29日(木).わが家に来てから今日で1002日目を迎え,稲田防衛相が東京都議選の応援演説で,「防衛省,自衛隊,防衛大臣,自民党としてもお願いしたい」と発言した問題をめぐり,菅官房長官が記者会見で「(稲田)大臣にはしっかりと説明を果たし,今後とも誠実に職務を果たして頂きたい」と述べ,辞任の必要はないという認識を示したのに対し,野党は反発し 28日夕に安倍晋三首相に稲田氏の罷免を要求する方針である というニュースを見て感想を述べるモコタロです
稲田防衛大臣は 国よりも自分の立場を防衛するので精一杯なんじゃないの?
昨夕「舌平目のムニエル」「生野菜とアボガドのサラダ」「マグロの山掛け」「シジミの味噌汁」を作りました 「舌平目~」は火加減が難しかったです
昨日,池袋の東京芸術劇場コンサートホールで「第8回 芸劇ブランチコンサート~バッハに心酔」を聴きました プログラムはヨハン・セバスチャン・バッハの①「管弦楽組曲第2番」,②「ブランデンブルク協奏曲第5番」です
演奏はフルート=竹山愛(東京シティ・フィル首席),ヴァイオリン=大江馨,藤江扶紀,ヴィオラ=佐々木亮(N響首席),チェロ=富岡廉太郎(読響契約首席),コントラバス=西山真二(N響首席代行),ピアノ=清水和音です このグループは「アンサンブル・サンセリテ」という名前が付いています
この日のプログラムはバロック音楽のバッハということで,普段は姿を隠しているステージ正面のパイプオルガンが「バロック面」の顔を見せています これもコンサートの演出の一環でしょう
進行役の八塩圭子さんが「今日は,このコンサートが始まって以来最高の 多くのお客さまが来場されました
」と話していた通り,よく入りました
1階席はほぼ満席,2階席もかなり埋まっています
正味1時間のコンサートですが,内容が充実しているので やっぱり入場料金2,200円は安いと思います
1曲目は管弦楽組曲第2番です この曲は1730年代終わりごろにバッハがライプツィヒで率いていたコレギウム・ムジクムの演奏会で取り上げるために書かれたと推測されています
第1曲「序曲」,第2曲「ロンド」,第3曲「サラバンド」,第4曲「ブレ―」,第5曲「ポロネーズ」,第6曲「メヌエット」,第7曲「バディネリ」の7曲から成ります
7人の演奏者がステージに登場,配置に着きます.フルート,ヴァイオリン,ヴィオラ奏者は立って演奏します この曲はさながらフルート協奏曲のようにフルートが最初から最後まで活躍します
第1楽章「序曲」は7曲の中で最も長大な曲で,フランスのロココ的な優雅さに溢れています
序曲に限らず,竹山愛さんの美しいフルートの音色が会場に響き渡ります
特に第5曲「ポロネーズ」におけるチェロの富岡廉太郎氏とのデュオは,東京シティ・フィル新旧コンビの演奏という意味でも楽しく聴きました
なお,この曲は通奏低音としてチェンバロが演奏されますが,清水氏はグランド・ピアノで弾きました.極力音を押さえて控えめに演奏している姿が見て取れました
演奏後,ナビゲーターの八塩圭子さんによるインタビューで,竹山愛さんが「バッハの曲をフルートで演奏する機会はほとんどないので,今回は良い機会を与えていただき嬉しく思っています」と答えていました.次いで清水和音氏の選ぶ「和音・今月の1曲」として,チャイコフスキー「四季」から「舟歌」が演奏されました
これは全12曲のうち第6曲=6月の曲ですが,清水氏は「日本の6月は梅雨というイメージですが,ロシアの6月は異なります」と解説して詩情豊かに演奏しました
2曲目は「ブランデンブルク協奏曲第5番」です この曲はバッハがケーテン宮廷楽長を務めていた1721年3月に,ブランデンブルク辺境伯ルートヴィヒに献呈した全6曲のうちの1曲です
この第5番が画期的なのは,それまで伴奏の役割である「通奏低音」を受け持ってきたチェンバロを独奏楽器として扱ったところにあります
「史上初のチェンバロ協奏曲」とも,「ピアノ協奏曲の源」とも称されています
清水氏の解説によると,1曲目の「管弦楽組曲第2番」と違って,この曲はチェンバロの代わりにピアノで演奏されるケースも珍しくなく,ルドルフ・ゼルキンも演奏しているとのことでした
ただ,ピアニストはどうしても”表情付け”することに慣れているので,ピアニストがチェンバロを弾くのは非常に弾きにくいとのことでした
この曲は第1楽章「アレグロ」,第2楽章「アフェットゥオーソ」,第3楽章「アレグロ」の3つの楽章から成ります
7人の演奏家が再度ステージに登場します.この曲ではソロを受け持つフルートの竹山愛さんとヴァイオリンの大江馨君が立って演奏します 二人のソリストによる演奏は軽快そのものです
第1楽章では終盤にチェンバロ(ここではピアノ)による長大なカデンツァがありますが,ここで清水和音氏の本領が発揮されました
普段チェンバロで聴き慣れている耳にもさほど違和感はありません.見事な演奏でした
第2楽章と第3楽章においてもフルートとヴァイオリンによるデュオが冴えわたっていました
私がバッハの音楽を聴くのは定期会員になっているバッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートぐらいですが,中心はカンタータと受難曲なので,今回のような管弦楽による作品を聴く機会はそれ程多くはありません その意味で,今回の公演は貴重な機会になりました
この日の2曲のリズミカルな音の運びを聴いて「それにしても・・」と思うのは「バッハの音楽はまるでジャズだ」ということです
しかし,これは言い方が正しくありません.後のジャズ・ミュージシャンたちがバッハの音楽を取り入れたことはあっても,その逆はありません
「バッハに帰れ」という言葉の通り 「バッハこそオリジナルであり,全ての音楽の根源だ」と言った方が正しいでしょう
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