「変なカフェ」の1号店が、東京都渋谷の旅行店舗に開業されることになりました。ロボットが働く「変なホテル」とハウステンボスで培つたノウハウが生かされたお店のようです。驚くほどの生産性の向上を、実現しているのです。変なカフェでは、本格ドリップコーヒーコーを、230㎖当たり320円で提供します。7種類を用意し、1杯を数分で提供することになるようです。多関節型の単腕を持ったロボットが、カップや削ったコーヒー豆などを移動させるながらコーヒーを提供することになります。多関節型の単腕を持ったロボットは、コーヒーカップの洗浄もこなすようです。同規模のカフェは、通常2~3人で運営されます。変なカフェは、豆の補充や不具合に対応する1人が待機するだけになります。
そこで、変なホテルや変なカフェの可能性を考えてみました。人口の高密度な都市の東京の駅に近いエリアにおいて、移動や乗り換えなどの隙間時間に時短消費に対応した業態があります。変なカフェは、その中に適応できる業態です。でも、東京というエリアの地の利を得た、安く、速く、人手をかけないだけのビジネスでは、いずれ衰退に向かうかもしれません。そこで、ある人々が受け入れる仕掛けを工夫します。例えば、フェアトレードで仕入れた豆を自家焙煎したコーヒーを提供します。230㎖当たり320円を350円にして、30円をコーヒー豆生産者に還元します。このお金でコーヒー生産が無理なく出来る環境をつくり、現地の子どもの通う学校や食料援助をしていくわけです。その成果を、ロボットの作るコーヒーとともに知らせていくことになります。ソーシャルビジネスに近い形態になるかもしれません。
東京という地の利は、コーヒーだけではもったいないでしょう。駅には、立ちそば屋やファーストフード店など「時短消費」に対応した業態が多いのです。例えば、立ちソバの提供をロボットで行うことは、当然のように考えられます。この場合、人件費で節約した費用で、ソバ粉の品質を上げます。日本産とか、長野産とかのソバ粉の純度を上げた上で、リーズナブルな価格で提供するわけです。従業員に代わり、ロボットが黙々と稼いでくれるのです。お客はソバの品質に満足し、ロボットの仕草に慣れ、客が固定化すれば、利益は徐々に上がっていくことになります。