人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2020」全公演 ⇒ 中止 / 万城目学著「パーマネント神喜劇」を読む ~ 恋愛成就専門の神さまのお勤め

2020年05月15日 07時18分11秒 | 日記

15日(金)。昨日 散歩ついでに銀行預金通帳のつけ込みに行ったら、コンサートドアーズから「パレルモ・マッシモ劇場」の払い戻し金が入金していました   ここは対応が早いです  慣れているのでしょうか    また、ゆうちょ銀行から「振替払出証書」が届きました この返金方式を採るのはN響と読響です。通信欄に「読響名曲シリーズ」と書かれていたので、金額をチケットで照合すると3月5日の公演分であることが分かりました さっそく、郵便局に行って払い戻しを受けてきました

サントリーホールのホームページによると、6月6日(土)から21日(日)までサントリーホール「ブルーローズ」で開演予定の「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2020」のすべての公演(9日のチャレンジ・チルドレンのための室内楽演奏会は延期)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました 払い戻しは5月15日~8月31日にチケットを購入したプレイガイドで対応するとのことです 今年はベートーヴェン・イヤー(生誕250年記念)ということで、葵トリオによる「ピアノ三重奏曲全曲演奏会」(全3回)とアトリウム弦楽四重奏団による「弦楽四重奏曲全曲演奏会」(全6回)を楽しみにしていたのですが、これらを含む11公演が中止となってしまいました これにより私に関わるコンサートのうち74公演が中止(うち7公演が延期)となりました 6月の公演は残すところ3公演となりましたが、中止は時間の問題だと思います

ということで、わが家に来てから今日で2053日目を迎え、トランプ米大統領は13日、新型コロナウイルス対策本部に加わる国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が性急な経済再開による「第2は」のリスクを警告したことを巡り「受け入れられない答えだ」と不快感を示したというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     経済を再開して感染者が急増したら また中国のせいにして責任回避するんだろう

 

         

 

昨日の夕食は、久しぶりにすき焼きにしました すき焼き用の牛肉が売り切れていたので牛バラ肉で代用しました。また、わが家では娘が長ネギと春菊が嫌いなので、代わりにキャベツを入れていますが、とても美味しいです

 

     

 

         

 

万城目学著「パーマネント神喜劇」(新潮文庫)を読み終わりました 万城目学(まきめ まなぶ)は1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒。2006年「鴨川ホルモー」でボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。「鹿男あをによし」「プリンセス・トヨトミ」などの著書がある

 

     

 

この小説は、小太りの身体に派手な柄シャツ吊りズボンをまとい 下膨れの顔に笑みを浮かべた中年男と、髪をぴっちり横分けし 黒縁メガネにスーツ姿の 一見サラリーマン風の男に扮した「神」が主人公です 千年前から小さな神社を守る二人の「神」は恋愛成就が専門分野で、日々お勤めに励みます

「はじめの一歩」は、何事にも慎重で、なかなか一歩が踏み出せず、付き合っている彼女・みさきに結婚の申し出が出来ない青年・篠崎肇の背中を、二人の神が後押しするという物語です

「当たり屋」は、わざと車にぶつかって損害賠償を請求する当たり屋の青年・宇喜多英次に、競馬で万馬券を当てさせるが、最後に、生きていく上で本当に大切なものは何かと気付かせるという物語です

「トシ&シュン」は二人のカップルの名前が同じ「シュン」なので片方が「トシ」と呼び変えるが、それぞれが夢を諦めかけたところで、夢が実現したという夢を見させるという物語です

「パーマネント神喜劇」は、突然発生した大地震で祖母の家に疎開していた小学3年生の榊美琴が小さな神社にお参りに行った時、どんぐりを転がしてみたら地震で倒壊した建物の下から閉じ込められていた神様が出て来たという物語です これからも永遠に(パーマネント)神のお勤めは続くというわけです

この物語で面白いのは、主人公の神が実に人間的で、感情を持って物事に対峙しているところです

時間よ止まるべし。

時間よ止まるべし。

はい、言霊できた。

さあ、神のお勤めの時間だ。

そう言って、二人はターゲットに接近して物語を紡いでいきます 万城目氏独特のユーモラスな語り口が魅力です

 

         

 

ここ数日、読書のBGMで流しているのはクリュイタンスの4枚組CD(1950~1954年録音)です アンドレ・クリュイタンス(1905-1967)はベルギー出身の指揮者で、主にフランスで活躍しました このアルバムに収録されているのはフランク「交響曲ニ短調」、フォーレ「レクイエム」、ビゼー「交響曲ハ長調」、ラヴェル「ダフニスとクロエ 第1、第2組曲」など フランスものが中心ですが、モーツアルト「ピアノ協奏曲第24番K.491」(P:クララ・ハスキル)、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第2番」(P:ソロモン)も収録されています   若きビゼーの傑作「交響曲ハ長調」の溌剌とした演奏、慈愛に満ちたフォーレ「レクイエム」の演奏も良いけれど、クララ・ハスキルをソリストに迎えたモーツアルトの「ピアノ協奏曲第24番」も素晴らしい そういえば、1950年録音の フォーレ「レクエイム」のCDジャケットを見て おやっ?と思いました。Martha  Angelici /Sopran と書かれていたからです えっ、ピアニストのマルタ・アルゲリッチがソプラノを歌ってるって???  ところが、綴りをよく見ると、ArgerichではなくAngelici (アンゲリッチ)なのです。とんだ勘違いでした

クリュイタンスはベートーヴェンも得意としており、ベルリン・フィルが初めて収録したベートーヴェン「交響曲全集」は 当時常任指揮者だったカラヤンではなくクリュイタンスが指揮をとりました   私はベートーヴェン「交響曲第7番」のCDを20数種類持っていますが、クリュイタンス指揮ベルリン・フィルの演奏が一番好きです とくに第4楽章終盤の低弦のうねりが耳から離れません

 

     

     

コメント
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