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TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「夢幻章伝」47

2015年07月10日 | 物語「夢幻章伝」

「えっ、「それ」って・・・?」

ミィチカとキーリはきょとん。

「魔物との」
「戦い・・・!!」

アヅチとマツバは頷く。

「きっと、ギャーズンドコズンドコのことだわ」
「へび呼ロイドの同僚を助ける手がかりだな!」
「とにかく、私たちも行くしかなさそうね」
「だな!!」

「おふたりとも・・・!」
ミィチカは手を合わせる。
「トウノを救ってくださるのですね!」
「もちろん!」

アヅチとマツバは、ミィチカを見る。

「「そうと決まったら、まずは朝食を!!」」

「はいっ」

本日の腹ごしらえは忘れずに(笑)


一方そのころ


谷一族の坑道にて。


「スネークバルーンよ、これを見てくれ」

トウノの声が響く。

早朝と云うこともあり、まだ、人気はない。

「・・・これはっ」

きゅぴーん☆

スネークバルーンの目が光る。

「間違いないよ、ギャーズンドコズンドコだよ!!」
「そうじゃないかと思ってた」

トウノが語る。

「一族のみんなは、これってらくがきでしょ~と云う程度だったが」
「うん」
「俺は気付いていたよ、・・・冒険のはじまりだと!!」
「・・・うん」

なんか、一瞬、微妙な間をあけて、スネークバルーンが云う。

「ギャーズンドコズンドコがいくつか描かれているけれど、」

はっ

スネークバルーンは、壁画のある部分に気付く。

「見れおくれよ、これ!」

その部分には、ギャーズン(略)が小さく描かれている。

「ほかは、大きく描かれているのに、ここだけ小さいよ」
「つまり?」
「ギャーズンの倒し方がここに!?」
「それより、こっちも見てくれ」
「!!?」
「この人間(おそらく勇者)は、俺じゃないだろうか!?」
「えーーーーっ!?」
「背格好と云い、俺に似ている!」
「えーーーーっ!!?」

ギャーズン(略)の倒し方は、スルーされた。

(本篇としては、かなり重要なことです)

「そして、ここに描かれているのは」

トウノは、指をさす。

「スネークバルーン。君だ」

「おっ、オイラたち!?」

ちょっと、うれしくなって、スネークバルーンはキコキコする。

「伝説が、現実となる」
「うん!」
「そして、伝説へ・・・」
「それ、何かのフレーズだよね!?」

スネークバルーンは、キコキコしながら、云う。

「ところで、君、名まえは!?」

「俺は、トウノ」
「トウノ!」
「飛ぶ、と書く、ト!」
「!?」
「どこまでも、飛んでいけたらいいな!」
「!!?」
「そして、雨、と書く、ウ!!」
「!!!?」
「雨さえも、俺の味方!!」
「!!!!?」
「最後に、乃、と書く、ノ!!!」
「!!!!!?」
「なんかかっこよいから!!」
「!!!!!!?」

スネークバルーンは、これまで気になっていたことを含め、
訊きたいことを、訊く。

「・・・それって、嘘だよね!!?」

全部、全部、妄想だよね!!

「スネークバルーン!」
飛雨乃は、スネークバルーンを静止する。
「嘘じゃない。現実だ!」

飛雨乃は、声のトーンを少し上げる。

「飛雨乃。・・・選ばれし、俺!!」

「!!!」

ピカァ

(謎の光)

「・・・君は、発光魔法か何か使えるのかい?」

さすがに、
スネークバルーンも、こいつやぜかぞ、と思った。

(やぜい:TOBA地元の方言で、うざい、の意)

「そうと決まったら」
「決まったって、何が!?」

「行こう、スネークバルーンよ!」

飛雨乃の、動きが尋常じゃなくすばやい。

「あっ、ちょ、待ってぇえ!」

スネークバルーン、もう一言。

「オイラたち、スネークバルーンって名まえじゃないから!!」



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