連休前に来ていたPEN-FT #2136XXと20万台初期の個体ですけど、素性は良いと思いますね。オーナーさんは、普段は中判を楽しまれているそうで、対局のハーフを使ってみたいとのことです。特に故障は無くて、巻上げが重くゴリ付いている程度。連休ボケですので、簡単にUPしておきます。
とは言っても、画像数枚というわけにも行きません。巻上げレバーがカクカクっと巻き上がる感触。20万台ですから、本来は滑らかな感じですよね。
シンクロターミナルの中心樹脂のカシメが甘く、抜けていますね。無理に押し込んだのでしょう。
こんなふうに抜けています。再カシメで使用します。
本体は未分解機ですね。保存状態も普通です。
すでに洗浄組立に入っています。電池室からのリード線の半田付けが腐食していて外れましたので再半田付けをしました。じつは、FV化のご希望なので、配線は必要ないのですが、オリジナルの戻す時のために回路は確保しておきます。
シャッター本体は問題ありません。シャッター幕の回転が重いです。この症状はかなりの個体に見受けますね。無給油で回転していますので、軸受けが摩耗して荒れてくると抵抗になるのです。
フレネルレンズとプリズムの間に細かい黒いゴミが入っています。(写っていませんね) 清掃をしてから組立をします。
巻き上げも軽くスムーズになっています。
接眼プリズムのコーティングですが、この頃のものは厳しいです。なるべくコーティングを壊さないように清掃をします。
腐食したハーフミラー全反射ミラーに交換しておきます。
再カシメしたターミナルを取り付けます。
電池室からのリード線はチューブを被せておきます。これで組立は完了。
ストロボの発光テスト。良好です。
20万代初期の個体(1968-3月製)としては、外観もきれいで素晴らしいコンディションだと思います。中判と共に楽しんでください。
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