この秋、初めてのルリタテハ撮影の機会をオオスズメバチに邪魔されて思い出した。「庭の幼虫はどうしているのか」と。そこでホトトギスの株を見に行ったが一匹もいない。
種類によっては食草から大きく移動して蛹になる、と言うことも頭にあったから周辺を探した。その結果、5体を確認することが出来た。
一体目 ユキヤナギの枝で頭部を振っていた。
二体目 フェンスの縦格子
頭部は黒くなっているがまだ幼虫の姿で身体をよじったりしている。
三体目 ヤマイモの蔓にぶら下がっていた
四体目 ヒャクニチコウの枝、変体は完了したのか幼虫の皮がまだ付いている。
五体目 ムラサキシキブの枝、完全に蛹になっていた。
見かけは枯葉が縮れた感じだ。ミミズクのようでもある。木やフェンスにぶら下がったのは春まで支えはあるが、ヤマイモの蔓はどうだろうか。食草は冬に枯れるから移動する習性はなんとなく理解できた。
しかし、これで大寒の頃の柿の木への石灰硫黄合剤の散布に注意が必要になってきた。柿の木の根元なのである。薬液が掛かれば死滅するし、思い出せば防護策を講じるだろうが三ヶ月先のことだ。保障は無い。
連日の好天だといささかくたびれてきた。今日は掛矢の柄を取り替えてからフイールド内の巡視をしてきた。北側に昨年から活動しているご婦人グループが活動日で、ネザサの斜面を刈り払っていた。
下部には植樹もしてあったから「入手方法」を尋ねたところ「購入した」との返事だった。多かれ少なかれ自腹を覚悟しないと苗木さえままならないのが実情だ。
確かに苗木の配布もあるのだが樹種が単調だったり、庭や公園の植栽向きが多かったりで適切な苗木が適期に得にくいのが現状でもある。写真を撮って歩き始めたらオオスズメバチに周回されてしまった。
途中クヌギを両手いっぱいほど拾った。これは来春の播種用にする。クヌギなどはねらい目らしくいち早く持ち去られるので確保も結構手間がかかるのだ。ここでもオオスズメバチに接近遭遇した。「はいはい」と退散となる。
途中、渋柿の緩くなったのをご賞味した。やっぱり旨い。樹上に有るのは竿で落として、今度はアルコールで渋抜きをして見る事にした。焼酎がなかったのでポーランド産の97度のウォッカを使用した。適切だったかどうかは数日後に判明するだろう。
振り返ってみると今日はオオスズメバチに三回も接近遭遇した。三回めはルリタテハがいたので手袋を外してケータイを構えたところに接近された。
ゆっくり後ずさりして手袋を探したが片方が見つからない。結局、蜂は近くにいたのでそのまま帰る羽目になった。威嚇行動は無く偵察接近だったが気がついた時は、大概手が届く距離だから怖いのは消えない。
「森を歩けば蜂に当たる」し、「命か蜂か」も馬鹿馬鹿しいし「蜂の前には三秒」で「逃げるわ蜂!」と相成った今日であった。明日は休日にするっ!。