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「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【桐生周辺】渡良瀬川支流小中川右岸尾根のアカヤシオ

2010-04-29 21:28:57 | 道不明瞭

わたらせ渓谷鉄道の小中駅から小中川沿い左岸の道路を少し行き、橋で右岸に渡った阿久沢から西に伸びる林道を終点まで歩きます。終点から稜線に上がり、尾根を辿って969.8mピークまで北上したのち、尾根を戻ってさらに784.6mピーク(中野山の表示あり)から南へ伸びる尾根を下って小中駅と中野駅の中間あたり(三ヶ郷)に出ました。969.8Pから中野山より下までアカヤシオが楽しめました。コースは目印が少ないものの踏み跡はあります。中野山の下りは尾根の分岐を左に取ると、途中で藪になって左手の沢に下ると林道が来ていました。分岐を右に取っていたらどうだったでしょうか?

【日 程】2010年4月29日(昭和の日)日帰り
【山 域】桐生周辺
【山 名】中野山(784.6mピーク)
【メンバ】単独
【天 候】曇り時々小雨のち晴れ
【参 考】地形図(電子国土)
【コース】小中駅(9:00)→林道終点(10:00)→969.8P(12:00)→中野山(13:40)→三ヶ郷(14:50)

5日前の鶏鳴山では947mピーク付近でアカヤシオを見たので、同程度の標高でアカヤシオのありそうな山を探した。栗生山なら見られそうだけど、車を使わないと車道歩きばかり長い。近くの小中川の右岸の尾根に目をつけて地形図を見てみると、阿久沢から林道が尾根のすぐ下まで伸びているようだ。果たしてアカヤシオがあるか、尾根が歩きやすいか分からないが試しに行ってみることにした。天気予報もやや心配だが、午後からは良くなりそうだった。

天気の方は、電車に乗っているうちはまだ青空も見えたが、林道を歩いているうちに、いつ降り出してもおかしくない様子になってきた。林道終点には踏み跡らしきものもあるが、はっきりしない。強引に尾根に上がると赤テープの目印もあり、踏み跡も見られる。ところがとうとう雨が降りだしてしまった。最初から降られて気持ちも萎えて、いつ引き返そうかと考えながら、とりあえずという感じで歩いていくと、早速アカヤシオが現れてくれて気を取り直した。アカヤシオは尾根の左手に多く、断続的に見ることができる。目印の方は尾根に上がった所の他には、樹林帯でちょっと道が分かりにくい部分にも有るがきわめて少ない。

雨はたいしたことはなく止んでくれたが969.8mピークで再び降り出した。時間的には早いが、この先はいったん下ることもあって、引き返すことにした。しかし、下るにつれて天気の方がどんどん回復してちょっと悔しい思いをする。雲が晴れてきて青空が見え、赤城山の展望も得られた。林道から上がって来た場所まで戻り、さらに先に進むことにした。稜線をたどって最初のピークに分岐がある。左を取ると次のピークに三角点があり、脇の木に「中野山」と書かれた札が付けてあった。この先でもまだアカヤシオが見られるが、痩せ尾根の岩場もあるので注意が必要だ。下るにつれてアカヤシオは散り落ちてわずかに残るだけになるが、株は多いようだった。

尾根の分岐でどちらを取ろうか迷い、左に目印のようなテープがあって選んでしまったが、右を取ったらどうだったろう?左の尾根を下っていくと、しばらくは踏み跡が続いたが、松の植林帯の手前で藪となってしまう。その手前では前方の展望が大きく開けて渡良瀬川対岸の山の連なりが見渡せた。藪を避けて左へ下ると杉の植林帯に入り、沢へ下った。対岸に林道があるので沢を渡ったが、渡らなくても手前にも林道が出て来て合流するようだ。林道を辿ると三ヶ郷の民家の脇に出た。


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【大菩薩周辺】恩若ノ峰から源次郎岳

2010-04-06 21:43:14 | 道不明瞭
                    旧勝沼駅ホーム跡

先週に引き続き勝沼近辺の低山歩きですが、先週の寒さとクリアな展望とは大違いで、暑くて霞んだ空気の一日でした。いい展望は得られませんでしたが、中央線の沿線は桜が満開で、特に下ってきた勝沼ぶどう郷駅の桜は見事でした。塩山駅から源次郎岳までは道標がほとんどありませんが、道はしっかりしています。分岐から嵯峨塩深沢林道に下り、林道を少し歩いて、先週の逆コースで林道から宮宕山に登って鬢櫛川方面に下りました。宮宕山から984m点を経由する山道は赤テープの目印があり、わりとしっかりしています。

【日 程】2010年4月6日(火)日帰り
【山 域】大菩薩周辺
【山 名】恩若ノ峰、源次郎岳、宮宕山
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【参 考】山と高原地図24大菩薩嶺(昭文社)、地形図(電子国土)
【コース】塩山駅(7:30)→恩若ノ峰(9:20)→源次郎岳(11:40)→宮宕山(14:00)→勝沼ぶどう郷駅(16:30)
【切 符】青春18切符

塩山駅前から東へ歩き、重川を渡って左の細い舗装道路に入る。JR中央線を渡り、広い道路と交差すると石碑の脇に文殊院の案内板がある。果樹園の中の道を真っ直ぐ行くと大きな堰堤が見えてくる。左から堰堤を越える道があり、舗装は切れて山道に変わる。しばらく沢沿いの道を行くが、藪っぽくなる手前で左の尾根に向かう道を取る。道は初めジグザグを切りながら登って行くが、尾根には上がりきらずに山腹を進んで鞍部に達する。ここには恩若ノ峰への道標が付けられた木が朽ちて倒れている。恩若ノ峰へは左へ急角度に曲がって登るのだが右の小ピークへ向かう踏み跡にも目印があるので注意が必要。

恩若ノ峰は展望の無いピークで山名が消えかかった板が立ち木に掛けられ、源次郎岳方面への道標もある。ここから源次郎岳へ続く尾根には多くの小ピークがあるがすべてといっていいくらいピークは巻いて行く。また源次郎岳手前の源次郎平までは道標が無いが道は明瞭でしっかりしている。源次郎平に近づくと尾根の左手は大きくえぐれた険悪な様相を呈し、逆に右手はなだらかとなる。源次郎平と名板が掛かっている所からは源次郎岳のピークが間近に見えるようになる。このあたりは間違って支尾根に入らないようにロープが張ってある。源次郎岳へのきつい傾斜を登っていると頂上直下で動物の唸り声が聞こえ、ゆっくり去っていく音が聞こえた。姿は見えなかったが猪かも知れない。

源次郎岳の頂上の山名標識には「山梨百名山」と書かれている。源次郎岳からいったん下って登り返し、ピークから少し下った所が、下日川峠との分岐で道標がある。分岐から嵯峨塩深沢林道に下る道を取るが、途中、踏み跡が落ち葉で隠れている所があって、ここまでで一番わかりにくい。舗装された林道に出ると、向かい側には嵯峨塩館への踏み跡に道標が立っている。舗装道路を右に行くと途中にベンチなどが整備された休憩スペースがあった。駐車スペースは無く、舗装道路の途中にある歩行者のため?の休憩スペースを利用する人がどれほどいるのか疑問に思う。・・と思いながら実はここで少し休憩した。この林道は法面のコンクリートに大きなひびが入って、いまにも剥がれて落ちてきそうな所があって極めて危険な状態といえる。途中には史蹟の「妙見岩」というのがあってわざわざ階段も作ってあったので、登ってみると途中で道は崩壊していた。それでも強引に登ると大岩の根本に鳥居と祠が作られていた。

この林道は先日(3月30日)、宮宕山から境沢の頭に行く途中に少し歩いており、今回は逆に林道が分岐する所から宮宕山に登る。宮宕山からは棚横手山方面とは逆方向の踏み跡を下る。赤テープの目印があり、比較的明瞭ではあるが、途中には何かの作業跡や鉄線が道を遮っていたりする。また途中の尾根の分岐で漫然と歩いて大滝不動へ向かう尾根に入りかけたので注意。984mピークを過ぎて、いったん舗装道路に出る。本当はこの舗装道路を下るべきだったが、道路の反対側から再び尾根を下った。尾根に踏み跡は無いが歩きやすい。下りついた所に「小滝不動尊」が祀られているが、沢を渡る橋が障害物で遮られている。乗り越えて道路に出た。

勝沼ぶどう郷駅に向かうと途中の桜が満開で楽しめた。駅の線路沿いは桜並木のようになって「甚六桜公園」と名付けられており、見物の人も多い。公園の中に古いプラットホームが残されており(写真)、駅名板にある隣駅「はじかの」の名前が懐かしい。


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【大菩薩周辺】甲州高尾山、深沢川の尾根周回

2010-03-30 14:10:15 | 道不明瞭
                 棚横手山の一つ先のピークから

大善寺横の登山口を起点に深沢川を巡る尾根を周回しました。快晴の一日で登り始めの南アルプスから富士山、八ヶ岳など素晴らしい展望を堪能しました。棚横手山までは道標がしっかりした一般コース、その先道標がわずかとなるものの主なピークには山名板と道標があり、踏み跡が不明瞭な部分には赤テープの目印があって、全体的には山道が整備されていると言って良いと思います。しかし、数多くのピークをすべて拾い、巻き道は無いのでけっこう疲れます。

【日 程】2010年3月30日(火)日帰り
【山 域】大菩薩周辺
【山 名】柏尾山、剣ヶ峰、棚横手山、宮宕山、境沢の頭(1460)、三角コンバ(1435)、古部山(1312)、徳並山(1117)
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【参 考】山と高原地図24大菩薩嶺(昭文社)、地形図(電子国土)
【コース】勝沼ぶどう郷駅(7:30)→大善寺→棚横手山(10:50)→境沢の頭(12:20)→古部山→徳並山(14:40)→大善寺→勝沼ぶどう郷駅(17:30)
【切 符】青春18切符


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【秩父周辺】城峯山から奈良尾峠

2010-02-20 21:40:59 | 道不明瞭
                 城峯山から両神山方面の展望

西門平バス停から城峯山に登ったのち、鐘掛城に戻って東へ伸びる尾根を歩きました。奈良尾峠、776.7m三角点を経由したのち、沢沿いの林道を下って小松へ。そこから山道を辿って重木集落経由で札所前バス停に出ました。城峯山までは雪の上に足跡が数多くありますが、当日出会った人はわずか4名でした。鐘掛城から東へ伸びる尾根に足跡はなく、歩く人はあまりいないようです。

【日 程】2010年2月20日(土)日帰り
【山 域】奥武蔵
【山 名】城峯山
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【参 考】山と高原地図22奥武蔵・秩父(昭文社)、地形図(電子国土)
【コース】西門平(9:20)→城峯山(11:00)→鐘掛城→奈良尾峠(12:30)→776.7m三角点(13:20)→小松→重木→札所前(15:10)





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【足尾周辺】原向駅から備前楯山

2009-12-29 23:15:45 | 道不明瞭
                   山頂から下る途中の展望

わたらせ渓谷鉄道の原向駅から歩き出し、国道122号から銀山平への道が分岐する地点から取り付き、尾根を辿って備前楯山へ登りました。目印はありませんが、藪も無くて迷いそうな所もありません。下りは東へ伸びる尾根を辿り、1,106m峰から南下、当初はそのまま尾根を辿って通洞駅付近に下る予定でしたが、1,106m峰から藪がひどく、時間がかかりそうなので、998m峰との鞍部から東へ下りました。頂上と下りに取った尾根では大展望が得られますが、1,106m峰以降は藪もあり、足場も悪いです。先週の大萱山も今回もカモシカを見かけました。

【日 程】2009年12月29日(火)日帰り
【山 域】足尾周辺
【山 名】備前楯山
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【コース】原向駅(9:30)→1,115m峰(11:30)→備前楯山(12:30)→1,106m峰→間藤駅(15:10)

原向駅で下車して渡良瀬川にかかる橋を渡って行く時、国道の高い擁壁の上から猿が何匹も降りてくるのが見えた。国道をしばらく歩いて支流の庚申川を渡ると左に銀山平への道が分岐する。そこに「庚申山」の大きな石碑が立っている。ここから取り付いた。取り付きは急斜面だがすぐに緩やかな尾根になる。藪は無くて歩きやすい。ケーブルテレビのアンテナが立っているところを過ぎて852.8mの三角点のあるピークに登り着く。なだらかな登りを行き、1,030mと思われるピークへ。その先の岩場を下ると、放棄されたような小屋が建っている。あたりには鉄塔が立ち、地面に溝が切られていたりしているが、今は放棄されているようだ。この先にもコンクリートの構造物の残骸が散見された。

1,115m峰のあたりから右下に茶色の水が溜まっているダムのような堆積場が見えてきた。1,095m峰からの登りは急な岩場の登りで展望が開け、備前楯山を含む三つのピークの連なりが間近に見える。ピークの一つに登りつくと北側の展望が開け、松木川の両岸の樹木の無い茶色の山肌の間から、少し雪化粧した男体山が見える。尾根づたいにピークを越えていくと、北からの登山道(目印がやたらと多い)に合流して備前楯山の頂上に着く。北側は樹木が無いので展望が大きく開ける。足尾銅山の煙害による樹木の無い山肌は、美しくないが迫力があった。

下りはピークを一つ戻って、東へ派生する尾根を下る。この尾根には下り始めには目印も見られた。尾根の北側には樹木が無いので1,106m峰までは山頂と同様の展望がある。岩場になっているので注意が必要。1,106m峰から南へ伸びる尾根を下るが、藪がひどくなる。やがて藪を抜けてザレた下りとなる。まだ尾根は長く続き、藪が出てきたら時間が取られそうだ。間藤から見た山肌が荒れていることはわかっていたが、東へ下ることにした。東の斜面には木は生えているものの、土壌が砂のように崩れやすい性質で下りにくい。尾根を行こうとしたが、けっきょく沢沿いに下る。沢が渡良瀬川に合流する手前の堰堤から、左岸の斜面を巻いて工事現場に下った。ちょうど対岸あたりが間藤駅なのだが、いったん上流に戻って廃校になったような小学校の先の橋から渡良瀬川を渡った。


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【足尾周辺】原向駅から大萱山、石倉山、通洞駅へ

2009-12-22 23:03:18 | 道不明瞭
            1,105m峰下から袈裟丸山、皇海山、庚申山方面の展望

わたらせ渓谷鉄道の原向駅から薙ノ沢の支沢に入り、尾根に上がって大萱山に登り、東に県境尾根を進み、1,105m峰から北上して石倉山から大屈沢左岸の尾根を辿り、最後は大屈沢を渡り右岸にある赤法華梅林公園に出ました。大萱山からは目印が多くて結果的には目印を辿るだけで良かったものの、道標がなくて現在位置の確認には苦労しました。

【日 程】2009年12月22日(火)日帰り
【山 域】足尾周辺
【山 名】大萱山、石倉山
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【コース】原向駅(9:30)→大萱山(11:30)→1,105m峰(13:10)→石倉山(13:40)→通洞駅(15:20)

少し前に雪が降ったらしく道路や線路に雪が残っており、山の北面が白くなっている。原向駅前の道は、わたらせ渓谷鉄道をガードで潜ってヘアピン状に曲がって薙ノ沢沿いになる。すぐに道をはずれて右へ入り、尾根を右に巻いて支沢沿いに行く。この支沢には右から小滝状となって枝沢が合流する。支沢に沿って行く手もあるかも知れないが、枝沢の滝を右から巻いて枝沢に沿って登っていく。この枝沢沿いがブッシュなどで歩きづらくなってきたので、右の尾根に上がっていく。尾根に登りつくと木の間越しに雪化粧した山々が展望できた。しばらく尾根を行くうち、右斜面を巻いて行く明瞭な踏み跡を見つけて、これを辿って行く。やがて右の沢が迫ってきたところあたりで、踏み跡が不明瞭になったので再び左の尾根に登った。尾根がなだらかになると目印も出てきて大萱山の山頂に着いた。

大萱山のすぐ下にはアンテナ塔のある施設があった。東へ伸びる尾根を行き、二つ目のピークから南に尾根が分岐する。この尾根から登って来る単独行の男性とちょうど出会った。大萱山を目指し、途中の林道から登ってきたとのこと。こちらはさらに東へ伸びる尾根を行く。大萱山と1,105m峰との中間あたりで南側が伐採されて大きく展望が開けているところがあった。1,105m峰まではかなり長く感じ、目印は多いのだが、現在位置が分かるような道標はない。右に分岐して下る道を見て左の尾根を登って行き、途中で尾根の左にちょっと出てみると写真の展望が得られた。1,105m峰と思われるところは特に道標などは無かった。ここから地蔵岳方面への道があると思うのだが、確認できなかった。目印に従って進むと自然と北に伸びる尾根に導かれる。

いくつかピークを越えて行くと樹木に大きく何やらルートが描かれている。左に少し登ってみると三角点があった。これが石倉山1,109m峰らしい。戻って右に伸びる尾根を行く。また、尾根の分岐があって、右はおそらく988m峰に向かうのだろう。左の緩やかな尾根を選んだ。右側が植林帯となり、間がフェンスで仕切られてくる所から、道は藪っぽくなって目印も見られなくなった。この仕切り沿いに下って行くと最後は急斜面になり、注意深く降りて大屈沢に下った。大屈沢を渡り、植林帯の斜面にかすかに付いている踏み跡を利用しながら、トラバース気味に緩やかに登って行くと平らなところに出て、明瞭になった踏み跡を行くと広場に出た。公園として整備されている場所で、車道が延びてきている。車道を下って122号線に出て、通洞大橋を渡って通洞駅へ行った。

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【桐生周辺】座間峠から岳山、残馬山、三境山

2009-12-08 23:48:43 | 道不明瞭
わたらせ渓谷鉄道の神戸駅から童謡ふるさと館、座間峠、岳山、残馬山、三境山と歩き、三境山からは道の無いところをショートカットして三境林道に下り、分岐する柱戸林道を下って童謡ふるさと館に戻りました。偶然にバスの時刻ぴったりだったので、神戸駅へはバスで戻りました。展望の良いコースではありませんが、冬枯れで木々の間から山々がけっこう見えていました。写真は残馬山の山頂手前からの展望で、左から袈裟丸山、皇海山、庚申山、錫ヶ岳、雪化粧の白根山と連なり、右端は太郎山ですが、その右には男体山など日光連山も良く見えていました。

【日 程】2009年12月8日(火)日帰り
【山 域】桐生周辺
【山 名】岳山、残馬山、三境山
【メンバ】単独
【天 候】快晴無風
【コース】神戸駅(9:00)→座間峠(11:00)→残馬山(12:30)→三境山(13:45)→童謡ふるさと館(15:10)

童謡ふるさと館の前で「座間峠ハイキングコース」の道標に従って右に分岐する車道に入る。100mほどで道標に従って左に分岐する未舗装の林道に入る。植林を手入れする作業の音が聞きながら山腹を巻く林道を行くと、沢沿いの道となる。ところが伐採した枝などが沢筋に放置され、道も完全に隠れてとても歩きにくい状態になっていた。道標があって沢筋から離れると登山道もはっきりする。ジグザグを切って尾根に上がったところには、何と林道が伸びて来ていた。ちょうど登りついたところが今のところの終点で、削られた法面からばらばらと小石が転がり落ちる状態で、まだ供用されていないようだ。林道から草木ダムや男体山などが展望できた。

座間峠までの道は落ち葉のラッセル状態で道が隠れているところもあるが、尾根を登る一方なので迷うような所は無い。木々の葉が落ちて遠くに日光連山、近くにはぽっこりと特徴のある三境山が展望できる。座間峠の道標は2年前に来た時は反対方向に立てかけてあったのが、今回は正しく設置されていた。座間峠からは地形図を見ても北側の等高線の間隔が狭く急斜面となっているので、道迷い対策として、北側の落ち込みを確認しながら歩くことにした。東へ進んで尾根に上がったところで、北に方向が変わるが、南へすぐの岳山に登ってみた。山名板も無いピークだったが、尾根沿いに南へ下る踏み跡と目印が確認された。戻って北へ向かう。

1008m峰から再び東に方向を変え、アップダウンを繰り返して残馬山へ。頂上手前の急な登りのあたりから写真の展望が得られた。残馬山頂上から三境山へは北東に続く尾根となるが、南の尾根にも目印と踏み跡が付いていた。また、南東の斜面下方面から犬の鳴き声が聞こえ、そのうち鉄砲の音も聞こえてきた。この時期に「石鴨」方面から登って来る場合は注意が必要かも知れない。途中、左へ三境林道に下る道があるはずだが、壊れた道標が落ちていたのは見たが、はっきり道を確認しなかった。岩が積み重なった急な斜面を登って三境山へ。頂上は山名板がいくつもある。山頂から北へ少し下ってから道をはずれて左へ下った。すぐに「三境平」とでも名付けたいような広く平らなところに下る。振り返ると岩場の崖が見え、山頂から真っ直ぐ下った場合はその上に出てしまいそうだった。

時間も無いので、尾根通しに下ることはせずに、なるべく南へと進路を取ると、沢沿いに簡易舗装の道が現れた。これを辿ると三境林道に出た。三境林道を下るとすぐに柱戸林道との分岐となり、柱戸林道を下って童謡ふるさと館に戻り、ちょうどやってきたバスに乗って神戸駅に戻った。駅の「列車のレストラン」でお酒を飲みながら電車を待った。


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【奥日光】三俣山周回

2009-11-06 23:49:12 | 道不明瞭
               三俣山頂上から錫ヶ岳、笠ヶ岳方面の展望

昨年6月に黒檜岳からシゲト山と歩き、1,928mピークから西ノ湖へ下りました。今回はその続きで北に伸びる尾根に取り付いて1,928mピークに登り、先日降った雪がうっすらと残る三俣山へ。そこから宿堂坊山に続く稜線を行き、宿堂坊山の一つ手前のピークから東へ伸びる尾根を下りました。登りの尾根には目印も見かけましたが、下りの尾根に目印はありません。

【日 程】2009年11月6日(金)日帰り
【山 域】奥日光
【山 名】三俣山
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【コース】西ノ湖入口(9:40)→1,928mピーク(12:30)→三俣山(13:50)→宿堂坊山との鞍部(14:30)→西ノ湖入口(16:30)
【参 考】山と高原地図13日光(昭文社)

紅葉も終わって奥日光は人もまばらとなり、低公害バスも小田代原で4人下車すると私ひとりになった。バスから降りて西ノ湖までの道はカラマツの落ち葉で敷き詰められて、ふかふかした茶色の絨毯のよう。朝日を浴びた木の影が映って奇麗だった。西ノ湖は水が少なくて干上がった跡を歩いて、振り返ると葉を落とした木々の向こうに男体山が大きい。左手に山の斜面を見て、枯れた沢を渡って行くと道に出会い、辿っていくと「かくれ滝」の標識があった。方角を右に取りすぎたことがわかり、左に修正した。前方に見えたきた斜面は比較的登り易そうに見えて取り付く。しかしすぐに思った以上の急登になった。なんとか尾根に出ると赤テープの目印があった。

1,928mピークに続くこの尾根は、たまに目印を見かける程度で踏み跡は不明瞭である。一箇所だけ左手が開けており、男体山から太郎山の山並みと中禅寺湖、そして西ノ湖の干上がった部分も確認できた。登り詰めた1,928mピークには「黒桧岳へ」の標識がある。黒桧岳から三俣山へ続く尾根は踏み跡もはっきりして、目印も比較的多い。ピークからいったん下って次のピークを越え、再び下って登りつめる。しかし三俣山はまだ先で左に方向を変えて下る。このあたりは尾根筋がはっきりせず、やや迷うところ。宿堂坊山方面への縦走路を分ける鞍部から少しで三俣山頂上にようやくたどり着く。先日の降雪後に三俣山に来た人はいなかったようだ。思った以上に時間がかかり、この時点で低公害バスの最終には無理で、暗くなる前に西ノ湖入口まで戻れればと覚悟した。

鞍部に戻って、宿堂坊山方面へ向かう尾根に入ると標識や目印が急に多くなる。うっすら雪で覆われた急な道を滑り降りるように下っていく。目印は多すぎるくらいあって、道はわかりやすく下りなのでいいペースで下った。しかし、鞍部からの登り返しは疲労も溜まってきてつらい。宿堂坊山の一つ手前のピークまでも登らず、途中から下り気味にトラバースして尾根に乗った。この尾根には目印もなく、踏み跡も見られず、藪もけっこうあって時間をとられた。尾根に沿って下るつもりだったが、最後は左手の沢に下ってしまった。沢には水流があって小滝もあり、巻きながら下る。少し行くと沢は逆に水量を減らして伏流となった。「かくれ滝」のある沢と合流したあと、はっきりした踏み跡が現れ、西ノ湖に導かれる。

西ノ湖入口から車道を行く途中で日が暮れて、ライトをつけて歩いていると後ろからやってきた車が停まって乗せてくれた。「クリンソウ」を咲かせているお宅の人で、増えすぎた鹿の害についてみんなに考えてほしくてクリンソウを咲かせているのだが・・と話してくれた。西ノ湖へ下る途中には多くの鹿を見かけており、生態系のバランスが崩れているのは確かだ。


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【前日光】古峯神社から夕日岳、夕日新道下降

2009-10-11 21:14:01 | 道不明瞭
                  夕日新道から横根山方面展望

紅葉の時期の日光の混雑を避けて、夕日岳に向かいました。夕日岳頂上で一人に出会っただけという静かな山行となりました。紅葉は全体に冴えません。緑の葉がそのまま茶色に変わっているようです。夕日新道途中でようやく横根山方面を背景に奇麗な紅葉が見られました。しかし、天気のほうも予想したより悪く、雲の多い一日でした。

【日 程】2009年10月11日(日)日帰り
【山 域】前日光
【山 名】地蔵岳、夕日岳
【メンバ】単独
【天 候】晴れのち曇り
【コース】古峯神社(8:30)→地蔵岳(11:00)→夕日岳(11:30)→一の鳥居(15:50)

東武鉄道の新鹿沼駅で下車して鹿沼市営の「リーバス」を待つが、電車との接続は悪くて待ち時間が長い。しかし、バス料金は距離の割りにとても安い・・と思ったら昨日と本日は無料デーとのこと。鹿沼市のお祭りの日で、市内を走るコースが変更になるという理由もあるのだろうか?いずれにしても駅から山へ向かうには支障は無く、バス代も浮いた。終点で下車して車道を行き、三枚石新道入口を過ぎて右手に分岐する林道(ゲートあり)に入る。砂利道の林道をしばらく行くと沢沿いの山道になり、植林の中ジグザグの急登があっていったん傾斜が緩み、再び急登になってハガタテ平に着く。分岐を右に行き、傾斜が増してくると山腹を巻くように南に回り込んで尾根に出る。尾根をまっすぐ登って地蔵岳山頂へ。展望は無く、少し下ってなだらかな尾根道を行き、「三ツ目」の分岐を右に下る。登り返して夕日岳へ。頂上には単独の男性一人が休憩していた。

頂上からは男体山方面の展望が開けている。朝は青空に雲が浮かんでいる程度だったが、この時間帯になるとほとんど曇りとなり、男体山頂上も雲に隠れていた。夕日岳の頂上から東へ踏み跡が続き、「蕗平」方面を示す案内板がある。鞍部に下って小ピークに登り返すところは、少し岩っぽい。ピークから南へ折れるところに再び「蕗平」の案内板がある。そのすぐ先で上の写真の紅葉が見られた。尾根はまた東に曲がり、その後急な下りとなる。所々に赤テープの目印もあるが、このあたりはコース取りを少し迷った。下りきった所で立木に「胸突」と書かれた古びた板が付いていた。すぐ先の小ピークで女峰山方面の展望があったが、その後は展望もなく、ひたすら長い尾根の下りとなる。

905mの三角点前後では植林の中、道がかなり明瞭となり、もう楽勝かと油断したが再び不明瞭な所や急斜面がでてくる。677mの小ピークの鞍部で南へ方向転換すべきかと思ったが、踏み跡があるのでピークへ登り、そのまま踏み跡と目印もあるので尾根沿いに下る。東大芦川が近づいたところに古い記念植樹帯があり、河原に下る。堰堤のすぐ下で、向かいには別荘のような建物がある。川の水量はけっこうあって、比較的流れが穏やかな所を靴を脱いで渡渉したが、膝近くまでの水深があった。向かいの建物の裏の斜面を登ると空き缶がたくさん散乱していた。道路に出た時は「リーバス」が一の鳥居を通過するまで一時間足らずだったが、何とか間に合わせた。


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【奥日光】阿世潟沢、南岸尾根経由、大平山南東尾根

2009-09-20 23:35:25 | 道不明瞭
              中禅寺湖南岸尾根と男体山、太郎山

中禅寺湖南岸の社山登山口の少し先から阿世潟沢に入り、左岸の尾根に出ました。この尾根を辿って社山の一つ先のピーク付近で南岸尾根に出て、大平山へ。大平山から南東尾根を下って足尾の間藤駅に出ました。阿世潟沢の左岸尾根は笹薮が浅くて登りやすく、踏み跡も見られました。南岸尾根は日光でも最高の展望の一つじゃないでしょうか。大平山南東尾根の上部は西に皇海山、鋸山、庚申山、東に社山、半月山の展望が良くて楽しめますが、下部は単調で、車道に遮られました。

【日 程】2009年9月20日(日)
【山 域】奥日光
【山 名】大平山
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【コース】中禅寺温泉バス停(8:30)→阿世潟→南岸尾根(11:10)→大平山(13:00)→間藤駅(16:30)

中禅寺温泉バス停で下車すると雲一つ無い快晴で、風はやや強く肌寒かった。中禅寺湖南岸に向かい、イタリア大使館記念公園、八丁出島を過ぎて、阿世潟峠への分岐を分けて、一つ小さな尾根を過ぎたあたりで広い阿世潟沢に入っていく。しばらく登って行くと斜面を横切っている道に出会った。沢をつめる予定だったが右に向かって緩やかに登っていくこの道をしばらく辿ってみることにした。道を辿っていると後ろで音がしたので、何か動物かと思って振り向くと一人の若い男性が早いペースでやってくる。こんなところに道があるだけで驚いていたが、人がやって来たのにはさらに驚いた。

しばらくいっしょに道を辿ったが、途中で道は不明瞭になり男性は下に下るということで分かれた。こちらは上に向かって登り尾根に出た。出たところで反対側に中禅寺湖が見えて、南岸尾根から分かれている支尾根の鞍部あたりと見当がついた。尾根に沿って行くと始めは平らで、やがて急登になるが、浅い笹薮に踏み跡も見られる。登りが緩やかになり樹林も切れてくると南岸尾根に合流する。展望が開け、緩やかに続く南岸尾根や中禅寺湖の向こうに白根山の連なりが見え、振り向けば社山が近い。南岸尾根は笹に道が隠れがちだが、尾根に沿って歩けば良いので、天気さえ良ければ道を失う心配は少ない。男体山、太郎山の連なりも見えてきて、左手には足尾の町が見え、風もそれほどなく、とても気持ち良く歩けた。

黒檜岳への道標が出たところで、南岸尾根から離れ、道は無いが尾根の東の端を確認しながら大平山に向かう。所々にはテープの目印も見られた。途中、かなり笹薮の深いところもあり、思ったより時間がかかり山名板のある大平山頂上に着いた。大平山から南東尾根に沿って下るところは、また笹薮の深いところがある。ちょっと下ったところから皇海山、鋸山、庚申山の連なりが間近に見える。反対方向の社山、半月山の展望も良い。眺めていると上のほうで鈴の音が聞こえ、一人の男性が現れた。思ってもみないところでまた人を見たが、この時はちょっと見かけただけで、こちらはすぐに下り、その後会うことはなかった。

南東尾根はよく探せば踏み跡があるのかも知れないが、比較的広い尾根なので適当に下って行った。やがて踏み跡がはっきりして、野生動物の調査中と書いてあるドラム缶のようなものを見たあと、太陽電池パネルのある設備が設置されているところに出た。尾根はここで車道に遮られており、急な斜面を下って車道に降りた。そのまま車道を下ってしまったが、車道を離れてもう一度尾根に沿って下る手もあったと思う。車道は曲がりくねって非常に長く、安蘇沢に沿って下ることになり、けっきょく前に歩いた社山南尾根から下る車道と合流して間藤駅まで2時間ほどかかった。


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【御坂周辺】カヤノキビラノ頭から笹子雁ヶ腹摺山

2009-01-16 23:32:55 | 道不明瞭
                カヤノキビラノ頭からの富士山

昨年末に甲斐大和駅から県道日影笹子線の途中から分岐する林道に入り、京戸山の登山口に出て、カヤノキビラノ頭を経由して大沢山へと歩きましたが、今回は一つ先で分岐する林道に入り、カヤノキビラノ頭付近へと直登して、笹子峠を経由し、笹子雁ヶ腹摺山に登りました。

【日 程】2009年1月16日(金)日帰り
【山 域】御坂周辺
【山 名】カヤノキビラノ頭、中尾根ノ頭、笹子雁ヶ腹摺山
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【コース】甲斐大和駅(8:00)→カヤノキビラノ頭(12:00)→笹子峠(13:10)→笹子雁ヶ腹摺山(14:00)→笹子駅(16:00)
【参 考】山と高原地図24大菩薩嶺
【切 符】青春18切符

甲斐大和駅から県道日影笹子線を笹子峠に向かい、冬季進入禁止となっているゲートを過ぎて分岐する林道に入る。路面は完全に雪に覆われているが車の通った跡がある。車道終点から赤テープの目印があって沢沿いに山道が続いているようで、人と犬らしき足跡がある。猟で入ったと思われるが、幸い先ほどの車道終点に駐車してないことから、今日は入っていなさそうだ。山道はかなり奥まで続いていて、やがて沢に下ったところで途切れた。右手の斜面を少し登って沢の脇を登って行くと、真新しい堰堤が出てきて、堰堤工事用と思われる木製の階段状の道が沢を渡り、右岸に上がっている。これを登っていくとなんと舗装された林道に出てしまった。この林道を歩いて行くといま登ってきた沢を渡り、沢の左岸の尾根に上がったところで、工事用の機材が置かれていて終点となっていた。京戸山の登山口となっている林道に接続する予定だろうか。この林道も斜面をべったりとコンクリートで塗り固めていて、相当な費用がかかりそう。

林道終点から尾根に沿って登っていく。小さい足跡が付いていたが、兎などの小動物のものらしい。急斜面で雪がうっすら付いているため滑りやすく、立ち木を頼りに高度を上げていく。やがて赤テープの目印が出てきたが、主稜線に出たと思わず、そのまま辿って京戸山方面に行きかけてしまう。左手下にカムイみさかスキー場が見えて間違いに気づく。いったん下ってカヤノキビラノ頭へ登り返す。動物の足跡はあるが人が歩いた様子はなかった。ベンチのあるカヤノキビラノ頭で富士山を眺めて少し休んでから笹子峠へ向かう。この道はわりと展望が良くて、清八山から本社ヶ丸の稜線と三ツ峠山方面や、笹子雁ヶ腹摺山から米沢山にかけての稜線が良く見えた。

中尾根ノ頭の手前のピークにベンチがある。ここで初めて人の足跡を見た。笹子峠方面から来て、中尾根を下って行ったようだ。中尾根ノ頭からは八ヶ岳の展望があった。人の足跡は笹子峠へ下る手前のピークあたりで消えた。このあたりから少し雪が増え、スパッツを着けたほうが良いくらいになる。笹子峠へは急な下りだが、雪の量がちょうど良く、下りやすかった。笹子峠には人の足跡がたくさんある。笹子雁ヶ腹摺山方面へは、南斜面なので雪も消えた急な登りで、途中から稜線を巻く道を辿る。鉄塔の下から雪が多く急な登りとなり、足跡から降雪後に登っている人がいることがわかった。笹子雁ヶ腹摺山の頂上には「山梨百名山」や「大和十二景」の表示があり、富士山を始め、南アルプスや八ヶ岳の展望と眼下に広がる甲府盆地の眺めがさすがに素晴らしかった。頂上直下の反射板の脇を通って尾根を下って行き、新中橋バス停近くの登山口に出た。


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【御坂周辺】京戸山、大洞山、大沢山

2008-12-28 22:59:54 | 道不明瞭

甲斐大和駅から県道日影笹子線を歩き、途中で分岐する林道に入り、林道終点から右手の尾根を登りました。この尾根に踏み跡はありませんが、藪がさほどうるさくないので苦労はありません。やがて別の尾根と合流すると踏み跡と赤テープがあり、辿るといったん林道に出ます。出た林道の向かいにぴったり京戸山の登山口があります。京戸山から大沢山までは不明瞭な部分もありますが、目印もあって迷うことは少ないと思います。大沢山からは北東に伸びる尾根を下りました。標識に道跡不明瞭との注意書きがありますが、下って行くに連れて鮮明になります。なお、摺針峠から笹子駅まで2時間の道があり、エスケープルートとして使えそうです。展望はあまり良くないですが、冬枯れのこの時期は木の間越しにけっこう見えてました。

【日 程】2008年12月28日(日)日帰り
【山 域】御坂周辺
【山 名】京戸山、カヤノキビラノ頭、大洞山、ボッコノ頭、大沢山
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【コース】甲斐大和駅(7:30)→京戸山(10:50)→大洞山(11:50)→大沢山(13:50)→笹子駅(15:50)
【参 考】山と高原地図24大菩薩嶺

青春18切符が使える時期になり、JRを使って少し遠くの駅に行くことにした。大洞山から大沢山へのコースを歩こうと考えたが、笹子峠までの長い車道歩きは気が進まない。甲斐大和駅から京戸山の登山口へ、道は通じていないが行けそうと思った。県道を笹子峠に向かい、途中で分岐する林道に入る。この林道の終点でいったん沢に下った。枝沢の水はすっかり凍結している。赤テープがあるので沢沿いに踏み跡があるかと期待したが、沢筋に倒木がなだれ込んでいて歩きづらい。左の斜面は急なので右手の植林の斜面に取り付いて尾根に上がった。

尾根上に踏み跡はなく、けっこう急だが藪はあまりうるさくない。やがて別の尾根と合流すると踏み跡と赤テープが出てきた。辿っていくと途中に分岐がある。右に分岐する道は林道に下るか、または1,213m三角点に続いているのだろうか?まっすぐ進む道は枝打ちされたばかりの杉の小枝が道を塞ぐように散乱していた。乗り越えて進んでいくといったん林道に出る。林道の向かい側がちょうど京戸山の登山口になっている。登山道を登り始めたあたりから急にゴウゴウと激しい風の音が聞こえ始めた。登山道は尾根を直登せず巻くように付いているので、強風を直接受けることはほとんどなかった。

尾根分岐に登り着き、右に少し登った京戸山は展望も何もない山頂だった。達沢山から来た男女2名と出会った。尾根分岐に戻ってカヤノキビラノ頭に向かう。右手に木の間越しに富士山を見ながら行くと道が崩れかけた所があって、富士山がよく見えた。カヤノキビラノ頭はベンチがあるが、頂上らしくないただの分岐点。大洞山も山頂は樹林に囲まれてあまり展望が良くないが、摺針峠へ向かう途中では富士山方面の展望がある。摺針峠にもベンチがあり、笹子駅へ2時間、御坂町三ツ星へ1時間の分岐になっている。ここは風の通り道で強風を受けた。

ボッコノ頭への途中では、南アルプス北部がよく見える場所がある(写真)。このあたりの登山道にはうっすらと雪が残っていた。ボッコノ頭も展望は良くない。頂上から御坂町藤野木への分岐がある。次の大沢山の頂上ではここまでで一番良い富士山の展望が得られた。少し下ると女坂峠との分岐があり、笹子駅まで2時間(道跡不明瞭)と案内がある。下り始めこそ不明瞭な部分もあったが、下るにつれてしっかりした登山道になり、奥野稲村神社に下り着いた。


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【丹沢】宮ヶ瀬から丹沢三峰(一部周回)

2008-12-07 22:19:50 | 道不明瞭
                    蛭ヶ岳方面の展望

宮ヶ瀬から宮ヶ瀬金沢の左岸尾根を登り、丹沢観光センターからの道と合流して、本間ノ頭へ。太礼ノ頭まで往復してから登山道を下って宮ヶ瀬に戻りました。登りに取った尾根は一部不明瞭ながら踏み跡があり、所々に目印もあってそれほど分かりにくくはありませんが、展望はありません。本間ノ頭から太礼ノ頭の間で丹沢山、蛭ヶ岳、また大山などの展望を楽しみました。

【日 程】2008年12月7日(日)
【山 名】本間ノ頭、円山木ノ頭、太礼ノ頭、高畑山
【メンバ】単独
【天 候】快晴
【コース】宮ヶ瀬(7:40)→本間ノ頭(12:00)→太礼ノ頭(13:10)→本間ノ頭(14:00)→宮の平(16:40)
【切 符】宮ヶ瀬ダムハイキングパス

冷え込みがきつい早朝、本厚木駅から宮ヶ瀬行き始発バスに乗る。終点宮ヶ瀬の一つ手前で3名ほど、宮ヶ瀬では私の他に一人が降りた。バス停のすぐ先で左に分かれる林道は入口が閉鎖されているが、入っていくとカメラを持った人がけっこういる。野鳥が目的だろうか?曲がりくねった林道を歩いているうちに、後ろから軽トラックが何台もやってきた。いったい何だろう?

金沢橋を渡ってすぐに斜面に取り付く。笹藪に踏み跡が見られたが、途中で不明瞭となる。藪の薄そうな所を辿って尾根に上がった。着込んでいた服をとりあえず一枚脱いでいると、後から一人、上がって来たのは同じバスに乗っていた人だった。尾根上は藪もなく、歩きやすい。下の方で犬の鳴き声や、そのうち鉄砲の音も聞こえた。さっきの軽トラックは漁師たちだったのか。

尾根上は藪も無く、比較的歩きやすかったが、532mピークあたりで鹿よけ?フェンスが出てきた。送電線の鉄塔が立っており、宮ヶ瀬湖が見下ろせた。遠くには大岳山らしい特徴のある山が見えた。この尾根で得られる唯一の展望ポイントだった。フェンスには鉄製の脚立が設置してあり、乗り越えていく。フェンスは延々と設置されており、この後も何度も鉄製の脚立で乗り越えた。煩わしかったが、逆にこんな所は狩猟には不向きだろうからそういう点では安心できるかも知れない。

途中、手を使って登るような急登も交えた長い登りが続く。木々は葉を落としきって木の間越しに北に焼山、南に大山方面の多少の展望はあった。ようやく・・といった感じで丹沢観光センターからの道と合流して本間ノ頭へ到着。頂上のベンチには単独の男性が食事休憩していた。丹沢山方面へ向かって下り始めると単独の女性が登ってきた。円山木ノ頭へ向かう途中で、蛭ヶ岳方面の展望が開けるところがあった(写真)。太礼ノ頭までとして来た道を戻る。円山木ノ頭で同じバスで来た人とすれ違った。彼は山小屋に泊まるとのこと。

本間ノ頭へ戻って通常の登山道で宮ヶ瀬に下る。けっこうがんばったが、コースタイムは縮まらない。金冷シを過ぎたところで、巻道を外れたちょっとしたピークに登るとなかなかの展望が得られた。送電線の鉄塔あたりの巻道は足場が空中に飛び出しているところもあり、スリルがある。高畑山の巻道は崩れていて通行不能との案内があり、頂上を通った。頂上には展望台があるが展望は良くない。高畑山からも長く、車道に下る直前には足元が暗くなって来たが、なんとか予定のバスに間に合った。


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【裏妙義】西大星北稜

2008-11-15 20:31:26 | 道不明瞭
          第1岩峰より見た第2岩峰(手前)、第3岩峰(中)と奥に霞む西大星

今年の秋も妙義山で贅沢をしてきました。360°の展望を独り占め。この上ない贅沢をしていると感じるのは妙義山に来たときだけです。鍵沢登山口から尾根に登り着いたところで登山道を離れて尾根に沿って西大星基部まで行き、鍵沢登山道に下ります。途中の岩峰はもちろん、稜線上のちょっとした岩の上に立てばいつでも360°の展望が得られる素晴らしいコースでした。紅葉はやや盛りを過ぎた感じで、天気の崩れが早くて青空に恵まれなかったのだけは残念でした。

【日 程】2008年11月15日(土)日帰り
【山 域】妙義山
【山 名】なし(鍵沢登山口から西大星に続く岩稜)
【メンバ】単独
【天 候】曇り
【コース】鍵沢登山口(7:50)→第1岩峰(9:10)→西大星基部(12:15)→登山道(12:55)→鍵沢登山口(13:50)
【参 考】天野さんのホームページ(西上州の山)

鍵沢登山口から山腹を巻くように高度を上げて行き、尾根に登り着いたところの右上に大山祇神と記された小さな石碑と祠が祭ってある。この石碑の横を登っていく。踏み跡はかすかであるが、通る人は確かにいると感じられる程度に付いている。第1岩峰の基部に着くと前方は岩壁だが、根元に沿って右に登って行くことができ、案外容易に上に出られた。360°の展望が広がっており、横川の町を見下ろす側は絶壁で眼下の紅葉も素晴らしい。わずか1時間ほど登るだけでこんな景色が見られるなんて、そして全くの独り占めができるなんて、こんな贅沢があるだろうか?向かう方向は紅葉に飾られた第2岩峰が目の前に、奥には第3岩峰が見え、遠くに西大星が霞んでいる。(写真)

第2岩峰も右に回り込んで登れる。あんなにりっぱだと思った第1岩峰は第2岩峰から見下ろすとすぐには分からないほどかわいくなってしまう。天野さんのホームページにはこの後、「ヤブの石門」があるとのことだが、判然としなかった。第3岩峰は左から回り込む。ルンゼ状を登れそうにも見えたが、下りは確実にロープが必要なので面倒。天野さんのページでもお勧めではないのでやめた。第3岩峰から続くスリルある岩場は西稜というらしい。少し遊んでから、戻って中部岩稜帯へ向かう。中部岩稜帯は両側切れ落ちた蟻の戸渡りみたいな所や人工的とさえ思えるような岩の橋も現れる。表妙義の石門もそうだが、こんなものが自然にできるとは本当に不思議だ。

稜線の岩の上を通して行ける訳ではなく、右や左をトラバースしながら時々は道草を食って岩の上に登り、展望を楽しみながら進んで行くと、いろいろ奇岩が現れてくる。だんだん西大星に近づくと、ひとかたまりに見えていた西大星はいくつかの岩峰に分離し始める。そしてついに岩峰帯に突入すると登路は不明瞭となり、険悪な様相を呈してきた。屹立する岩峰には、まるで仁王様に見下されているような威圧感を覚える。岩峰と岩峰のコルに達したところで、天気も下ってきたのでこれ以上の深入りはやめて下ることとした。

下の岩峰を右から巻き、尾根に戻って尾根に忠実に下り始めるが、なかなか困難なのでいったんトラバース気味に下り、また尾根に戻る。しばらくして尾根は崖となって行きづまる。展望があるので下を眺めていると人の声が聞こえ、登山道を下っていく人が見えた。これがヒントになり、右へどんどんトラバースするように下れば困難なく登山道に下れそうだと感じた。尾根を少し登り返し、右の沢状をトラバースして渡る。この沢は下の方で崖のようになっているのが見えていた。さらに右へ右へとトラバース気味に下るといつの間にか登山道に下っていた。汗で濡れた服を着替えて、鍵沢登山道をのんびり下って横川駅に戻った。


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【奥日光】前白根山から白根隠山、白桧岳

2008-06-25 23:22:50 | 道不明瞭
                    白桧岳との鞍部からの白根隠山

湯元スキー場の登山口から前白根山を経由して白根隠山、白桧岳と歩き、白桧岳から南へ伸びる尾根を辿って柳沢川の赤岩滝の上に下りました。そこから対岸の尾根に登って二俣に下り、柳沢川添い付いている道を辿って小田代原経由で赤沼に出ました。イワカガミ、シャクナゲ、ミネザクラが多く見られ、コミヤマカタバミ、ミツバツチグリなどいろいろな花が楽しめ、白根隠山付近は高山の雰囲気がありました。白桧岳からの下りは大岳を目指していたがルートに迷い、赤岩滝あたりでは苦労しました。

【日 程】2008年6月25日(水)日帰り
【山 域】奥日光
【山 名】前白根山、白根隠山、白桧岳
【メンバ】単独
【天 候】曇り
【参 考】山と高原地図13日光、電子国土
【コース】登山口(9:00)→前白根山(11:30)→白根隠山(12:30)→白桧山(13:00)→赤沼(18:10)

湯元スキー場の登山口から雪が消えたゲレンデの緩やかな登りを行き、白根沢の出合から急な登りにかかる。藪っぽいところや崩れたところもあるあまり手入れされてない道で、イワカガミの群落が多く、上部からはシャクナゲの花が見られた。外山鞍部に登り着けば、あとは緩い登りとなりイワカガミ、シャクナゲのほかコミヤマカタバミやシロバナノヘビイチゴが多く見られる。前白根山の手前では残雪の上を歩く所もあった。稜線に出ると奥白根山が正面に大きく見え、眼下の五色沼も綺麗で、これから向かう白根隠山へ連なる緩やかな尾根など気持ちのよい景色が広がる。ここまで出会う人もいなかったが、五色沼のほとりには休憩している人が見える。また、前白根山から急斜面を下った所でも休んでいる人がいた。

避難小屋への分岐を右に分けて、白根隠山へ連なる尾根に入る。踏み跡は比較的明瞭であり歩きやすい。小ピークに登り着くと再び視界が大きく開け、右手に奥白根山をずっと眺めながらの稜線漫歩は高山の雰囲気があって楽しい。小ピークに休憩している単独行の人がいて、こちらが音も立てずに近づいたためにびっくりさせてしまったのは申し訳なかった。また、奥白根山の方から何か声が聞こえてくるので、目を凝らして見ると大人数のグループが下山しているところだった。白根隠山に登り着いて、反対側への下りはガレた急斜面になっていて、ここまでは高山の雰囲気だが、下りついた先からは、樹林や笹薮がはじまる。笹薮を登り返した白桧岳の頂上は樹林のために展望も無い。

白桧岳からは大岳を目指して下る計画だったが、地形図を見てもガレたところがありそうで、ルート取りが難しそうだと覚悟はしていた。踏み跡を辿っていったん下り、尾根上の次のピークに登り、再び下った鞍部に雨が無ければ干上がりそうな小さな池があった。ここから尾根上の踏み跡と分かれて急な笹の斜面を下ることにした。このポイントがちょっと行き過ぎていたようで、その後かなり左手にトラバースを続けて修正することになった。それでもやがて緩やかな歩きやすい尾根になってシャクナゲの花などを見ながらしばらくは穏やかに下る。しかし、そのうち藪が邪魔をして下りにくくなってきた。けっきょく見通しが悪くて大岳を目にすることが出来なかったこともあり、尾根の分岐を見過ごして右手の柳沢川支流赤岩滝の上に下ることになってしまった。ここの最後の下りはかなり危うく、どうせなら早めに右手に下って沢に出てしまったほうが良かったかもしれない。

赤岩滝は覗きもしなかったが、両岸狭まった様子からとても下れそうになく、対岸の斜面を登って高巻くことにした。ここの登りは危険なところは無く、尾根に上がってから尾根に沿って下ると向こう側の沢と合流する二俣に出た。ここには目印と右手の沢を渡れるようにロープも張ってあり、いっぺんに緊張も解けた。あとはこの道を辿るだけだったが、長い道のりでまたしても低公害バスの最終時刻を過ぎてしまったので、小田代原経由で赤沼まで歩いた。


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