人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

伊坂幸太郎+阿部和重「キャプテン サンダーボルト(上・下)」を読む~二人でツッコミを入れながら楽しく書いたようなエンタメ小説

2017年12月27日 08時08分03秒 | 日記

27日(水).昨日はお天気も良かったので思い切って大掃除に取り掛かりました 取りあえず第1弾として窓ガラスを綺麗にすることにしました いつものガラスクリーナー溶液がなかったので、重曹を薄めた液で清掃したのですが、外窓にこびりついた汚れが落ちません やっぱり、いつものやり方でやらないとダメだなと思い、新たに買ってきたガラスクリーナー溶液で今日、再挑戦します こういうのを二度手間と言います 骨折り損のくたびれ儲けとも言います われながら情けないです 今日は油だらけのレンジ回りの掃除もやります。頑張らなくっちゃ

ということで、わが家に来てから今日で1183日目を迎え、自分によく似た物体が気になるモコタロです

 

     

      お姉ちゃんが誕生祝いにもらったスリッパらしい 僕にとっては履かない一生だ

 

                     

 

昨日の夕食は娘が巨大アウトレットで買ってきたプルコギを焼きました あとは「生野菜とアボカドのサラダ」 「トマトとエノキダケとチンゲン菜のスープ」、ついでに、買ってきたキムチです

      

 

                     

 

伊坂幸太郎+阿部和重「キャプテン  サンダーボルト(上・下)」(文春文庫)を読み終わりました 阿部和重は1968年生まれ.山形県出身.94年「アメリカの夜」で第37回群像新人文学賞を受賞しデビュー 一方,伊坂幸太郎は1971年生まれ.仙台市在住.2000年「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー このブログでも多くの作品をご紹介してきました

この作品は2014年11月に文芸春秋から刊行された単行本を文庫化にあたり2分冊にしたもので,書き下ろしのボーナストラックが付いています

題名の「サンダーボルト」は,主人公の相場時之と井ノ原悠が少年時代に観ていたという架空の戦隊ヒーローもの「鳴神戦隊サンダーボルト」と,作中映画館で上映される実在のアメリカ映画「サンダーボルト」から採られています チミノ監督のデビュー作「サンダーボルト」は,クリントイーストウッド演じるサンダーボルトと,ジェフ・ブリッジス演じるライトフットという悪党2名の逃亡劇です

 

     

 

相場時之は,目の前に突如として現れた謎の外国人テロリストに「ゴシキヌマの水をよこせ」と迫られ,映画館に逃げ込むと,そこで小学校時代の旧友・井ノ原悠と再会する ここから悪友コンビによる逃亡劇が始まる.「ゴシキヌマの水」とは何なのか? それは蔵王連峰にある火口湖である「御釜」別名「五色沼」の水のことだった 二人は 東京大空襲の時 東京に向かうべきB29がなぜか蔵王方面に飛び墜落したということを知る 一方,村上病という疫病が「御釜」の水と何らかの関係があることを突き止める 二人は 外国人テロリストの追及をかわしながらB29墜落事件と村上病とゴシキヌマの水の関係を究明すべく「御釜」に向かう

 

     

 

私は伊坂幸太郎氏の作品は数多く読んでいますが,阿部和重氏の作品は今まで読んだことがなく今回が初めてです しかし,この作品の中のどの部分を伊坂氏が書いて,どの部分を阿部氏が書いたのかは全く分からないので,阿部氏の文体がどういうものかが把握できません しかし,そういうことを詮索するのは意味のないことかも知れません

映画の中のサンダーボルトとライトフットを 小説の中の相場時之と井ノ原悠に投影させているわけですが,読んでいると,この二人に阿部和重と伊坂幸太郎自身を投影させて お互いにツッコミを入れながら楽しんで書いているように思えます

一気読み必至のエンターテインメント小説です.お薦めします

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朝日新聞「アルゲリッチ,ウ... | トップ | 日本経済新聞 文化欄「今年の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事