ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

「変なカフェ」から時短消費ビジネスの可能性を探る スモールアイデア NO 73

2018-03-14 16:27:24 | 日記

 「変なカフェ」の1号店が、東京都渋谷の旅行店舗に開業されることになりました。ロボットが働く「変なホテル」とハウステンボスで培つたノウハウが生かされたお店のようです。驚くほどの生産性の向上を、実現しているのです。変なカフェでは、本格ドリップコーヒーコーを、230㎖当たり320円で提供します。7種類を用意し、1杯を数分で提供することになるようです。多関節型の単腕を持ったロボットが、カップや削ったコーヒー豆などを移動させるながらコーヒーを提供することになります。多関節型の単腕を持ったロボットは、コーヒーカップの洗浄もこなすようです。同規模のカフェは、通常2~3人で運営されます。変なカフェは、豆の補充や不具合に対応する1人が待機するだけになります。
 そこで、変なホテルや変なカフェの可能性を考えてみました。人口の高密度な都市の東京の駅に近いエリアにおいて、移動や乗り換えなどの隙間時間に時短消費に対応した業態があります。変なカフェは、その中に適応できる業態です。でも、東京というエリアの地の利を得た、安く、速く、人手をかけないだけのビジネスでは、いずれ衰退に向かうかもしれません。そこで、ある人々が受け入れる仕掛けを工夫します。例えば、フェアトレードで仕入れた豆を自家焙煎したコーヒーを提供します。230㎖当たり320円を350円にして、30円をコーヒー豆生産者に還元します。このお金でコーヒー生産が無理なく出来る環境をつくり、現地の子どもの通う学校や食料援助をしていくわけです。その成果を、ロボットの作るコーヒーとともに知らせていくことになります。ソーシャルビジネスに近い形態になるかもしれません。
 東京という地の利は、コーヒーだけではもったいないでしょう。駅には、立ちそば屋やファーストフード店など「時短消費」に対応した業態が多いのです。例えば、立ちソバの提供をロボットで行うことは、当然のように考えられます。この場合、人件費で節約した費用で、ソバ粉の品質を上げます。日本産とか、長野産とかのソバ粉の純度を上げた上で、リーズナブルな価格で提供するわけです。従業員に代わり、ロボットが黙々と稼いでくれるのです。お客はソバの品質に満足し、ロボットの仕草に慣れ、客が固定化すれば、利益は徐々に上がっていくことになります。


客室清掃員を最小限にするホテルの仕掛け スモールアイデア NO 72

2018-03-14 16:09:23 | 日記

 2017年は、訪日外国人が2600万人を超えました。延べ宿泊日数は、7800万人に及んでいます。政府の目標は、2020年に4000万人の訪日外国人です。さすがに、受け入れる観光業界は3600万人でも十分という気持ちです。その真意は、ホテルを支える従業員の不足です。客室清掃の人員の絶対数が少ないのです。清掃ロボットを導入すれば、何とかなるとという意見もあります。でも、清掃ロボットには任せられないのは、浴室やトイレ、そしてベッドメイキングなのです。この3つの清掃は、技術的ハードルが高いようです。この浴室やトイレ、そしてベッドメイキングは、まだまだロボットには任されない分野になっています。
 変なホテルで有名なハウステンボスは、ロボットの導入が盛んです。このホテルでは、2017年8月から27種類233体ものロボットが働いています。これらのロボットは、1台500万~800万円と決して安くはありません。でも、経営者の感覚が秀逸です。1台500万~800万円かかったとしても、従業員一人分の人件費と変わりません。単純に考えて、2年目以降は人件費がまるまる浮く計算になるというのです。確かに、そうなのです。数多くのロボットの導入で、30人の従業員を7人減らせたそうです。ハウステンボスのホテルは、144室で年間3~5億円の利益を出しています。この経営者は、100室の変なホテルを3~5年で100店舗に増やしていくそうです。1店舗を100室と少なく見積もっても、2億円は利益が出ると計算しています。3~5年で200億~300億円の利益が出ることになります。200億~300億円の利益をまたロボットの研究開発に回すから、どんどん人件費は減ると考えています。
 そこで、ロボットを多用するホテルの未来を考えてみました。客室清掃の方は、手の荒れた方が多いようです。浴槽やトイレの清掃を温水で行った方が、きれいに清掃ができます。でも、温水を使うと手が荒れるのです。荒れた手でベットメイクすると手が割れて血がシーツに付くこともあります。痛し痒しの問題が出てきます。かといって、ロボットには現在のところ、この3つの仕事ができない高いハードルになっています。一方、掃除ロボットの性能むどんどん上がっています。ルンバのような清掃は、当然のように行えます。ゴミ箱にセンサーがついていれば、人間が確認する必要はありません。センサーから「ゴミを回収しくください」と指示が飛んできて、ゴミ回収ロボットが客室に回収に向かいます。この間、人間はまったく関わる必要がありません。
 現在のロボットホテルなど想定していなかったために、客室がロボットに働きやすくできていなかったわけです。客室の浴室の形態やトイレの形態にも、改良の余地があります。ロボットがきれいにする形に設計をすることです。清掃ロボットには、その形にあったように清掃が効率にできるようにプログラミンをしておくのです。べッドメイクの問題は、かなり革新的な技術の開発が必要でしょう。でも、ベットメイクができるロボットが開発されれば、ホテル業界にとっては、革命的な技術革新になるでしょう。