人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

沼尻竜典 ✕ 戸田弥生 ✕ NHK交響楽団でブラームス「ヴァイオリン協奏曲」、同(シェーンベルク編)「ピアノ四重奏曲第1番」(管弦楽版)を聴く ~ フェスタサマーミューザ

2024年08月05日 00時01分04秒 | 日記

5日(月)。わが家に来てから今日で3492日目を迎え、台湾外交部(外務省)は3日、パリ五輪の台湾の選手が出場する男子バドミントンの試合会場で、台湾の女性が手にしていた応援ポスターが 中国人とみられる男性に奪い去られたとして非難する声明を出した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     中国人の行為は 国際政治問題以前に”窃盗”だろ  GNP世界第2位ってよく言うよ!

         

昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールで「フェスタサマーミューザ NHK交響楽団」のコンサートを聴きました    プログラムは①ブラームス「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77」、②同(シェーンベルク編)「ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25」(管弦楽版)です 演奏は①のヴァイオリン独奏=戸田弥生、指揮=沼尻竜典です

沼尻竜典は1990年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝 ドイツ・リューベック歌劇場音楽総監督、びわ湖ホール芸術監督などを歴任。現在、神奈川フィル音楽監督、トウキョウ・ミタカ・フィル音楽監督を務める

    

会場は満席です

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつものN響の並び。コンマスは郷古廉です

1曲目はブラームス「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1877年から78年にかけて作曲、1879年にライプツィヒで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・ジョコーソ、マ・ノン・トロッポ・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の戸田弥生は1993年エリザベート王妃国際コンクール優勝 桐朋学園大学、スウェーリンク音楽院、ジュリアード音楽院で学ぶ。2005年エリザベート王妃国際コンクールヴァイオリン部門審査員を務める

戸田が白地に黒と赤で女性の顔をあしらったデザインのヴィンテージ衣装で登場、沼尻の指揮で第1楽章に入ります オケの演奏に続いて戸田の独奏ヴァイオリンが決然と入ってきます 「良く鳴るヴァイオリンだな」というのが第一印象です 極めつけはカデンツァです これほど技巧的で集中力に満ちた激しい演奏は聴いたことがありません クライスラー作か? 鮮やかな演奏でした 第2楽章では独奏ヴァイオリンの寂寥感溢れる演奏が素晴らしい オーボエソロを中心にファゴット、クラリネットが冴えた演奏がソリストを支えます 第3楽章は独奏ヴァイオリンとオケとの丁々発止のやり取りで愉悦感に満ちた演奏が繰り広げられ、情熱的なフィナーレを飾りました

戸田の演奏を聴いたのは20~30年ぶりではないかと思います 前回聴いたコンサートの内容が全く思い出せないほど昔のことでした 今回の演奏は激しいカデンツァとともに思い出すことになるでしょう

     

プログラム後半はブラームス(シェーンベルク編)「ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25」(管弦楽版)です この曲は1861年に作曲、同年ハンブルクで初演されました その後、1937年にアルノルト・シェーンベルク(1874-1951)が管弦楽用に編曲しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「インテルメッツォ:アレグロ・マ・ノン・トロッポ 」、第3楽章「アンダンテ・コン・モート」、第4楽章「ロンド・アッラ・ツィンガレーゼ:プレスト」の4楽章から成ります 

オケは16型に拡大し、管・打楽器が増員され、フルオーケストラ態勢となります

沼尻の指揮で第1楽章に入ります 村上淳一郎率いるヴィオラ・セクションがいい音を出しています クラリネットの伊藤圭の演奏が冴えています 第2楽章ではフルート、オーボエ、クラリネットなどの木管楽器群がよく歌います 第3楽章では分厚い弦楽セクションの豊饒な響きが印象的です 第4楽章では俄然、打楽器群が大活躍します 金管、木管、弦楽、打楽器が混然一体となってアグレッシブな演奏を展開、色彩感溢れるスケールの大きな演奏で熱狂的なフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーが飛び交う中 カーテンコールが繰り返され、沼尻 ✕ N響はブラームス「ハンガリー舞曲第1番 ト短調」をノリノリで演奏、会場に興奮の渦を巻き起こしました 沼尻らしいアンコール、豪快な演奏でした

     

     

     

     

     


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中山七里著「嗤う淑女 二人... | トップ | 佐渡裕 ✕ セリーナ・オット ✕... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事