人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

政府の芸術支援、団体は最大2500万円 / 読響6月公演、芸劇ブランチコンサート ⇒ 中止 / 今日はストラヴィンスキー「春の祭典」初演の日 ~ 1913年5月29日、パリ シャンゼリゼ劇場

2020年05月29日 07時19分08秒 | 日記

29日(金)。読売日響から6月の主催公演中止のハガキが届きました 私の場合は9日の定期公演が中止となりました。チケット代金払い戻しは、4月~6月分をまとめて、郵便局の「払出証書」を10月28日に発送するとのことです また、7月以降の主催公演のチケット販売と、振替制度の受付を一時停止するとしています

また、サンライズプロモーションのホームページによると、6月17日(水)に東京芸術劇場で開催予定の「第25回芸劇ブランチコンサート」は10月14日(水)午前11時からに変更となりました 都合のつかない場合は払い戻しに応じるとのことです 私は振替公演を聴きます。これにより、私の場合 コンサートの中止が78公演(うち延期8公演)に達しました 中止に伴う払い戻しは、現時点で 全体の4割が戻ってきたに過ぎません

ということで、わが家に来てから今日で2067日目を迎え、トランプ米大統領は自身のツイッター内容に米ツイッター社から警告が出されたことに猛反発し「共和党員はSNSが保守派の声を完全に封じようとしていると感じている。こうしたことが起きる前に、我々はSNSを強力に規制し、閉鎖する」と対抗措置を取る考えを示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプは言論の自由の意味がまったく理解できていない! これが米国大統領?

 

         

 

昨日、夕食に「もやし巻き豚肉しょうが焼き」を作りました たぶん3年ぶりぐらいに作りましたが、コスパ抜群で美味しいです

 

     

 

 

         

 

昨日の朝日朝刊 社会面に「芸術支援  団体は最大2500万円」という見出しの記事が載りました 超訳すると、

「文科省によると、舞台芸術などの実演家やスタッフ、スポーツ関係者、20人以下の小規模団体に対し、最大で150万円を支援する この範囲内で、練習などにかかる経費について、簡単な手続きで個人が20万円程度の支援を受けられるメニューを用意する方針だ。複数の個人や小規模団体が共同で公演を行う場合には最大で1500万円まで支援する 文化芸術団体が、公演の動画配信や教育コンテンツの制作など収益力強化に取り組む場合、150万~2500万円程度の範囲で国が事業を委託し支援する方針だ

この記事だけでは、オーケストラが動画配信などを制作し”収益力強化”に取り組んだ場合、この支援を受けられるのかどうかが不明です というのは、ほとんどのオーケストラは公益財団法人で、利益を上げてはならないからです とは言え、実行しても経費の方が多くなり利益が出ないという判断があるのかもしれません いずれにしても、文科省がどういう判断基準で支援先を選別するのか分かりませんが、ほとんどのオーケストラは困っています 幅広く支援してほしいものです

 

         

 

今日はストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」初演の日です この曲はイーゴル・ストラヴィンスキー(1882-1971)がロシア・バレエ団の主宰者セルゲイ・ディアギレフの委嘱により、1911年から13年にかけて作曲した作品で、「火の鳥」「ペトルーシュカ」に次ぐバレエ音楽第3作にあたります

この作品は今から107年前の1913年5月29日、バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の公演としてパリのシャンゼリゼ劇場で、ピエール・モントゥーの指揮、ヴァ―ツラフ・ニジンスキーの振付により初演されました 会場にはサン=サーンス、ドビュッシー、ラヴェルといった錚々たる作曲家が揃っていましたが、曲が始まると客席から嘲笑の声が聞こえ、サン=サーンスは冒頭を聴いて席を立ったと伝えられています ダンサーの踊りが始まると、飛び上がったり跳ねたりする前代未聞の振り付けに、客席は野次で騒然とし音楽がほとんど聴こえなくなったと言われています ストラヴィンスキーはその夜の初演の模様を次のように回顧しています

「私は、第4か第5列目の右手に座っていた。今ではモントゥーの背中の方が、舞台の光景より生き生きと心に残っている 彼は、そこで、見たところ、ワニみたいに無神経に、犯しがたく立っていた 彼が 管弦楽をとにかく終わりまでやり抜いたというのは、いまだに、いつもほとんど信じられない気がするくらいだ    猛烈な騒ぎが始まると、私は席にいたたまれなくなり、・・・・かるい不安は、始まるとすぐから 辺りにみなぎっていた・・・舞台の裏に回り、右手のニジンスキーのことろに行った」(「118の質問に答える」吉田秀和訳)

今でこそ、20世紀を代表する名曲と言われる「春の祭典」も、当時の聴衆には理解されなかったようです 当時の新聞には「春の虐殺」という見出しもあったといいます もし私が107年前の初演の場にいたとして、果たして「春の祭典」の変拍子に次ぐ変拍子によるバーバリズムを理解できたと自信を持って言えるか?と問われれば、全く理解できなかっただろうと自信を持って言えます

ところで、私が初めて「春の祭典」を聴いたのは、ズービン・メータ指揮ロサンゼルス・フィルによるLPレコードでした 第1部第2曲「春のきざしと若い娘たちの踊り」や第2部第3曲「選ばれた者の賛美」では 針が跳ぶかと思いました 現在の愛聴盤は、テオドール・クルレンティス指揮ムジカエテルナのCD(2013年10月録音:ソニー)です 極めて速いテンポによってグイグイ押していくバーバリズムの極致を行く快演です

 

     

     

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