スターウォーズ・エピソード3が全米と「中国」で公開された。
1作目から28年。ついに完結。今作ではダースヴェーダーことアナキン・スカイウォーカーがダークサイドに転落する様が描かれているということで大騒ぎ。
公開当日は急病になって会社や学校を休んだ人たちが、病院へも行かずに映画館に列を作ったという「アホかいな」というようなお祭り状態であったようだ。
良い悪いは別にして今年最大の話題作が公開された当日、早くもインターネット上で本作のムービーデータが不正に公開された。
公開された映像には編集時に使用するカウンターナンバーが表示されていたということだから、映画館でこっそりカメラ撮影されたものではなく、製作段階で、スタッフかスタッフに紛れ込んだ何者かが不正にビデオデータを持ち出したものに違いない。
スターウォーズは前作からフィルムを使わずに日本製の映画用デジタルビデオカメラで撮影してるので、作成した作品も従来のものよりより盗難しやすかったのかも知れない。
今回の事態を重くみた米国映画協会と連邦捜査局は断固とした態度で、犯人を突き止めそれ相応の厳罰に処す構えを表明した。
ここまで映画の作り手と、その作り手の国が海賊版を警戒するにはそれなりの理由がある。
映像や音楽、ソフトウェアなどの著作物がその企業や国家にとっての大きな資産となっているからだ。
今年発売されたディズニーのアニメ「Mr.インクレディブル」のDVDは20USドル程度の価格ながら800万枚を売り上げた。つまり映像・音楽ソフトが万単位で売れる市場が出現しているのだ。
ところが、これらのメディアは複製しやすく「知的所有権?なに、それ?」というような、価値観がまるっきり異なる人々に対しては著作権などまったく機能することがない。
そのため米国は数百万ドル規模の経済的損害を受けていると、頻繁に発表しているのだ。
ちなみに日本もここ数十年、知的財産については敏感になっているが、どちらかというと特許や実用新案の世界であった。音楽や映像については意識が希薄だ。
今回のエピソード3を米国映画にとって世界市場第二位の日本をさておいて、中国でも米国と同日に公開に踏み切ったのは、海賊版が市中に広まり受ける損害を極力減らそうという努力の結果だという。
ところが昨日、上海の街中でエピソード3の海賊版DVDが売られているのが確認された。
売り子はリュックに物を入れ、歌舞伎町や東通り商店街のぽん引きよろしく客に声をかけ売り歩いていたという。
共産主義の国はえてして知的所有権に対する認識が低い。
2年前、ベトナムのサイゴンにある「国営百貨店」のオープンの日。一階の売り場をうろうろしていると、「DVDいかがっすか」と声をかけられた。
「安いよ。買って行きなよ」と言うものだから、DVDが山と積まれたワゴンを見ると、アメリカ映画や洋楽ポップのライブビデオなどが売られていた。
「いくら?」
と訊いたら、
「1枚20000ドン(170円)」。
海賊版DVDの殲滅の日は遠い。
1作目から28年。ついに完結。今作ではダースヴェーダーことアナキン・スカイウォーカーがダークサイドに転落する様が描かれているということで大騒ぎ。
公開当日は急病になって会社や学校を休んだ人たちが、病院へも行かずに映画館に列を作ったという「アホかいな」というようなお祭り状態であったようだ。
良い悪いは別にして今年最大の話題作が公開された当日、早くもインターネット上で本作のムービーデータが不正に公開された。
公開された映像には編集時に使用するカウンターナンバーが表示されていたということだから、映画館でこっそりカメラ撮影されたものではなく、製作段階で、スタッフかスタッフに紛れ込んだ何者かが不正にビデオデータを持ち出したものに違いない。
スターウォーズは前作からフィルムを使わずに日本製の映画用デジタルビデオカメラで撮影してるので、作成した作品も従来のものよりより盗難しやすかったのかも知れない。
今回の事態を重くみた米国映画協会と連邦捜査局は断固とした態度で、犯人を突き止めそれ相応の厳罰に処す構えを表明した。
ここまで映画の作り手と、その作り手の国が海賊版を警戒するにはそれなりの理由がある。
映像や音楽、ソフトウェアなどの著作物がその企業や国家にとっての大きな資産となっているからだ。
今年発売されたディズニーのアニメ「Mr.インクレディブル」のDVDは20USドル程度の価格ながら800万枚を売り上げた。つまり映像・音楽ソフトが万単位で売れる市場が出現しているのだ。
ところが、これらのメディアは複製しやすく「知的所有権?なに、それ?」というような、価値観がまるっきり異なる人々に対しては著作権などまったく機能することがない。
そのため米国は数百万ドル規模の経済的損害を受けていると、頻繁に発表しているのだ。
ちなみに日本もここ数十年、知的財産については敏感になっているが、どちらかというと特許や実用新案の世界であった。音楽や映像については意識が希薄だ。
今回のエピソード3を米国映画にとって世界市場第二位の日本をさておいて、中国でも米国と同日に公開に踏み切ったのは、海賊版が市中に広まり受ける損害を極力減らそうという努力の結果だという。
ところが昨日、上海の街中でエピソード3の海賊版DVDが売られているのが確認された。
売り子はリュックに物を入れ、歌舞伎町や東通り商店街のぽん引きよろしく客に声をかけ売り歩いていたという。
共産主義の国はえてして知的所有権に対する認識が低い。
2年前、ベトナムのサイゴンにある「国営百貨店」のオープンの日。一階の売り場をうろうろしていると、「DVDいかがっすか」と声をかけられた。
「安いよ。買って行きなよ」と言うものだから、DVDが山と積まれたワゴンを見ると、アメリカ映画や洋楽ポップのライブビデオなどが売られていた。
「いくら?」
と訊いたら、
「1枚20000ドン(170円)」。
海賊版DVDの殲滅の日は遠い。