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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

生命線

2009-10-19 | 合混で闘作すれば

 EU励むは アグリカルチャー

  アングリカルチャー ここの国 ハア コリャコリャ          弥生姐さん

 お倉らはとうに空なり子等は泣くそれその母も乳は出ずまじ   山餓億羅

 この国は牢間貴族に成り下がり                     放置民

  練炭右手 洗剤ひだり

  こんな重さじゃ 合わぬ割り ハア コリャコリャ           悟門


これは美味い!

2009-10-19 | 何よりの楽しみ

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 初めて干し柿を作ってみた。一週間経って半分になったと思うぐらい縮んでしまった。今日、玄関脇の踏み石が点々と濡れて乾かないのに気づいて、上をみたら干し柿の下だった。

 干し柿を見てみると、透明な粘度の高い液体があふれ出ている。一部は透明なゼリー状になっていた。ヘタに枝が残っていたものは一個づつ吊るせたが、そうでないものは串刺しで縦に吊るしたので溢れるのが著しい。思わず新酒の絞りを思い描いてしまった。

 舐めてみるととっても美味しいのだ。ゆっくりとろ過されてエキスだけが搾り出されたかのようだ。「これは美味い!」思わず自画自賛となったが、掛け値なしでおいしかったのだ。

 少年の頃の記憶を辿っても干し柿からエキスが滴り落ちている風景はみたことがないのだが、 おいしいお茶を用意せなばなるまいて…。

 陽の暮れかかるベランダで滴の脹らみ落ちるのを見ていて「ゾクッ!」ときたのがあった。この柿は消え行こうとする間際に、蓄えた精一杯のエッセンスを地上に返している。小生はいまだ煩悩の只中だ。それを思ったとき寂寥感が襲ってきたのだ。煩悩と寂寥感は表裏一体なのだろうか。

 中国の古詩に「煩悩の生ずるところ寂寥あり」・・・・・・・ちがうな。

                 『干し柿の実の一つだに及ばぬ身』