富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

傷ついた野鳥のヒナと・・・後悔と

2009年07月26日 | Weblog

山での仕事の帰り道に草むらでもがいていたのは
産毛もまばらな1羽のヒナでした。
左の翼をもがれて痛々しい小鳥を
ある種おもちゃをひらうように連れ帰ってしまいました。
一方で「ええことしてる」みたいな思い上がりも持ちながら・・・

自宅に連れ帰って、ネットで見たら
野鳥を連れ帰ることこそ「罪」なことで
ぴーぴーと一日中親鳥を探して
鳴き枯らす声が、悲痛に聞こえても来ました

ポカリなどを綿でくるんで、割り箸でくちばしに近づけても
口にするわけもなく
カラダに残るチカラ全部を振り絞って親鳥を呼んでいるんです

やむなく、ネット上にある京都府の野鳥獣保護センターに電話すると
福知山の三段池の動物園内にある北部のセンターへ
連絡するように言われ
早速電話すると、元の場所に戻すことを諭され
昨日の午後、山に入って元の場所に置いてきました。
というかまさに置き去って来たのです

僕に連れ去られてすっかり体力を消耗してしまった
ヒナの鳴き声にはとうに力なく
その場を離れる僕の思い上がったココロを
揺さぶって、情けない思いをわき上がらせて
それは、恨みの鳴き声に聞こえてなりません。

やがて、まもなく何かの餌食にされてしまうであろう
ヒナのわずかな運命に接して
自分のした罪の重みを感じ入ります
連れ帰って見たところで何もしてやれるわけでもないのに
安物の、薄っぺらい親切心は一気にそのメッキをはがされて
後悔の念にかられてしまいました。

自然の摂理というか、生き物に対する思慮があれば
ありのままにすることこそが、正しいありかたであったと思います
命は小さく見えても、重みは比べられるものでもなく
尊いし、好奇心や興味本位のおごりが
明らかに不自然に小さな命を縮めることになってしまいました

いっかどそうに、ヒトの有り様やら介護などの問題をかたる自分がいて
そのことを思えば、ことさら恥ずかしい行いに思えます。

 

・・・・ネットで調べてくれた結果、「アオジ」という種の
草むらに生息する鳥ではないかと察せられます
巣から落ちたのではなくて、そこら辺にいたんやろね・・・

野鳥に出会ったら、そっとそのままにしておくことこそ
ヒトのありようで、ヒトが関わる話ではなく
ヒトが踏み入れてはいけない自然なサイクルが存在しています