友人に渡すレースの資料を探していたら、当時、優勝をした時に授与された金メダルが出て来ましたよ。本物なら良かったけどチープなメッキ製。入賞はかなりの回数しているので、まだどこかに仕舞い込んであるのだが、私がいなくなればゴミになりますね。
1979年にジュニアクラスで優勝しているのかぁ・・この頃のレーサーが一番バランスが良くて、その後いろいろと改造するたびに迷宮に入り込んだような気がします。
で、大阪のPENのご常連さんが気に入られているフォクトレンダーのVITO B が来ました。鏡胴などの形状から前期型ですかね。シャッターが不調となるのとセルフタイマーが止まる症状があるようです。鏡胴の構造は他のカメラと違い分解は構造の熟知が必要です。
テッサー型のレンズは全群繰り出し。ヘリコイドの太さにはびっくりです。グリスが完全に抜けてスカスカですので清掃で入れ替えます。
右がスローガバナーで左がセルフユニット。洗浄して注油をします。
レンズを仮組したところ。3つのネジを緩めて∞の▼指標合わせとピント調整をします。
PEN-Sとの比較。ボディーは一回り大きい程度ですがレンズ部の張り出しが大きく、気軽にポケットに、というわけには行きませんね。しかし、PENと比べて上質な作りは素晴らしいですね。レンズがカラースコパー50mmなのでファインダーの対物レンズは1枚の低倍率。
∞調整をして絞りリングをセットします。絞り値のクリックは↓のリン青銅バネによって↑の溝にはまります。
最後に絞り位置に合わせて▼指標を合わせてイモネジで留めます。
トップカバー留めネジはレリーズ側には無いのでレリーズケーブルを使うとカバーが浮き上がるかと思いましたが、カバーの剛性が強いようで変形はしませんね。
全体にドイツ製らしいがっちりとした作りですが、フィルムカウンターのセットギヤにガタが多く、撮影中に無意識に触れてカウンターが動いてしまわないか気になります。
PEN好きは嫌いではないカメラでしょうね。写りもシャープのようですから、この個体のような美品があれば私も欲しいと思います。
で、カメラ店様からローライフレックス3.5?の限定修理が来ました。セルフタイマーが作動しないとのことですが、ビュー・テイク共レンズも曇りがありますからついでに清掃をしておきます。セルフユニットはシャッター内蔵ではなく、ビューレンズの横に入っているタイプです。取り出して超音波洗浄と注油をして戻します。
最後に外観の清掃と、退色している絞りスピード表示窓横のsec→とローライキンの微妙に赤でない赤茶の●を調色して色入れをして完成。
トミーのリペイント (tomys800.sakura.ne.jp)