富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

夏祭りのポスター:応用編「フォント(字体)の話」

2011年07月28日 | パソコン

ポスター作りで結構ポイントになるんが、フォント(字体)です。
イラストや背景ばっかりではなく、文字もまた飾りの大きな要素になります。
ありきたりの字体では、印象に残らない気がして、全体にアクセントが足りずにできあがりに不満が残ったりするもので、
字体もポスターデザインの大きな要素ですので、一方でこれを選ぶ楽しさも生まれます。

そのためには、フォントをパソコンにインストールする必要があります。
できるだけ多くのフォントをインストールしておくとこうした選択肢が広がるのですが・・・・・
ただ、日本語フォントというものは、英語と違ってファイルそのものが大きくて
パソコン起動時に使う使わないに限らず、パソコン内の「フォント」の中身をチェックして起動する仕組みが
Windowsにあるために、使いもしないフォントがあることがパソコンの起動を遅くしてしまう原因になることが
往々にしてあります
。フォントはたくさんあれば、いいってものでもありません。
インストール時には十分選択した上で、使わないフォントがあるのならパソコンから
むしろ削除するのが身のためでもあるのです。

そもそもフォントとは、どのようにして作られているかというのを
意外に知る人は少ないのかもしてません。
実は気の遠くなる話ですが、一字ずつデザインされたイメージ(画像のようなもの)で
手作りというかこまめな作業を経て、一つ一つずつ丁寧にこしらえた代物なのです。
英語なら数字の0から9までとアルファベット26文字さらに少しの記号で事足りるのですが
日本語となるとそんな簡単な話ではありません・・・・
ひらがな・カタカナは言うに及ばず、漢字となると膨大な文字を
一つ一つ作り上げて行かなければなりません。
かっては、これらの作業がある意味で手作業の領域にありフォントの制作に携わる人々は
まさに「職人」の域にあったと思いますが
現在はフォントを制作するソフトによって、作り上げられるのが現実となりました。
とはいえ、このソフトを導入するにしても数万円から果ては数十万円の費用がかかりますし
何より未だに多くの労力と年月という時間を必要としています。
そのためフォント制作会社という会社によって作られ、販売されているのが一般的で
そういう中身を知ると、コストがかかるのも致し方ない話と納得もできます。

ところが世の中も捨てたものではなく、こうした苦労の果てにできあがった「フォント」を
無料で配布されていることがたまにあります。

普通、フリーフォントの作者はプロのデザイナーや会社ではなく、
個人の形で公開されることが多く、無料配布の大きな理由として、
たくさんの人に自分が作ったフォントを使ってもらいたいという好意から、
「フリーフォント」として提供されているのだと思います。
フォントを作ったのがプロではなくても、フォントを作るのには、同じように費用・時間・手間がかかります。
フォント制作会社がフォントを作る場合は、複数の人が制作に関わることが多いと思いますが、
多くのフリーフォントの作者が、一人または少人数でフォントを作っています。
かかる手間は膨大です。
またフォント会社が、フォントの宣伝や試用といった意味合いで、
一部のフォントを無料で配布するケースがあります。

今回ネット上で見つけた夏祭りのポスターにもってこいの「フリーフォント」は
このような経過をたどって、無料で公開されています。興味のある人はダウンロードした上で
パソコンにインストールしてご使用ください。※ただしひらがなやカタカナはありませんし
文字の数も限定されています・・・そこは「フリー」やし・・・

●白舟髭隷(はくしゅうひげれい)という名のフォントでお祭り用とされてもいるようです。

s19sample
ダウンロードするには、下記のURLをクリックしてダウンロードページに進みます。

白舟書体  ・・・・・伝統的書体から遊び心溢れるデザイン筆文字のフォントまで


開いたページの中に下図のような画面がありますので

dawn 

フォント見本の左にある「Windows」というリンクをクリックしてダウンロードします。
※間違って下の「macintosh」を選択しても機能しませんので注意してください。

ダウンロードして保存する画面が現れたら、適当な場所を指定してパソコンに一旦保存します。
保存先には、電子レンジのようアイコンでファイルが保存されますので
これをガチャガチャすると、「白州髭隷」というフォルダに解答される仕組みになっています。
あとはこのフォルダを開いて、図のように・・・その中の「install」というアイコンをWクリックすると
s19
自動的にWindowsのFontsというフォルダに字体が登録できる仕組みになっています。
正常に登録が完了したら、このフォルダもダウンロードした圧縮ファイルも必要ありませんので
ゴミ箱に始末しておいてください。
正常に登録できたら、後はフォントの一覧の中にこの字体が含まれているはずです。
無料ですから、一般的なフォントと同じように全部が全部表示できるかは不明です。
けどもありがたく使用させてもらうという心がけで、使わせていただくのが大切です・・・
「フォント」にありがたいことです。