シモキタのtokyoboy

下北沢に居を構える初老オジのエクスサイズ、呑み歩き、美術館巡りなどの備忘録生活記録ブログ、含む膝蓋骨骨折リハビリ記録。

ニューオータニ美術館「北斎とリヴィエール 三十六景の競演」 ぐるっと2011Part2Vol36

2011-09-18 | ぐるっとパス2011

P9040003 ぐるっとパス2011Part2の期間中、期待し、開幕を待った本企画展。

外堀沿いのこちらに向かいました。

弁慶掘の釣堀では長閑な様子…

さて、浮世絵ではtokyoboy、国芳を追っ掛けていた訳ですが、その線でよく考えると大物、北斎の作品もかなり来ている、と気が付かざるを得ません…^^

結論としては、大変楽しかったです。


01 02

最近、北斎に対する興味が増しているのですが、今回はそれに加えて、というか、素晴らしかったフランス人画家リヴィエールさんのリトグラフ。

エッフェル塔を富士に見立てたそれなんですが、素晴らしい作品群でした。


1864年、パリに生まれたリヴィエールがジャポニスムに出会ったのは、モンマルトルのロドルフ・サリのカフェ「シャ・ノワール」でした。当時「シャ・ノワール」には、芸術家や文化人、前衛知識人が多く出入りし、社会批判や政治談議が繰り広げられると同時に、芸術家たちの新しい作品発表の場となっていました。当時のメンバーには、ロートレックやスタンラン、オーリオルなどがいます。

そのリヴィエールが美術史上、特に重要な位置を占めるのは、木版画の復興と多色リトグラフの開発でした。熱心に日本美術の研究をしたリヴィエールは、葛飾北斎や歌川広重の浮世絵から色彩や構図、題材、表現の仕方を学びました。


というのが、HPにあった説明。


そして、北斎の三十六景。いずれも良く知った構図ですが、刷りが素晴らしく、「北斎の青」が本当に美しかった…

という今回の企画展、こちらとしては珍しく^^;混んでいました。

皆さん、良いものはよくご存知かと

という入場料は800円。これが無料となってぐるっとパス効果は計15,540円となりました。

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国芳、東都三ツ股の図 (ちょっと旧聞らしい…)

2011-09-18 | 文化・文政

tokyoboy大好きの浮世絵師、国芳。又、謎の絵を発見?してしまいました。



Photo_2  タイトルは「東都三ツ股の図」と言って、隅田川と小名木川が合流する地点が「三ツ股」だそうです。

右手の大きい橋は永代橋で今よりちょっと上流に掛かっていたとか。

そして、左手小さく見えるのが万年橋(と推定されています)。

本ブログでは水天宮前から深川芭蕉記念館へトコトコ歩いた時渡った様子をリポートしています。

その万年橋の右側袂に黒い火の見櫓が在って、で、その横に”送電塔”…って、この時代にあるのかよ!と、突っ込みが入りますよね。

そして、同様に疑問に思うのは、この”送電塔”、東京スカイツリーに似ている…で、



01 Google Mapで位置関係を確認したのがこれ。

隅田川の流れは、実は結構変わってきているので把握は難しいのですが、絵は深川の対岸から描かれていると思われます(現在のランドマークで言うと、水天宮前、ロイヤルパーク・ホテルから隅田川に向かった付近)し、かつ永代橋が近くに見えるとなると、この方向に東京スカイツリーが(当時在れば)見えることになる。そうなると、橋の右側に見える筈、ではあります。

それにしても、概ねその方向に東京スカイツリーは現在伸び上っているだけに、この国芳の作品にミステリアスな何かを感じざるを得ません。

ところでこの作品、tokyoboyが行った太田浮世絵美術館国芳展の後期に展示されていたんですね。前期に行って、後期はぐるっとパス参戦後でパスしちゃったんですが、まあいずれ何処かで近々拝見することでしょう…

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