少しUPをサボりました。作業はしておりましたが、風邪の回復が遅く気力がついて行きません。でも始めないと・・
大阪のご常連さんから最近はリコーのご依頼が続いていますね。大きな段ボールなので開けて見ると・・あら~、食玩ヒコーキだぁ♪。ご常連さんも水上機がお好きなんですね。先日買った紫電改の元の機体「強風」と二式水戦、それにドイツのスツーカでした。私は、三共のピーナッツシリーズ(1/150)で育った年代なので、1/144スケールは大好きです。小学生の頃は30円握りしめて模型屋さんに通ったものです。戦車(タンク)シリーズは50円だったな。ありがとうございます。問題は、部屋に溜まったプラモをどこに隠すか・・
リコー35Sというモデル。特にオーソドックスなカメラです。本来は外観もきれいなこちらの個体をO/Hすれば良い話しなんですが、中古屋さんのご主人が分解をしてしまったとのことで、カバーを分離して見ると、あ~、いじり壊されちゃってますね。
距離リングとレンズを個体しているイモネジ3本共スリ割りを壊してあって分解が不能になっています。リューターで削ってみましたが、イモネジが深く、分解は出来ません。また、セレンもリード線が引きちぎられて、メーターも不動です。中古屋さんでしたら、もう少し何とかならないものでしょうかね?
多少外観の落ちる(と言っても普通)ジャンクが付いていますので、シャッターユニットとメーター全てを移植することにします。
ジャンク?からシャッターユニットを調達します。レンズもきれいで特に問題のないユニットです。
富岡光学製、40mm f2.8 3群4枚のレンズです。かなりグリスが流化していますが、前玉回転フォーカスのため、ウェーブワッシャーが入って、バックラッシュを防止しています。
ファインダーを作りますが、どちらも問題を抱えているユニットです。基本のユニットは、分解を受けて(中古屋さんではなく修理屋さんだそうです)ミラーのネジが1本脱落してプラプラの状態です、これでは二重像は見えません。
そこでもう片方を使うかと思いましたら、ミラーは接着外れていて・・
ハーフミラーは拭き上げにより、中央のメッキが無くなっています。この時代のハーフミラーは拭き上げは厳禁ですね。それでは、本当に良いとこ取りのニコイチで組みます。
本体にシャッターユニットとメーターを組み込みます。
光枠プレートを取り付けます。
まず、二重像の縦ズレを修正しておきます。
遮光カバーの2つのネジの片方が欠落しており、接着剤で固定されていましたが・・ねじ山を壊してネジが止まらないので接着をしてあったようです。タップでねじ山を修正しておきます。
ネジのスリ割りも笑っている状態でしたので、きれいなネジを選んで使いました。
今日は早朝から通院のために新宿へ行きました。桜の季節ということもあるのでしょうけど、今日は特に外国人観光客の方が多かったです。中韓の若い女性が、大きなトランクを転がしている光景が目につきます。
画像は昼の帰り頃ですが、山手線のホームに中国の陸上選手のようなユニホームを着て、大声を出している方を発見。今日は空気は冷たかったですよ。
新宿駅は改築工事が続いていまして、中央線のホームも工事中です。左に「あずさ」が見えますね。意外に欧米人の観光客は少なく感じます。ここのホームで待っても、電車は入って来ませんよ~。
では、お仕事。シボ革も程度の良い方を選択して貼ってあります。底部巻上げリンケージ部の可動部分に注油とグリス塗布。
かなり汚れと劣化のあったフィルム室をクリーニングしました。モルトも交換してあります。
ネジ1本まで、比較して良いものを使って組んであります。キヤノネットが1961年の発売で価格が18.800円。リコー35Sは1963年の発売で価格は11.700円となっていますね。キャノネットの発売価格も安いと業界で問題になったようですが、むしろ、キヤノネットジュニアが1963年発売で価格は11.800円ですから、価格帯としてはこちらの方が近いということになりますね。ジュニアはゾーンフォーカスですが・・そう言えば、ジュニアは元箱付きで持っています。
頂戴したスツーカは別のメーカーが発売したのですね。九六式陸上攻撃機にも通じるユンカース独特な翼の形状と逆ガルがスツーカの特徴ですね。開発は古く1935年です。大戦初期には活躍をしましたが、重い機体と鈍足により、大戦後期の制空権の無い作戦では、損害が多かったようです。1/144スケールは、機体のサイズを比較するのに良いスケールで、メッサーシュミットなどは、意外に零戦より小ぶりなのには驚きます。同シリーズの彗星も欲しいですが、彗星が登場した頃は、すでに艦載する空母艦隊は存在せず、搭乗員の錬度不足もあって、最後は沖縄周辺の敵機動部隊に対し特攻出撃に出て行ったのでした。