人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」先行先着販売で7公演手配する / 知念実希人著「優しい死神の飼い方」を読む

2017年03月02日 07時56分55秒 | 日記

2日(水).本日,toraブログのトータル閲覧ページ数が270万ページを超えました これもひとえに,日ごろご覧いただいている読者の皆さまのお陰と感謝いたしております これからも根性で1日も休まず書いて参りますので,モコタロともどもよろしくお願いいたします

ということで,わが家に来てから今日で884日目を迎え,トランプ米大統領が初めて施政方針演説を行い,1兆ドル(約113兆円)規模のインフラ投資法案への協力を議会にあおぐことを表明した というニュースを見て 感想を述べるモコタロです

 

       

                   トランプ大統領の言う「インフラ」とは道路,橋,トンネル,空港,鉄道,メキシコとの壁か

 

  閑話休題  

 

昨日は,「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017」の先行先着販売開始日でした.すでに先行抽選販売で当選した10公演を除く7公演のチケットをWEBで手配しました チケットが残っている公演は どうしても比較的大きなホールになります 手配したのはホールA,ホールCでの公演が各3公演,ホールB7での公演が1公演です これにより,先行抽選販売を含めた公演は4日=5公演,5日=5公演,6日=7公演,合計17公演となりますが,これは例年通りの数です 

私は毎年ドミトリー・リス指揮ウラル・フィルの演奏を楽しみにしているので,4日16:30からのベートーヴェン「交響曲第7番ほか」(ホールA,公演番号114),6日12:15からのチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ短調ほか」(ホールA,公演番号312)を押さえました

また,チェロのアレクサンドル・クニャーゼフが好きなので,4日19:00からのチャイコフスキー「ピアノ三重奏曲イ短調”偉大な芸術家の思い出に”」(Vn:マフチン,P:ベレゾフスキー,ホールB7,公演番号126)を押さえました

滅多に演奏される機会のないベートーヴェン「ピアノ,ヴァイオリン,チェロのための三重奏曲」が取り上げられる4日9:45からの公演(P:ギイほか,ホールC:公演番号141)も押さえました

毎年5月の3連休はLFJ音楽祭で朝から晩までコンサートのハシゴです 私の場合は2005年開催の第1回「ベートーヴェンと仲間たち」を聴かなかった(知らなかった)だけで,第2回「モーツアルトと仲間たち」からは毎年東京国際フォーラムに通っています

 

  も一度,閑話休題  

 

知念実希人著「優しい死神の飼い方」(光文社文庫)を読み終わりました 知念実希人は1978年,沖縄県生まれ.東京慈恵会医科大学卒,日本内科学会認定医です このブログでは「仮面病棟」と「時限病棟」をご紹介しました

 

       

 

ある死神が「我が主様」からの指令により犬の姿となって地上のホスピスに派遣された 彼の使命は人の死に立ち会い,肉体から解放された「魂」を「我が主様」のもとへ導くこと.彼はホスピスに住む菜穂に「レオ」と名付けられる.死に直面する入院患者たちから,戦時中の悲恋や,洋館で起きた殺人事件の謎などを聞きだし,魂を救おうとする レオは「死神は人の運命を変えてはならない」という不文律を破り,彼らの命を延命させる行動に出るが,それが思わぬ事件を引き起こすことになる

伊坂幸太郎の小説に登場する死神は人間の形をしていますが,この小説では犬の姿を借りているところにプロット上の工夫が必要だったと思います 著者が選んだのは,これから死すべき運命にあるホスピスの患者たちだけに分かるように,自分の意思を伝える能力をレオに与えたことです そうすることによって,レオに助けられた患者たちは,レオがピンチになった時に助けてくれることになります

事件が解決し,患者たちの魂を「我が主様」に届けた後,レオの独白が語られます

「『死』を意識せず,ただ漫然と与えられた時間を消費し続けてきた者たちは,終わりが近づいてきたとき,自分の人生が有限だったことに初めて気づき,無為に過ごしてきた自らの人生を激しく後悔する そこに『未練』が生まれるのだ.なぜこの国の人間たちは『死』から目を背けたのだろうか?自らが限られた時間を生きていることを知っているからこそ,人間はその命を燃やし,与えられた時間を濃密なものとしていくことができるというのに

これが内科医であり作家でもある著者からのメッセージのような気がします

コメント
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