「くっ・・・」
京子の短刀。
その痛みに、センはその場所を押さえる。
不覚だったのか。
思いのほか、血が流れる。
「礼儀を知らない、孫たちだ」
「ほら、俺の子たちは見込みがあるだろう」
満樹とマサシ、京子。
今はその3人で、センの相手をしている。
けれども、それで互角、なのか。
「まだまだよ!」
マサシの声。
満樹も、センの懐を狙う。
「血のつながりか」
センが云う。
「さすが、息が合っている、と云うか」
とどめをさせなくてもよい。
いや、
とどめをさすのは無理だ。
せめて、ここから逃げ出したい。
京子も短刀を持ち直す。
センにケガを負わせたこのチャンスを逃すわけにはいかない。
「ふぅん」
センは手に短刀を握っている。
京子の投てき用とは違う。
小回りのきく、短刀。
片方のその手で満樹の剣を塞ぎ、
片方の素手で、マサシを捉える。
「2対1でも、この力!?」
「年寄りにしては、ずいぶんと力があるのね!」
3人の力が拮抗する。
「簡単にいったらおもしろくないだろう」
センが云う。
「仮にも裏一族をここまでにしたんだからな」
「くっ・・・!!」
満樹とマサシは弾き飛ばされる。
が、
すぐさま、立ち上がる。
満樹は再度、センを狙う。
「・・・・・・!!」
満樹の剣の前に、センの小刀。
剣を止められ、
る、前に
満樹は踏み込む。
剣を違う方向へ。
「何!!?」
「やった!?」
マサシは声を出す。
「まだだ!!」
もう一度。
満樹の手が、センの小刀を持つ手を捉える。
「やるな!」
満樹の剣が、センを貫く。
「・・・・・・!!」
満樹は身体を翻す。
「あーあ」
センは息を切らしながら、自身の身体を見る。
血が流れている。
「これで、2回やられた」
NEXT
京子の短刀。
その痛みに、センはその場所を押さえる。
不覚だったのか。
思いのほか、血が流れる。
「礼儀を知らない、孫たちだ」
「ほら、俺の子たちは見込みがあるだろう」
満樹とマサシ、京子。
今はその3人で、センの相手をしている。
けれども、それで互角、なのか。
「まだまだよ!」
マサシの声。
満樹も、センの懐を狙う。
「血のつながりか」
センが云う。
「さすが、息が合っている、と云うか」
とどめをさせなくてもよい。
いや、
とどめをさすのは無理だ。
せめて、ここから逃げ出したい。
京子も短刀を持ち直す。
センにケガを負わせたこのチャンスを逃すわけにはいかない。
「ふぅん」
センは手に短刀を握っている。
京子の投てき用とは違う。
小回りのきく、短刀。
片方のその手で満樹の剣を塞ぎ、
片方の素手で、マサシを捉える。
「2対1でも、この力!?」
「年寄りにしては、ずいぶんと力があるのね!」
3人の力が拮抗する。
「簡単にいったらおもしろくないだろう」
センが云う。
「仮にも裏一族をここまでにしたんだからな」
「くっ・・・!!」
満樹とマサシは弾き飛ばされる。
が、
すぐさま、立ち上がる。
満樹は再度、センを狙う。
「・・・・・・!!」
満樹の剣の前に、センの小刀。
剣を止められ、
る、前に
満樹は踏み込む。
剣を違う方向へ。
「何!!?」
「やった!?」
マサシは声を出す。
「まだだ!!」
もう一度。
満樹の手が、センの小刀を持つ手を捉える。
「やるな!」
満樹の剣が、センを貫く。
「・・・・・・!!」
満樹は身体を翻す。
「あーあ」
センは息を切らしながら、自身の身体を見る。
血が流れている。
「これで、2回やられた」
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