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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ホロヴィッツの弾いたスタインウェイで演奏~永富彩ピアノ・リサイタルを聴く

2013年02月15日 07時00分03秒 | 日記

15日(金)。昨日の日経朝刊「東京・首都圏経済欄」に「渋谷公会堂建て替え 耐震補強から一転 区庁舎と同時検討」という記事が載りました 記事を要約すると、

「渋谷区は、東京オリンピックが開かれた1964年に完成し老朽化が進んでいる区庁舎と渋谷公会堂の建て替えを検討する 建て替えには200億円以上かかる見込みだが、敷地の一部を定期借地権マンション用に貸し出して資金源とし、区の財政支出を押えた上で、2015年にも着工する

渋谷公会堂といえば、大学2~3年のころに通った「團伊玖磨ポップスコンサート」を思い出します テレビ番組の公開録画のためのコンサートで、ハガキで応募して当たると招待券が届くというものでした。大学の友人に誘われて何度か聴きに行きましたが、團氏が進行役と指揮者を務め、クラシックに限らずポピュラーな音楽も演奏していました 毎回コンサートの最後には同氏が作曲した”花の街”という歌を全員で合唱したものです クラシックを聴き始めるきっかけとなったモーツアルトの「フルート協奏曲第2番」を知る前のことでした そんな思い出深い渋谷公会堂が建て替えられると聞いて、時の流れとはいえ、ちょっぴり寂しくもあります

 

 閑話休題  

 

昨夕、東京文化会館小ホールで永富彩のピアノ・リサイタルを聴きました プログラムは前半がグリーグ、ショパン、リスト、スクリャービンで、後半がスカルラッティ、ラフマニノフ、ラヴェルです

 

          

 

自席はK列18番でやや左サイドですがかなりいい位置です しかし通路側ではないし、前の座席との間が狭いので窮屈な感じです。古いホールの唯一の欠点といえましょう 会場は300人位の入りでしょうか。小ホールにしては入っている方だと思います

舞台中央には、伝説のピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツが弾いたというスタインウェイ”CD75”が鎮座しています 一目見て、古いという印象です。現代のピカピカに黒光りしたグランド・ピアノに比べるとくすんでいて、それが逆に魅力になっています

ピアニストの永富彩は1986年生まれといいますから、あの萩原麻未と同じ年です 2005年9月からハンガリー国立リスト音楽院に留学、ジョルジュ・ナードル氏に師事しました

ゴールドの衣装に身を包まれた永富が登場します 小柄できゃしゃな感じですがシンの強そうな印象です。ピアノに向かい、頭をゆっくり回してから、おもむろに両手を鍵盤に持っていきます。それが彼女の演奏前の”儀式”なのかも知れません

1曲目のグリーグ「抒情小品集~春に寄す」は静かで良い曲です。永富のピアニッシモは美しいですところが、2曲目に入ろうとするとき、2人の遅刻者がコツコツと足音を立てて入ってきて着席しました。背中でその気配を感じた永富はしばし演奏に移れませんでした こういう傍若無人の非常識なヤカラがいると回りが不愉快になります もちろん演奏者に対して大変失礼です 二度と来るなと言っておきます

2曲目のグリーグ「抒情小品集~ノクターン」も静けさが身に染みる良い曲です。ここで一旦立ち上がって拍手を受けます

3曲目と4曲目はショパンです。まず「幻想即興曲」を鮮やかに弾きます。次いで練習曲”革命”を息もつかせぬ速さで駆け抜けます そして、英雄ポロネーズを堂々と演奏します ここで一息、リストの「コンソレーション第3番」を穏やかに奏で、気分を取り直してスクリャービンのエチュードから3曲(嬰ハ短調、嬰ニ短調、詩曲”焔に向かって”)を一気呵成に弾き切ります

どうも席が狭苦しいので、後半は空いている後方の席(0列16番)に移ることにしました

後半の最初はスカルラッティのソナタ「ロ短調」と「ホ長調」です。とくにホ長調の方は馴染みのある軽快な曲です 次いでラフマニノフの「絵画的練習曲”音の絵”」からハ長調、変ホ長調、イ短調、ニ長調の4曲を力強く演奏、次いで「ヴォカリーズ」を詩情豊かに奏でます

最後にラヴェルの「ラ・ヴァルス」を圧倒的なテクニックで色彩感豊かに弾き切りました。それにしても良くスタインウェイを鳴らしていました

会場一杯の拍手に、永富はマイクを持って、

「きょうはリサイタルにお出でいただきありがとうございました 東京文化会館は小さい頃からの夢の舞台でした。生まれて初めて観たオペラは東京文化会館の大ホールでしたし、その後も何度かオペラを観に来ました。今回、歴史のある東京文化会館小ホールで、今までで一番楽しく演奏できて良かったと思っています それでは、リストの”愛の夢”を演奏します

とあいさつし、演奏に入りました。ロマンティックな中にもシンのある演奏でした

それでも拍手が鳴り止まなかったので、永富は再びマイクを持って登場し、

「準備していなかったのですが、大好きなリストの”ラ・カンパネラ”を演奏します

と言って超絶技巧曲を見事に弾き切りました 初めて永富彩のピアノを聴きましたが、弱音は綺麗で遠くまで届き、最強音も濁ることなく美しく響きました。永富彩・・注目のピアニストです

          

 

  も一度、閑話休題  

 

ちょうど2年前の2月15日にこのtoraブログを立ち上げました 時の流れの速さを痛感する今日この頃です。自分の記録のために2年間の”中間決算”を書いておきたいと思います

①最近1週間(2/3~9)の確定合計訪問者数     2,357 IP(1日平均337 IP)

②    〃            確定合計閲覧数    5,822 PV(1日平均831 PV)

③    〃      確定goo blogランキング  1,991位/182万2,891ブログ

④2年間(11.2/15~13.2/14=730日)の合計訪問者数  171,429 IP

⑤     〃                      合計閲覧数   542,536 PV 

⑥     〃                      合計投稿回数        791回

⑦2年間のうち投稿しなかった日数            1日(2011年3月17日)

                   

ちなみに、1年前(12.2.15)の記録を見ると次のようになっていました(ブログ開設1年後)

①1年間の確定合計訪問者数    68,556 IP

②  〃  確定合計閲覧数    206,014 PV

③  〃  確定合計投稿回数        423回

④  〃  確定goo blogランキング 4,668位/168万3,580ブログ

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花の街 (中田)
2013-02-15 07:16:19
花の街、、懐かしい!
在米40年の先生のコーラスグループで歌いました。
~輪になって 輪になって
ですよね。
渋谷公会堂は、しばしば「八時だよ全員集合」の中継舞台にもなっていました。
返信する
七色の谷を越えて (tora)
2013-02-15 20:13:20
中田さん、そうです!七色の谷を越えて~輪になあって、輪になあって~です。八時だよ全員集合もそうでしたね。渋谷公会堂って誰にでも貸していたんですね
返信する

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