人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

映画「あなたを抱きしめる日まで」を観る~思い出のシーンに流れるショパンのノクターン

2014年08月27日 07時00分31秒 | 日記

27日(水)。飯田橋のギンレイホールで、2013年イギリス映画「あなたを抱きしめる日まで」を観ました この作品は第70回ヴェネチア国際映画祭で脚本賞を受賞しています

時は1952年のアイルランド。未婚の母フィロミナは、当時10代だった時に強引に修道院に入れられ、息子の行方を追わないことを宣誓させられてしまう その後息子は修道院から連れ出されアメリカに養子に出されてしまう。それから50年、生き別れた息子がいることを初めて娘に打ち明け、娘の知り合いのジャーナリスト、マーティンと共にアメリカに渡り50歳になった息子を探すことになる

普通なら、それから感動的な再会があってハッピーエンドとなるところですが、そうはなりません アメリカで息子を養子として受け入れた家族を調べ上げますが、息子はすでにある病気で数年前に死去していたという事実が待ち受けています この映画の見所はここからです 息子はどういう人生を送ったのか、母を恨んでいなかったか・・・・・・それを知ることが出来なければ死んでも死にきれない・・・・そういう母としての切迫した気持ちで、息子が生前付き合いのあった関係者に会って話を訊き出します。さて息子の人生はどんなであったか、生まれ故郷をどう思っていたのか・・・・・

 

          

 

この映画は実話を基に作られています 当時、アイルランドでは修道院が赤ん坊をアメリカに売っていたという事実にも驚きますが、50年経って息子を探そうとするフィロミナの執念にも驚きます

フィロミナを演じたジュディ・デンチは、ジェームス・ボンド・シリーズ007で上司”M”を演じていました。イギリスを代表する女優です

私が映画を観て興味を抱くのは、どんな音楽が使われているのか、ということです この映画で使われていたクラシック音楽で気が付いたのは、息子の恋人が、息子が写った記録映像を見せてくれた時に流れていたショパンの「ノクターン第5番嬰へ長調作品15-2」です 生きていた息子の良き思い出を浮かび上がらせる絶好のBGMとなっています

 

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