とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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麻薬取引はデスペナルティーの当たり前

2010年04月07日 12時40分07秒 | 海外の出来事
日本弁護士連合会というのはどういう思想の持ち主なのか?
かなり興味をそそられるところだ。

昨日、中国で麻薬取引で有罪になった日本人が処刑された。
これに対して日本弁護士連合会は「執行を止められず極めて遺憾」とのコメントを正式発表。
「ママに訊いて」でお馴染の鳩山首相や多くのマスコミ関係者も似たり寄ったりのことを言っている。

日頃これらのご仁達は、中国となると「やれ、首相が靖国神社に参拝したのを怒るのは当然だ!」と言ってみたり「ギョーザ事件は日本のねつ造だ、という中国の主張は正しいかも知れない」なんてことをおっしゃっておきながら、いざ麻薬の密売で日本人が逮捕されて処刑されたら「遺憾」だという。

普通、人というのは基本的な考え方をもっているものだ。
それも弁護士、大学教員、医者、科学者、政治家、実業家などとなれば、その哲学は強固なものであるはずで、それがまた一般市井の支持や尊敬を集めることになる。
ところがこれらの人たちはそういう「考えの本質」というものを持ち合わせていない、幼稚な頭脳の持ち主達で構成されているようだ。

とりわけ左巻きのグループに加盟している人たちは「日中の歴史問題」には必ずといっていいほど、中国の片棒を担ぎたがる。
どれだけ証拠を出しても、
「それはそれ。現に向こう(中国)には被害者が存在する」
などと、その被害者が虚言癖のある問題を抱えた人であっても自らの思想的マゾヒズムを正当なものと主張するためには彼らをサポートし続けるのだ。
その中国の歴史に詳しい彼らは、中国が麻薬取引についてかくも厳罰に処することにしているのか。
そんな簡単なことも分からないらしい。

私は正直言って中国は好きな国ではない。
国は好きではないが、中国人にはいい人も多く、浜村淳がラジオで時々話している通り、一人一人は愛着をもてる人々だ。
そんな国がなぜ好きではないかというと、歴史のねじ曲げの恒常化、金のためなら手段を選ばない、アジアでありながら超個人主義、などが挙げられる。

「もともとはヨーロッパの企業の工場だったんです。契約が切れたので設備をそのまま使い続けていますから、ヨーロッパ製品とは互換性があります。価格? 半分以下ですね」

と契約が切れたからという理由でパテントのあるような製品を平気で販売。
しかも東京ビッグサイトという我が国のメインの国際展示場で抜けしゃあしゃあとそんなことを言う会社のある国。
好きになれるはずはないのだ。

それでも昨日の麻薬取引に関係した日本人の処刑について、私は中国は正しい判断をしたと思っている。

日本を除くアジア各国は大航海時代以降、麻薬取引で大変な目に遭ってきた歴史がある。
ヨーロッパは麻薬取引で大もうけしたに等しい。
麻薬取引を拒もうとしたアジア各国に武力を振るったのは、日本人なら誰もが歴史の授業で習うはず。
そのため国を失った人々も沢山いた。
中国はその最大の被害者だ。

そんな歴史を持った中国が麻薬取引に厳罰で臨むのは当たり前。

日本弁護士連合会の主張など、世界中(少なくともアジア内では)どこへいっても通用しない、世迷言でしかないのだ。