ブログ復活しました。なんでもgooがAndroidのソフトをバージョンアップしたことでトラブルが発生していたようですけど、うちは関係ないはずなんですけどね。で、しばらく中古屋さんの下請けが続くので工数も厳しいのであまりUP出来ないと思います。まずPEN-D3 #3044XX(1965-6月製)をやります。
シャッターユニットはオーバーホールを終えて二階建てのヘリコイド部とドッキングします。
本体に栄発動機を搭載します。
前面プレートを兼ねた距離リングを取り付けます。
絞りリングを取り付けます。
次に移っています。PEN-D #1877XX(1964-2月製)です。同時併売ではありましたが、やはり設計の古いセレンとシャッターリングのメッキ仕様が古さを感じます。
特に指示はありませんが巻き戻し側が陥没していますので、角は出ないのですが修正を試みます。
角の修正は極めて困難です。
メーター窓と駒数窓の接着が脱落しましたので再接着をしますが、メーター窓は接着面が表ですから難しいのですよ。
シャッターは特に問題はありません。D系は1/500が追加されている関係でシャッターバネが強化されているので、PEN-Sなどのように止まってしまう個体は少ないのです。
セレンですが、感度の劣化はありません。非常に良いです。調整抵抗の形から設計変更前のユニットと分かります。
右はD2ですが、レンズは1.9で同じです。うまいこと近代化改修されたもんですね。特に前面の距離リングをブラック化したことや、前面プレートにダイヤカットを施すことでデラックス感を出しています。
次はPEN-S 2.8 #1349XX と初期型の個体です。PEN--Sは長く生産されましたので仕様は変化しています。致命的な欠点はないのですが、とにかく汚い、梨地メッキの劣化、シャッターは不動、ファインダーは曇って見えない等々の状態で、中古屋さんでは「現状品」として販売するしかない個体とのことでしたが、それでは可哀想ですのでびっくりするようなベッピンさんに仕上げますよ。すでに外装はきれいに洗浄してあります。
まず、シャッターユニットをオーバーホールしていきますが、初期型はストロボターミナルの配線は三光ペンなどと同じ半田付けです。以後はネジ留めになります。
シャッターは途中で止まってしまう状態。この個体は1961-1月製とすでに57年前の製品のためシャッターバネの張力劣化やシャッター羽根を作動させるリングと地板の摺動抵抗を減らす研磨加工がさせていない頃なので元気に作動するものが少ないのです。
エポキシ接着剤の耐用限度を超えているので駒数ガラスが脱落しています。
さぁ、洗浄をして組んで行きます。スプロケット軸が表面処理を終えた後でナットとの嵌合部を一発挽かれています。スプロケット軸とナットのどちらかが寸法不良だったものの救済でしょう。メッキを削ってしまうと耐摩耗性が落ちてしまいます。
別に仕上げておいたトップカバー側を取り付けます。巻き戻し軸部分は設計変更前のタイプ。
レンズは持病の後玉曇りもなくきれいです。リング類の状態も最高であまり使われてはいませんね。ただ、時間が経過して劣化をしたということ。
リングの彫刻はCOPAL 以後はCOPAL Xになります。
スプロケットはアルミのアルマイト地、スプールはグレー色の成形です。研磨をしておきました。裏蓋のリベット(4か所)には化粧塗装はありません。
限られた工数内ですが、塗装が剥げているところの補修とシボ革の剥離を補修しておきました。製造初期の個体で程度の良いものは極めて少なくなっている現在、当りもなく非常にきれいな個体となりました。都内のカメラ店様に並びます。
整備済みと書いてあっても、本当かどうか疑ってしまいます…(笑
ありがとうございます。しかし、中古屋さんの下請けは工賃がきびしいですから難しい部分もありますね。