「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【台 湾】七星山(台北市陽明山国家公園)

2009-09-15 23:33:28 | ハイキング
           陽明山旅客中心から見る七星山(左が主峰、右が東峰)

5泊6日の台湾旅行の一日を使って、台北市最高峰(といっても1,120m)の七星山に登ってきました。土曜日ということで台湾のハイカーでたいへん賑わっていましたが、暑くて大いに汗をかきました。けれど下る途中の展望休憩所では風の通りが良くて涼しく、休んでいると台湾にいることを忘れてしまいそうでした。登山道はほとんど全部が階段状に整備されています。下って、冷水坑登山口にある無料の温泉に入ってきました。露天ではなく、男女別で水着不要(台湾では露天の温泉は水着を着用する)でした。

【日 程】2009年9月12日(土)
【山 域】陽明山国家公園
【山 名】七星山
【メンバ】本人、妻
【天 候】晴れ時々曇り
【コース】陽明山旅客中心(11:00)→七星公園(12:10)→東峰(13:20)→主峰(13:30-14:00)→東峰→夢幻湖→冷水坑温泉(16:00)
【参 考】
HP 台湾山歩き
陽明山国家公園案内図(陽明山国家公園旅客中心で販売、50台湾元)

台北滞在型のツアーに申し込んだ時は、特にハイキングは予定していなかったが、いろいろ調べているうちに七星山が簡単に登れそうだとわかった。朝食を取ってから、昼食用のパンを買いこみ、ホテルの前の道路を通るバスに乗る。バスには、バス停の表示もアナウンスも全くないバスもあるが、この路線のバスは電光掲示があってはっきりわかる。終点の陽明山バス停で下車し、道路を少し歩くと旅客中心(ビジターセンター)に着く。旅客中心は上と下の建物に分かれていて、下の購買部で地図(日本語のものも)を売っている。片面に陽明山国家公園の見所の説明があって、もう一面はちゃんとした地図になっている。七星山以外の山も掲載されているが、七星山以外はバスの便などがあまり良くなさそうだ。

旅客中心あたりには、ハイカーが大勢いて、早くも下って来た人もいる。男性二人連れのハイカーは上半身裸で下ってきた。このあとも男性の裸のハイカーを時々見かけた。この時期は確かにひどく蒸し暑いのだが、暑くても日本では見ないかけない光景だ。もちろん、きちっと決めているハイカーが大部分で、若い女性も多い。旅客中心からしばらく車道に並行して続く道を行くと、七星山への登山口が分岐する。七星山への登山口は三つあるが、この登山口は苗圃登山口という。車道に並行する道はさらに竹子湖方面へと続いている。苗圃登山口から登りがきつくなるが階段状の石の歩道が整備されていて、ベンチも頻繁に現れる。階段状の歩道のほかに、樹林の中に細い道も並行してついているが、ほとんど歩く人はいない。

冷水坑方面からの道を合わせ、すぐ先で直登する道と七星公園への分岐となる。右の七星公園への道を選ぶと広々とした草原に中国風の休憩所が作られている七星公園に出た。展望が良く、七星山の頂上あたりへ続く登山道と登っている人も見える。七星公園からは先の分岐に戻って主峰と東峰の間へ登りつく道を行こうと思っていたが、ここまで登りだったし、展望がいいので、見えている登山道に向かう。冷水坑温泉に下る道を分けて、東峰を目指してしばらく登ると樹林帯が切れて長い草しか生えていない道となる。南なのにずいぶん標高の低い所で樹林が切れてしまうのは奇異な感じだ。傾斜が急になり道はジグザグを切って付けられているが、石段の道がどこまでも整備されているのは、正直言ってここまでしなくてもと思う。

登りはじめは青空が広がっていたが、だんだん雲が広がって、1106mの東峰に着く頃は遠くの景色は霞んでしまったのが残念だった。いったん下って主峰に到着すると大勢のハイカーで賑わっていた。頂上には「七星山主峰1120m台北市第一高峰」の標識がある。グループで来ていた若い人に写真を撮ってもらったが、日本語ができる一人の女性は福岡にしばらくいたとのこと。しばらく休憩した後、下りは再び東峰を経由して同じ道を下り、分岐を冷水坑温泉に向かうと、舗装道に出て夢幻湖への分岐がある。夢幻湖は以前は水が多かったようだが、いまは水の中に草がびっしり生えて浅そうに見える。カエルだろうか?アヒルみたいな声が聞こえてくる。

夢幻湖から戻って、二階建てになっている中国風の展望休憩所で休む。風の通りが良くて涼しく、景色も高原風で台湾にいることを忘れてしまいそう。七星山頂上あたりにはガスが出てきた。冷水坑登山口に下る道は急な石段で、登って来る人もいたがたいへんそう。距離的には短く、大きな駐車場まえに下りついた。登山口から左へ行くと温泉の建物がある。男女別で、中へ入ると大きな浴槽が一つだけある。荷物置き場は浴槽から見えているので、ロッカーは無いが盗られる心配はない。男性のほうは入っている人が少なく静かだったが、女性のほうは大勢いて、妻は入り方についていろいろ指導されたそうだ。入る前に良く洗って、入ったら静かにしているなどマナーが厳しい。女性のほうは欧米人が覗いて、けっきょく雰囲気に押されて入らずに帰ったそうだ。温泉から出てくるとガスが下って来てこのあたりまで乳白色に包まれた。

冷水坑からは、士林、剣潭方面へのバスも頻繁に出ているが、陽明山国家公園内を巡る小型バスがあって、陽明山バス停に戻って帰路に就いた。


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