今日は外出しておりましたが、東京地方は気温が上がりましたよ。帰宅して午後からの作業です。PEN-W #1157XXですけどね。一応シャッターも作動していますし、特に大きな不具合はない個体ですね。ちょっと、汚れが激しいですけどね。フィルター共締めのフードが装着されていますね。これもアイディアですけど、私としては、オリジナルの形に拘りたいので、あえて手間の掛かる加工をして作っているんですけどね。
分解のためにトップカバーを分離してみます。おっと、白いフェルトが遮光材として使われていますね。白はまずいと思うのですけどね。
シャッターを分離してみました。白のネジロックが溶かされネジのスリ割りも笑っています。過去に分解されていたので、一応動いていたのでしょう。しかし、ここでもシャッターの製造年月の捺印が消されています。
分解をして地板を洗浄してから組立てて行きます。あら、バネに小細工がしてありますね。気持ちは分かるのですがね。
オーバーホールは終了しています。製造年月の捺印ですけどね。シリアル№は、必ず正数順に並んでいる訳ではありませんので、コパルでの正確なシャッターの製造年月を推測することは困難なのですけど、私の資料から推測すると昭和40年の2月(1965-2)と思いますが、翌月の3月の可能性もあると思います。まぁ、戸籍が無いのは可哀そうですので、便宜的に「40.2」としておきます。カメラ本体の完成は1965-3でしょう。
いつものように、洗浄した部品を組立てて行きます。特に問題はないなぁ。。モルトは、ちゃんと黒いので貼り替えてありますよ。
特になにも問題はなく完成ですね。但し、少し汚れが激しかったですね。ブログの題も思いつかないほど、書くことがないのは、裏を返せば、非常に良い個体だということです。レンズも、多少のカビ痕はありましたが、バルサム黄変や剥離もなく、良いレンズです。駒数ガラスにクラックがありましたが、今回はご指示がないので交換はしていません。これからは、たまには掃除をするようにしてくださいね。