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富塚孝一
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国産名車コレクション ホンダ N360の巻

2018年08月26日 14時18分56秒 | ブログ

アシェットの国産名車コレクションもVol.52となって、いよいよ完了に近づいてきましたよ。今回はホンダ N360 です。書店に行っても流石に売り切れ続出でしたね。モデルとしては初代のいわゆる通称N1と言われるタイプをモデル化しています。私が学生の時に中古車を5万円だったかで購入した初めての車でした。それでもカーオーナーとなれて嬉しかったです。バイクの天敵「雨」が降っても濡れる心配がないのは安心感でした。・・モデルの出来はそこそこですが、全体の雰囲気は悪くはありません。

モデルの塗装色はこちらの画像が近いかな? 当時、街に溢れていたN360の塗装色は、殆どがアイボリーホワイトでしたが、カタログやミニカーになると赤が多くなりますね。実車の色目はもう少し橙色というかホンダ特有なチープな赤で、ライトスカーレットというのが純正名です。車の顔はヘッドライトとグリルですが、実車はライトのサイズよりボンネットのアーチラインがもう一回り大きいので、結果的にライト間の距離が間延びしているように見えます。グリルは当時オプション設定されていた冬季のオーバークールを防止するためのカバーを付けたような感じに見えますね。ナンバープレートは少し小さ過ぎです。このナンバープレートのサイズは原付バイクと同じです。現在所有のホンダ・ライフも同じサイズですがナンバープレートは返納していません。現在の大型黄色プレートになったのは昭和51年ぐらいだったか、過去に所有のフロンテクーペは大型ナンバーに切り替わった直後の仕様でした。現在は費用を負担すれば黄色の軽ナンバープレートは普通車と同じ白ナンバーに変えられるらしいですね。

例によってパックは開けませんので見苦しい点はご容赦ください。製造上の都合で仕方のないことと思いますが、フロントガラスのHゴム(黒)表現が省略されているので印象が変わって見えます。

 

リヤもそうですね。Nではなくminiに見えなくもない。ナンバープレートのサイズが小さ過ぎるので違和感がありますね。ダイカスト製のトランクヒンジの銀色は省略されています。バックアップライトの表現は頑張りました。ご存じない方も多いと思いますが、トランクリッドの材質は後継車のライフも含めて樹脂製です。オートバイも含めて、ホンダは早くから樹脂部品を積極的に使ったメーカーでした。

Nには三角窓がありました。カークーラーの無い当時は、夏季は三角窓を逆向きに開けて空気取り入れ口とすると大量の空気が室内に入って意外に快適に走れました。まぁ、現在の暑さとは違いますけどね。三角窓には排ガス対策済(点火時期調整)のステッカーが貼ってありました。

タイヤは当時のオリジナルのバイアスタイヤ表現ですが、デコボコが大き過ぎて冬季のスパイクタイヤのようです。ホイルキャップはN1はこれでした。ホワイトリボンタイヤは懐かしいですが、ラインの幅はオーバースケールです。

 

所有しているカタログコレクションから。この時代のホンダはまだバイクメーカーの色合いが強く、S800 N TN360など少ない車種構成です。黄色のS800Mは私の所有と同じ色(Y-13)です。S800Mは1968年発売ですからNの発売(1967年)の翌年のカタログでしょうね。

 

特筆することは、ホンダはこの当時にすでにオートマチック車(AT)をバリエーションに加えていたことです。まぁ、発進が少しかったるい感じなので、あまり普及はしませんでしたが、クラッチ操作が苦手な女性には需要はあったようです。

当時のバリエーションは必ずデラックスタイプを設定しましたね。MはデラックスタイプのことでS800Mも北米仕様のデラックス版になります。

 

記憶しているのが、シートが意外に厚くてしっかりとしていたことです。座りごこちは非常の良かったです。この後のライフでは、室内空間を広く取る思想から厚みや幅が小さくなりました。圧迫感を減らして広く見せる効果を狙ったものでしょう。

所有してからしばらく気が付かなかったリヤシートの背もたれが分割式で前に倒れることによってトランクルームと一体になります。これにより助手席の背もたれを倒してフラットにすると意外にスキー板など長尺物の荷物も運ぶことが出来て便利でした。ミニマムな空間を有効利用しようとする現在のNシリーズにも通じる軽の設計思想。

この当時のホンダはよくカットモデルを作りました。モデルは出来るだけ小柄なモデルさんを使って室内空間を広く見せる手法。それでも、日曜日に家族でドライブに行けることは夢の時代でした。私は、ライフで同じように家族で旅行に行ってました。クーラー付き普通車を充分に購入できる費用を掛けてライフをレストアしてアホですね。

海外向けにはエンジンの排気量を拡大したN600がありました。アメリカやオーストラリアが多かったですかね。時期をずらしてN600は国内でも発売されました。

 

アメリカ仕様では、アメリカ国内の安全基準を満たすため、大げさなバンパーガードが付けられました。衝突したら同じですけどね。

 

サイドマーカーなどもアメリカ仕様で大型化させています。S800Mの特徴ともなっています。まぁ、おばさんのお買い物車ですね。現在のホンダはここから発展したのです。

http://www.tomys800.sakura.ne.jp/