goo blog サービス終了のお知らせ 

今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
(お問合せ)tomytmzk@titan.ocn.ne.jp
 

今度も古いローライコードTypeⅠの巻

2025年06月20日 11時00分00秒 | ブログ

今度も古いですよ。1933年(昭和8年)と資料には書いてありますね。ローライコードのタイプⅠ、通称アールデコというモデルですね。外装が普通のシボ革から真鍮のエッチング板が採用されており、修理をする側からするとネジのみで分解が出来るので楽ですが、外観は金ぴかで金ピカローライと言われていますね。

有機物のシボ革がないので意外に年代を感じさせないしっかり感はあります。ビューレンズの清掃をしておきますが、ハイドスコープ75mmは僅かに曇りがあります。

 

途中で修理を受けているようでコンパーシャッターは一応は作動しています。しかし、内部の汚れも目立つので分解清掃をしておきます。

 

シャッター羽根は分離して洗浄します。

 

 

ビューレンズの組み込みの終わったボードに完成したシャッターを取り付けます。

 

 

レンズの繰り出しは、それまでのスピンドル方式ではなく簡易なカム式になっています。

 

ミラーですが、お世辞にもカットが上手とは言えないヨレヨレの四角いミラーが付いていました。これで用は果たすと言えば果たしますけどね。ビューレンズから覗くと見えますから新しく作り直しておきました。

前面カバーとエッチング板はネジ4本で取り付けられています。二眼レフはシボ革を貼ってしまってからアレっと再分解をしなければならない時があり、その場合は大変都合が良い構造です。

ピントフードに付いているルーペがバネが折れているためにプラプラになっていますのでピンを抜いて修理をしておきます。

 

こんな感じに戻ります。フードも左右からの折り畳み式からワンタッチ式になり、以後のモデルに継承されます。

 

これはオリジナルではないと思いますが、スクリーン下に下手にカットされたフレネル板がセットされていました。

 

ローライフレックスの普及版という位置づけですが、シボ革とエッチング板ではどちらがコストが高いでしょうか? 私にはエッチング仕様の方がコスト高に思えますけど・・Type 2では普通のシボ革仕様になっていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。