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とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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TOEIC刷新

2006年03月07日 21時50分39秒 | 社会
本日の産経新聞夕刊を読んで、5月からTOEICの試験内容が変ることを初めて知った。

TOEICとはなにか?
知らない人のために記述しておくと「東京の駅弁で一番美味しーのなはなにか」という意味ではなく「Test of English for international communication」の略である。

このTOEICという英語力を試すテストの結果が最近の就職活動や会社内での昇進査定に影響するのだというのだから恐ろしい。
私の務める会社のように小さなところだと、このような特殊技能はあまり要求されることがない。
海外へ行くことがある、といっても多くの場合、会社の費用で出かけるのは社長や専務、常務といったエクゼクティブに限られるし、訪問する国も「中国」「韓国」「香港」が99%なので英語を話せてもあまり意味を持たない。
私のような平の管理職で海外へ行く機会といえば実費で海外旅行をする時ぐらいだ。
しかも私のような、訪問する国がいつも「タイ」「ベトナム」「ミャンマー」というような場所の場合、ほとんど英語は役に立たず、せっかくのTOEICのポイントもまったく意味を成さないのだ。

そのTOEICの中身が変わるというので、どういうふうに変わるのか気になって記事を真剣に読んでみた。

まず、これまでのTOEICは「アメリカ英語」中心であった。

確かに、TOEICのテストを受けるとリスニングテストでは映画やテレビで聞きなれた米語が流れてくる。
これはありがたい。
日頃親しんでいる訛りの英語に触れるのは高い点数を獲得するための必要条件だ。

ところが、改定後のTOEICでは、米語だけでなくイギリス英語やオーストラリア英語など、他のアクセントを持つ英語もリスニングテストの対象になるという。
これはもしかすると「ケッ、イギリス英語って、訛ってるやん、ケッ!」という一言に怒りを覚えたイギリス人の謀略の成せる業かも知れない。
英語はともかく豪語まで認めるとなると、やがて「インド訛りの英語」「テキサスなど南部訛りの米語」「シンガポールのシングリッシュ」「ロシア訛りのチェコフの英語」なども認めらるのではないかと気が気ではない。

リスニングがこんな調子なのでリーディングはどうかといえば、これも難しくなるそうな。

読解のテストはこれまでより長文になるそうだ。
長文と言ってもどれほど長文なのかは不明である。
今でも私はリーディングのテストで読み切れず、タイムオーバーになることが多い。にも関わらず、さらに長文の読解テストになるというのだ。
これではまるで「検査体制がおろそかで、輸入再開直後に禁止部位の脊髄の一部か混ざっていた牛肉を日本に輸出して『ごめんなさい、詳細な報告書を出すから許してね』と宣いながら500ページを越える『英文』の報告書を客である『日本政府』に提出した」どこかのアホ国家と変わらない。

ということで、産経新聞の記事いわく「駆け込み受験増加」とのこと。
なんとなく、わからんでもない。

学歴社会

2006年03月02日 22時25分37秒 | 社会
「現代の日本の高校生は、高学歴を意識していない」

最近の「信頼できる(NHKおよび主要民放談)」世論調査により、日本の高校生は中韓や米国の学生と比べて上昇意識に乏しく、学歴などどうでも良い、と思っているとのことだ。

これをとらまいてニュースではさも深刻そうに報道していたが、果たしてそれは正しいのか。

ちなみにNHKや各主要民放に入局あるいは入社するには「コネクション」の他に、東大、京大、慶応早稲田、などといった有名どころの「高学歴」が必要だ。
だから放送局や新聞社の社員や職員にとって「学歴社会軽視」は深刻な社会現象に映るのだろう。

しかし、私は現代の高校生の方が現実的で「優秀」ではないかと思うのだ。

優秀な職人に学歴は不要だ。
戦後高度成長期を支えたのは中卒高卒の「優秀な労働力」だった。彼らが日本のハイテク製品を今も支えている。
芸能に学歴は不要だ。
東大を卒業しているからと言って、落語の語りが巧くなることは絶対ない。
京大を卒業しているからといって、狂言の極意を習得することは不可能だ。
S心女子大を卒業しているからといって、祇園でしゃみや太鼓でお客を接待することはできないだろう。

こういうことをテレビやラジオ、新聞雑誌を通じて今のティーンエイジたちが見ているからこそ「学歴にとらわれない」という世論調査結果がでてくるのに違いない。

ところで、「東大」を卒業し「財務省」に勤務して「代議士」になられた、学歴優秀、血統書付きの「先生」が、偽の電子メールを見抜けなかったことを、学歴社会信奉者は、どう説明するのだろう。
一度訊きたいものがあるのだ。

アメリカ合衆国の人口3億人

2006年02月23日 06時45分37秒 | 社会
私が中学生の頃、米国の人口は確か日本の倍、2億5千万人だと教わった。
その米国の人口が今年の8月には3億に達するのだという。

わずか38年間で1億人の人口増加を見たという。
その一番の原因は死亡率よりも若干多い出生率と「移民受け入れ政策」だという。

日本がついに人口減少に転じたのとは反対に、お隣の同盟国は順調に人口を増やし続け、世界ナンバーワンの超大国の地位を保っている。
ただ移民を受け入れることが人口増加の鍵であるためにいくつかの問題が生じているというのだ。

1920年代の米国は人口のほとんどを白人と黒人で構成されていた。
それが1960年代に入るとヒスパニック系が急速に増えはじめ、いまやアジア系、アラブ系、その他いろいろ交じり合い、かつての白人中心国家から文字通り他人種国家へと変貌しつつある。
ヒスパニック系大統領の誕生も時間の問題だという。

で、このように他人種多民族国家になって一番深刻なのは「同化」の問題だという。

「以前に英語を『国語』にしようと選挙をやったんじゃが、メキシコ系なんかの反対があってのう。法律が成立せんかったんじゃ」
と日系二世の私の伯父が岡山弁で教えてくれたことがあった。
このように正式な国語もないような国である米国で、国民に米国民族意識を持たせるのは並大抵ではないだろう。
だから白人黒人はもちろんのことキリスト教以外を信仰する他民族の国民をどのように「同化」するのかが国家根幹の問題なのだそうだ。

そこで私はハタと気づいた。
国民の「同化」問題が最重要だから、それが国外に飛び出して、よその国まで「同化」してしまおうというのは当然のなりゆきだといえるだろう。
戦争で打ち負かした異文化日本を同化して、ベトナムを同化しようしたら失敗し、南米中米の同化も失敗、中東も同化を試みているが先行きはかなり暗い。

「我々は米国合衆国だ。お前たちを同化する。抵抗しても無意味だ」

う~ん。
やっぱし、なんとなく米国に正義の匂いがしないのが分ったような気がする。

害毒か、宗教は。

2006年02月20日 19時56分40秒 | 社会
旧ソ連時代、ロシアとその周辺諸国は宗教を実質的に禁止していた。
中国は現在も共産主義を崇拝し宗教活動を弾圧している。
共産主義は宗教否定を信念の1つにしているのだ。

ここ数週間、共産主義者が宗教を害毒視していた理由が朧げながら理解できるような気がしてきた。

共産主義の誕生した欧州は、もともとキリスト教、ユダヤ教という二大宗教とその分派が強い権力を握っていた。
権力を握った組織が何をするかというとヤクザの縄張争いよろしく、勢力争いを起こすことになる。
「私はカソリックの○○派だから、私の娘と結婚したければ改宗しなさい」とか、
「神を信ずる者こそ救われる。神を讚えよ」とか、
「キリストの教えをうけている者以外は非文明人だ」
などという理論が飛び出してくるのだ。

これに14~15世紀に始まった大航海時代と18世紀から始まった帝国主義が相まって、その勢力争いはますますエスカレートしていった。
欧州各国が植民地にした地域の多くがイスラム教を信じる地域で、この宗教も先の2つの宗教に負けず劣らず「神を信ぜよ。神を信じないものは人ではない」との論理をかざしているものだから話はややこしくなった。
どれもお互い自分たちの神こそ真の神だから習慣、風俗、文化、教育、食生活、異性間交渉などが異なると「ヤツは異端者。罰せ、捉えろ、改宗させろ、さもなくば殺せ」ということになる。

その結果、18世紀末から20世紀の中ごろにかけてキリスト教徒でもユダヤ教徒でも、さらにイスラム教徒でもないアジアの民と南北アメリカの先住民が大勢殺された。
ただ殺されたのではない。
「彼らの言う正義」の名の下に殺されたのだ。

この「神」を信奉すると、まともな神経を持っていると「変だな」と思うことも平気で行ってしまうのが人間で、とりわけ欧州では神に仕える教会や王室などが絶対的な権力と特権と富を占有していたので、そういうことの許せない共産主義者からは「宗教禁止」が叫ばれた。
尤も、近代共産主義の理論的背景を作り出したマルクスという経済学者も「家族無し」「友達無し」「自分こそ世界の中心」という人物であったことが知られており、そういう変人が創作したファンタジーが共産主義の正体であったというのも、これまた事実だ。

ところで宗教の目的は人々の幸せにあることは間違いない。
前記3つの宗教は幸せになるために「神」を信じ敬うわけだが、もしその神が自分の信奉するものと少しでも違うと相手は異端者となり敵となる。
その結果「神の名の下に」戦争やテロルが始まり多くの人が「不幸」になる。
この宗教パラドクスはイスラエル問題やアフガニスタン、イラク、イラン問題として現在も実在する。

そしてこの度、イスラムの創始者モハマドのパロディマンガで世界中のイスラム教徒が逆上し、多くの人々を死に到らしめている。
「たかがマンガで」というのが日本人の考え方だが、世界は「たかがマンガ」で済まされないことも多いのだ。
これをつかまえて「日本人は宗教がないから、わからないのだ。」としったか顔で言う日本人がたまにいるが、はっきり言おう。
その考えは間違えている。
マンガごときで人が取り返しのつかない不幸になるのなら、宗教は要らない。

共産主義者の気持ちが朧げながら理解できたような気持ちがするのは、そんなわけがある。

神戸空港、その2

2006年02月18日 21時57分45秒 | 社会
大手運送系企業N社は私の顧客の1つだ。
ここの親しい営業マンに話を聞くと「神戸空港なんて要りませんで。ムダやもん。それに1銭も商売に結びつかんし」
彼の会社は大手運送N社の系列だけに事態は深刻だ。
N社が「神戸空港にメリット無し」と判断しているということは、「神戸空港なんか、作るなや」と業界人が述べているのと同じである。

さらにさらに、聞くところによると「神戸空港」ではANAもJALも現地空港には生粋の社員は一人もおらず、孫請け曾孫請けの企業の「派遣社員」が勤務しているという。
ホントかどうかは分らないが、もし事実とすれば「神戸市長、待ち望まれた空港とちゃうんかい。ちゃんと説明してや」ということになる。
ともかく各航空会社とも「神戸空港は、管理費アップの不要物」というところらしい。

ところで、神戸空港はJR三ノ宮からポートライナーで17分という便利な場所にあるというのが売りらしい。
一昨日この17分間のために使った税金は3000億円だということはここに書いた。
17分と言えば近いように感ずるが、実のところJR新快速に乗車したら大阪駅まで21分。
あまり時間は変わらない。

ということはつまり、JR宝塚線の伊丹から大阪空港のターミナルまで線路を引けば、三ノ宮から大阪空港まで20分ちょっとで運行できるというわけだ。
宝塚線の伊丹付近から大阪空港までは工業地帯か大阪空港の滑走路なので用地買収はほとんど問題がない。
つまり数十億円(たぶん)で三ノ宮から大阪空港までの直通路線が引けたのだ。
しかも大阪空港にJRが乗り入れると関西空港までの直通運転が可能になり、大阪空港と関西空港の利便性が向上し、一石二鳥。
京急京成のエアポート特快のような運行が可能になって便利になる。

神戸空港は1日27便。
JR姫新線や加古川線の本数程度か、それ以下だ。

「神戸空港」
なんとなく、旧国鉄の赤字ローカル線の建設運営方針に似ていないか?

日本映画40%

2006年02月09日 23時07分14秒 | 社会
お隣の変な国「韓国」では劇場で上映する映画のある一定本数は「国産映画でなければならない」という法律があり、その割合が先日の国会で改正され大騒ぎになっている。
もともと自由貿易協定に加盟するためにアメリカからの圧力が強かった映画産業の市場開放に対して韓国が譲歩した結果だが、これに韓国の映画人が噛みついた。
「自国映画を保護しないのは許せない!」
というのが彼らの主張だ。

これを見ている日本の映画人たちはなんと思うのだろうか。
きっと一言、
「アホちゃうか」
で片づけられてしまうだろう。

日本では自国の映画産業を保護する法律は著作憲法程度しかなく、もちろん劇場に対して全体の上映本数に占める日本映画の割合を何パーセントにしないさい、というような法律はない。
そんな法律を作るとアメリカが怒り出す前に憲法に抵触すると国民が怒り出すだろう。
面白い映画は客が入り上映館数も増えるのは当たり前。
逆に面白くもない映画は消え去るのみ。
これが自由な創作環境だ。

先日昨年度の映画館入場者統計が発表された。
一昨年と比較して若干の減少になったそうだが、それはメガヒットが少なかったからで、決して悲観するべきものではないらしい。
シネコンの普及で上映館数も増加し、映画にとっては益々好条件になってきてる。

今回ニュースの一番の注目点は入場者数ではなく、日本映画の健闘にあるといえるだろう。

かつて日本映画「面白くないもの」の代表だった。
角川映画やATGの作品で一時的に盛り返したときもあったが、20年前ぐらいが最低で、話題の映画も見に行ったりすると期待を裏切られる駄作ばかりが目につく哀しい時代が続いた。
映画大好きの私自身も年間数十本見るうち邦画は0から1本という年月が続いたのだ。

今回のニュースは「映画興行収入の40%を邦画が占めた」というもので、これはひとえに現在の映画人の努力のたまものと云わねばならない。
気がつくと私も昨年は多くの邦画を見ていた。
というよりもハリーポッターやスターウォーズを除くと話題の映画は邦画ばかりだったような気がしないでもない。
戦争映画3作をはじめ、小作品でも面白く健闘していたものが目立つのが特徴だ。
そして製作者が若返りをして活気づいているのだ。

自然な市場で育った日本映画。これからは海外市場を席捲して行くことを期待したい。

あんた、東横インを非難できるご身分か?

2006年02月03日 21時45分24秒 | 社会
今話題になっているビジネスオテルチェーン「東横イン」を非難している人は次の3種類の人種に分類することができる。

1.「超真面目で潔癖症であらゆるルールを厳格に守らなければ気が済まない人」たとえば制限速度60kmの阪神高速道路を制限速度を厳守して走行し、大渋滞を引き起こしている人などがこれにあたる。

2.「世間知らず」たとえばある小売店で卸業者に返品のきかない特殊な商品Aを「返品は受け付けられませんよ、それでよろしければ」と事情を委細説明して「それでいいです」と了承したにもかかわらず、現物を見たら「イメージが違うから要らない」と宣うお嬢様タイプの客。

3.「似非ジャーナリスト」たとえば風説の流布に励みながら自社株の株価操作に邁進し自己の資産を増やすことだけに専念していた30歳代のIT詐欺師を現代のヒーローと持ち上げた筑紫某や田原某を代表とする自称ジャーナリスト。

東横インの検査後改修工事が非難されている一番の原因は改装の対象になったものの多くが身障者向け客室の改造にあったからに他ならない。
「弱者」ということになっている身障者への公共施設やホテル、ショッピングモールなどのUD化は行政サイドからすると非常に重要な民間指導項目の一つなのだ。
ところが「弱者」をPRしすぎて身障者への健常者からの偏見がかえって強くなり「身障者用客室には泊まりたくない」という客が数多くあることを見逃している。
ホテル事業もショッピングモール事業も営利事業であって福祉事業ではないのだから東横インの社長がブツブツ言ったのは半分はわからなくもない。
(週刊新潮によるとこの社長は御殿のような邸宅に住み、己の栄華を大いに誇っている「ホリエモン」と紙一重の人物のようだ)

私は一度身障者用シングルルームへ宿泊する機会を得たことがある。しかもそれは東横インの身障者用客室だった。
「障害者用の客室になりますがよろしいでしょうか」
というフロントの案内だったが、私はカプセルホテルやカオサン(大嫌いなバンコクの安宿街)のドミトリー以外ならどこでも良いので「そこで結構です」と返答をした。
で、実際に入ってみると普通の部屋より快適である(人にもよるだろうが)ことが判明した。
ベットは大きいし、浴室は広い。とりわけ浴槽が広くてたっぷりと湯に浸かることができ手摺りもついているからノビノビできる。
難を述べれば寝室と浴室の床レベルが同じで何となくその部分だけが落ち着かないことだった。

フロントのスタッフがわざわざ「障害者用の部屋でも良いですか」と断るところを考えると多くの客はそのような部屋は避けたがるという傾向があることは明らかだ。

ところで、今回の建築検査後の改修工事は昨年から世間を賑わしている姉歯事件とは別物だ。

建築検査後に改修改造工事はまったく珍しくない。
どこでも、だれでも、いつでもやっている工事なのだ。
建築会社、内装業者、家具メーカー、ショップオーナー、ホテルオーナー、そして驚くなかれ官公庁、みんなみんな知っているし、やっている。
たとえばあなたのオフィスにあるスチール製の間仕切り。これをパーティションというのだが、建築検査後に「ここに応接を作りたい。声が外に漏れるのは困るから、天井まで仕切ってね」と言ってイトーキだとかオカムラなんて会社の製品を使って部屋を作ったら、それだけで消防法の違反になる。
しかも、その部屋にもし換気設備が無かったら建築基準法や労働基準法にも抵触することになってくる。
でもちょっとしたオフィスになると、そんな場所はたくさんなあるはず。

ショップ内装も多くの場合建築検査で枠だけ受けてから飾り付けを施して開業する場合が少なくない。
小さな店ほど多いはずで、飲食店などは火気使用量に対する換気量が法律で定められているのだが、能力を超えた厨房を設置して、機器のシールだけ貼り替えて何食わぬ顔をしている有名レストランもあると聞く。

障害者イジメなら関西の某電鉄会社も東横インの引けをとらない。
この会社のいくつかの駅前は、広場に自転車バイクが入ってこないように細かなピッチの柵を設けているところがある。
人は歩いてすり抜けられるが、ミニバイクの暴走族や迷惑駐輪は防げるという寸法だ。
ところがこの柵があるため車いすの障害者や手押し車を押して歩いている老人が進入していくとができない。
もし改札をくぐりたければ係員を呼ばなければならないのだ。
自社グループの超人気プロ野球チームの名を汚す、この電鉄会社らしい設備だといえるだろう。

倉庫を居室に。
駐車場を倉庫に。
ビルの屋根にプレハブハウス。
書庫に違法な中二階を建設している役所の庁舎。
避難通路に放送機器を並べている放送局。
インクの保管を適切に実施していない新聞社。

みんなみんなやっている。

だから......あんた、東横インを非難できるご身分か?

人口減少の原因と対策

2006年01月06日 21時22分53秒 | 社会
昨年末に日本の人口が初めて減少に転じたと大々的に報じられた。
なんでも高齢化現象で、新たに生まれてくる子供よりも死んでいく老人の方が数が多いというのだから深刻だ。

うちの会社のT次長は代の中国好き。
長年NHKラジオの中国語講座を最も楽しみとする番組にされているひとだが、彼曰く「日本はもうあきませんよ。人口が減ってこれから経済力がどんどんと衰退していくから。それと比べると中国は....」

こういう非国民の戯言を大人しく耳を傾けている私ではないが、ともかく人口減少は深刻だ。

日本の教育では数値を挙げてもあまり、分析しないというのが相場である。
だから、左巻きの先生たちはよく子供たちに「日本は領土が狭い」「資源がない」「だから国力がない」と教えるのだ。
しかし実際は「中国に匹敵する経済領域(領海領空)を持っていて」「高等教育を受けている人材資源に恵まれて」「世界有数の経済力と軍事力を持っている」という事実には目を覆っている。

で、人口が減ると何が困るかというと「人的資源」に困ってしまうというのが一番の問題だ。

日本の人口はアジア諸国の中でも決して少ないほうではない。
アジアで日本より人口の多いのは中国、インド、インドネシア、パキスタンバングラディッシュだけなのだ。
ところが今の試算によると日本の人口はおっつけ8千万人程度(フィリピンレベル)に落ち込むのだという。

この人口減少の原因を「核家族化」と分析する学者がいるが、私は違うと思っている。
ではその原因は何なのか。
それはひとえに「テレビ」「飲み屋」に「不特定多数の娯楽」にあると考えているのだ。

ともかく深夜までテレビやインターネットを楽しめる環境にあるので、男女もするべきことは無数にあり、肝心のことを行わない。
この証拠に、発展途上国へ行くと産児制限をしているのに、子供がボカスカ産まれてきて国家の財政を圧迫している。
これはひとえに「夜、楽しむべき娯楽が他にない」からに違いない。

そこで提案!

人口減対策には「テレビの放送は午後9時まで」で「夜間の飲食店の営業は午後10時まで」そして「午後11時以降は朝まで停電させて都市を麻痺させれば」次の年から人口は増加に向かうだろう。
人口減の対策になるばかりか、テレビや電力の節約になるので京都議定書も遵守することが可能である。

てなことを書いていると「アホ」と思われるので、このあたりで止めておこう。

ショッピングモールの有効活用

2006年01月03日 20時36分12秒 | 社会
昨年、地下鉄御堂筋線の北花田駅近くに巨大ショッピングモールがオープンした。
名前をダイヤモンドシティといいスーパーのジャスコと阪急百貨店がメイン店舗として入居している。
このダイヤモンドシティはジャスコの大型店舗の名称らしく奈良県橿原市を訪れたときも同名のショッピングセンターを目撃した。

それにしてもスーパーマーケットと百貨店が同居するショッピングモールというのも考えさせられるものがある。
スーパーのグレードが上がったというよりも百貨店のグレードが低落したというイメージの方が私には大きい。
なんといっても阪急百貨店といえば関西では三越よりもグレードは上。
その天下の阪急がジャスコと一緒では.........という他ないのである。

とはいえ、私はまだこのショッピングモールに立ち寄ったことがない。
理由は「興味がないから」ということに尽きる。
わざわざ大きなショッピングモールに出向かなくても、食費や衣料品など生活必需品は近所のスーパーで事足りるのだ。
それに「北花田」とはいかにも中途半端。
こんなところに出かけるのであれば、阿倍野や難波は言うに及ばず、梅田にだって出かけてもいい。

ところで。このような巨大ショッピングモールは利用すれば便利なのかも知れないが、私のように興味もないものにとってはとても迷惑な存在だ。

今日、自動車を運転していると「北花田から渋滞2km」との道路標示。
初売りに群がる買い物客が巻き起こす長い渋滞を表していた。

私の生活する地域は北花田から2km以上あると思っていたが、そちらへ向かう道路は長い渋滞の列ができていた。

いつも大型店舗ができると地元小売業者が「死活問題」と叫んでいるが、その考えは市場原理から言うと営業努力がちと足りないから。
しかし大型店舗でできる渋滞はまったく別。

大型施設で利益を上げて儲けたいのなら「周辺道路も整備しろ!」

大型商業施設を認可するのなら点本のために混雑が予想される周辺道路も整備させる法律を作ってみてはいかがかな。
ジャスコも阪急も「地球環境」には気を遣っていると言ってるぞ。
本心かどうかは知らないが。

そうすれば道路整備の財源も少しはゆとりが出てくるというものだ。

一味違う、極寒の12月

2005年12月19日 20時38分44秒 | 社会
先週末から日本列島を大陸からの寒気団すっぽりと包み込み、各地に大雪を降らせている。
新潟では2m以上の積雪を記録したところもあると聞くし、大阪でも雪こそ降らなかったが12月とては20年ぶりに最低気温が氷点下を記録した。
しかしなんといっても中部地方の積雪が凄まじく、名神東名高速道路が滋賀県の栗東から愛知県の岡崎あたりで通行止めになってしまった。
この影響でうちの会社の仕事にも影響が出た。

朝の早くから兵庫県の網干(姫路の西にある街)というところで納品作業があるということで午前5時に若手社員のA君は大阪の家を出発した。
そして約束の時間午前8時までに現地に入り、商品の到着をまったものの待てど暮らせどトラックがやって来ない。
納品作業のために手配した作業員たちは待ちぼうけ。
「どないなってるんですか?」
と工場の出荷担当に確認すると、
「そちらへ向かっているはずなんですが」
という答え。
商品を積んだトラックは福島県の郡山市から網干へ向かっていたのだ。
昼頃になってようやく、
「商品は夜の7時頃に到着します」
という返事を受けとった。
結局A君は朝の早くから夕方まで、寒空の下でボンヤリ過ごすことになってしまった。

大阪でA君の苦悩を聞いて「日頃の報いだ」などと悪口を叩いていた私たちも、身体を暖めるために昼食に熱いうどんを食べようと出かけたところ、いつものうどん屋は満員状態。
寒い入り口で身体の芯まで冷えるほど待たされた。

で、この日一番寒かったのは夕方だった。
気温が低くて寒いのはもちろんのこと、心が凍りつくような一味違った極寒の光景が、会社の目の前で展開されていたのだ。

先々週、うちの会社の近くのマンションで殺人事件があった。
そこに住む20歳代の姉妹が刺殺されて金品を盗まれ部屋に火を放たれたという凶悪事件だったのだ。
週刊誌や新聞、テレビで大々的に報道されたから知っている人も多いだろう。
この事件の容疑者として逮捕された22歳の男が、今日、全面自供を始めたのだ。
「使った凶器は、近くの神社に捨てました」
との供述どおり、神社の境内から包丁が出て来たという。
実はうちの会社のすぐ近くには字は違うが京都にある有名な神社と同じ名前のお宮さんがある。
「まさか、その浪速区内の神社って、八○さんやないやろな」
とインターネットニュースを見たY次長が冗談をいっていると、ヘリコプターの飛ぶ音が聞えてきた。
「報道のヘリコプターちゃうやろな」
とまたまたY次長。
会社の窓から外を見ると、会社の近くにある神社にカメラやビデオカメラを持った報道関係者と思われる人々が。

温度以下に背筋が凍りついたのは言うまでもない。
今後暫く、うちの会社で夜一人残って仕事はしないほうが良さそうだ。