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カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ローライC35のメンテナンスの巻

2021年03月10日 17時50分00秒 | ブログ

ローライC35は現存数は少ないのですかね? 入ってくるのは稀です。パッと見、悪くは無さそうですのでメンテナンスで行ければなぁ・・

 

ローライ35シリーズの簡易型ということですが、本体も樹脂製ですのでおもちゃカメラのようですね。

 

トップカバー内も樹脂部品ばかりです。ピンセット先の唯一鉄製シャフトがフィルムカウンターを動かします。このフィルムカウンターの不良が多いようですが、この個体は正確に作動しています。

 

では、ファインダーの清掃をして行きます。対物レンズは1枚で接眼レンズと共に接着ですので、中間のブライトフレームを分離して清掃していきます。


巻上げ機構の点検。やはり樹脂部品ばかり。

 

 

では、シャッターユニットのO/Hをして行きます。ユニットはローライ35と基本的には同じ設計です。

 

気になっていたのがレンズの汚れ。カビもありますが、それ以外の粉末物があります。

 

あ~、これだ。絞り羽根が錆びていて、作動不良となっています。

 

では、シャッターを分解していきます。

 

 

絞り羽根ユニットを取り出してみると・・特に水が侵入したような形跡はありませんが、鉄錆は僅かな切っ掛けで広がって行くのは車の板金で嫌と言うほど経験しています。押さえプレートは洗浄しておきます。

 

メンテナンスで終わると思いましたらそうは行きませんでしたね。基本的には良いコンデションの個体です。

 

 

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