富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

アップデート(Update)

2009年03月03日 | パソコン

最近ニュースでも取り上げられたボットウィルスの感染の広がりは
想像を超えています。
ボット(BOT)とは、コンピュータそのものを悪用しようとする目的で作られた
悪意のプログラムで、感染したコンピュータを遠隔操作し
特定のサイトへの攻撃や大量の迷惑メールの発信源にしてしまいます。
この手のウィルスのあくどいところは、感染した本人がほとんど気づかないままに
「被害者」でありながら、「加害者」に加わっているというゆがんだ構造にあります。


さらに、近頃は感染させたパソコンをリストアップし、
ボットネットと称して、勝手にその情報を
売り買いし、さらに盗み出した個人情報をさらに売買するというビジネスまであって
行き着くところまで、行き着いた悪辣さがまかり通っています。
そのモラルハザードはいったいどこまで人を情けなくしてしまうのでしょうか・・・

たいていの場合、とっくに期限切れしたセキュリティソフトやもっと言えば
そういう装備や配慮すらなしに、ネットにつないだパソコンが
このボットウィルスの餌食になっています
買ったパソコンに付属してるセキュリティソフトのお試し期間はおおかた半年で
切れてしまっているものです。
それを無頓着に放置して、ネット散策に興じるのは
それは、いわばオオカミの群れに
丸腰で散歩に出かけているようなのんきさといえるかも知れません。
しかも、かってのようにメールの添付ファイルとかゆうカタチで配信され
感染が広がるのではなく、Webサイトを閲覧しただけでも感染してしまうという深刻さも
この被害を大きくしています。

このために、多くのアプリケーションやWindows自体も新たなウィルスが発見されるたびに
その対応を迫られて、ソフトの抜け穴(いわゆるバグ)の修正を
日々余儀なくされています。
こうしたマメな修正は、「アップデートプログラム」にして多くのユーザに
配信され、ユーザはこれをダウンロードし、ソフト自体を最新の状態に保つ努力を
続けないといけません。これが「アップデート」の中身です
ですから、「アップデートしますか?」と問われたらよほどのことがない限り
イエス」でいいでしょう。


なにより、セキュリティソフト自身のウィルス定義を最新にしないといけません
ウィルスは手を代え品を代えて、蔓延しているものですから
日々こうした悪意のウィルスデータが更新されています

ほんじゃ、ネットにつながない方がええやん・・・ってそんな単純なハナシではありません
むしろ、ちゃんとセキュリティソフトを装備して
出来れば常にネットにつないでおく方がええとさえいえるのです。

たまに、「こういう感染がコワいさかい」・・・
「滅多にネットにつながない」と自慢げに言われる方がいたとしたら
実はその逆で、滅多につながずにアップデートのなされていないパソコンこそ
一番危ないわけで、今やもっとも疑わしい危なっかしいものだといえます。
いっちゃナンですが、出来ればメールやファイルのやりとりはご勘弁願いたいものです。


そんなわけで、ネットにつながずに(オフライン状態)でいると
結局昔のままの状態で、新たな脅威に対応していないわけですから
いわばワクチンの投与がなされていない、無抵抗な状態にあります。
それこそたまに、使うときにひょっとしたら知らぬ間に加害者にされ、
マイドキュメントに置き去りにされたアドレス帳や住所録が盗まれて
自分はおろか知人までの情報が丸裸にされかねません


セキュリティソフトを装備しておくことは、必定ですが
マメにネットにつないで「アップデート」につとめておきましょう


総務省・経済産業省連携プロジェクト
 サイバークリーンセンター


ボットの情報はこのサイトに詳しく載っています。
ここには、とても時間がかかりますが、あなたの
パソコンの検査をしてくれるソフトが置いてあって
いつでもダウンロード出来ます