて特有の臭いを出しているが、昼ごろになって気温が上がってきたら蝿が集まってきた。蝿にしてみれば美味しいのか嘗め尽くされた頭部もあちこちに散見できた。
このキノコを見る度に、湯通しを何回もしてビーフコンソメをたっぷり使いキノコスープに仕立てたにもかかわらず、臭くて全て廃棄してしまったエコでなかったあの時を思い出す。
図鑑には「食可」となっていたが、著者は自分で確認したのだろうか。毒が無いから食用可能とはストレートにいかないと思うのだが、悔しいからそれ以来ビーフコンソメは購入したことが無い。まあ、方向違いだけど…。