今年1月から今月6日までに韓国に入国した北朝鮮脱出住民（脱北者）が2317人に達することが分かった。国会外交通商統一委員会の朴柱宣（パク・ジュソン）議員（民主党）が22日、外交通商部から提出を受けた国内入国脱北者現況の資料で明らかになった。
前年同期の1951人に比べ18．8％増加した。
脱北者の年間入国者は2001年に1043人、2006年に2018人となり、以後2009年の2927人まで増加を続けたが、昨年は2423人と減少した。
現在までに韓国に入国した脱北者の総数は2万2617人。
プロ野球の斗山ベアーズは22日、捕手として西武の黄金時代を支え、2004年には監督として西武を日本一に導いた伊東勤氏（49）がヘッドコーチに就任したと発表した。
伊東氏は現役時代、秋山幸二氏（現ソフトバンク監督）、清原和博氏（現野球評論家）らとともに常勝軍団と呼ばれた西武を引っ張った。
監督就任1年目の2004年には西武を日本一に導くなど、指導者としても手腕を発揮。連覇を達成した2009年のワールド・ベースボール・クラシックでは、日本代表の総合コーチを務めた。
伊東氏のヘッドコーチ就任は、来季から指揮を採る金鎮旭（キム・ジンウク）新監督が強く要望したという。斗山は韓国シリーズ優勝3回（前身のOB含む）の強豪だが、今年は5位に終わり、5年ぶりにポストシーズン進出を逃した。伊東氏のコーチ就任を機にチームの刷新を目指す。伊東氏は宮崎県で行われている秋季キャンプに合流する予定。
合同参謀本部は22日、北朝鮮による延坪島砲撃から1年となる23日に、北朝鮮との最前線にあたる西北島嶼（とうしょ）の軍事挑発や奇襲、占領を想定した模擬攻撃訓練と機動訓練を実施すると発表した。
今回の訓練では、北朝鮮の挑発時に陸海空軍、海兵隊の合同戦力を適時に動員できるよう合同参謀本部の主管で実施する。無謀な挑発には強力に対処するというメッセージを北朝鮮に示す意味が大きい。
午後1時から、延坪島の海兵部隊がK9自走砲などで海上射撃訓練を行う。昨年事件が勃発した時間帯の午後2時33分に、延坪島まで12キロメートルのケモリ地域から北朝鮮軍が112ミリ放射砲を数十発発射したという状況を想定し訓練を開始する。
合同参謀本部議長は哨戒中のKF16戦闘機を延坪島上空に移動するよう緊急命令し、空軍作戦司令官はF15K戦闘機に射程距離278キロメートルの地上攻撃用ミサイルAGM84H（SLAM―ER）を装着し、出撃するよう配備する。AGM84Hは黄海の軍事境界線と位置付ける北方限界線（NLL）以南から発射しても平壌の朝鮮労働党本部を正確に攻撃することができる。
北朝鮮の攻撃から5分後の2時38分に、延坪島部隊のK9自走砲がケモリ地域の基地を攻撃し無力化する。また、北朝鮮の特殊部隊が揚陸艇で白ニョン島を奇襲、占領するところを撃破するシナリオで訓練が終了する。
人気ガールズグループKARAが日本でリリースする2ndオリジナルアルバムの予約が36万枚を超えた。所属事務所DSPメディアが22日、明らかにした。
KARAの2ndアルバム『スーパーガール』は23日にリリースされるが、21日までの予約枚数は36万枚を突破した。
しかも、KARAが昨年12月にリリースした日本での1stオリジナルアルバム『ガールズトーク』は18日までに総出荷枚数が50万枚を超えており、アルバム2枚で売り上げ100万枚も夢ではない。
特に、発売初週の売り上げが10万枚を上回り、「ゴールドディスク」認定された『ガールズトーク』は1年近く過ぎても追加注文が入っており、その人気ぶりがうかがえる。
人気グループH.O.T出身の歌手チャン・ウヒョクが正式に日本に進出することが分かった。
所属事務所WHエンターテインメントは「チャン・ウヒョクは12月4日に東京・ディファ有明で1000席規模のファンミーティング＆ショーケース・ライブを行う」と22日、発表した。
チャン・ウヒョクはこのファンミーティングを手始めに日本で本格的に歌手活動を展開する予定だ。チャン・ウヒョクは既に中国で専用飛行機やプール付きのホテルを提供されるなど、「韓流スター」としての地位を築いている。
事務所関係者は「チャン・ウヒョクは15年間のノウハウを蓄積した最高のパフォーマンス＆ステージを準備しているところ。韓国・中国・日本をつなぐ真の韓流スターになることを目指し頑張っている」と話している。
北朝鮮による延坪島砲撃で戦死したソ・ジョンウ下士（伍長に相当）とムン・グァンウク一等兵の遺族には、補償金が4億ウォン（約2700万円）ずつ支給された。国から渡される軍人死亡補償金2億ウォン（約1350万円）と、募金2億ウォンを合わせた額だ。2人の父親たちは戦没軍人・警察官の遺族として登録され、報勲給与金として毎月99万7000ウォン（約6万7000円）を支給されている。2人は「花郎武功勲章」を受章し、国立墓地の大田顕忠院に埋葬された。
昨年3月26日に発生した韓国海軍哨戒艦「天安」爆発・沈没事件で犠牲になった兵士46人の遺族は、国から一時金（死亡弔慰金・死亡補償金・退職手当など）として戦死者の階級に応じ約2億－3億5800万ウォン（約1350万－2400万円）＝兵士－元士（上級軍曹に相当）＝が支給された。このほかにも毎月、遺族年金や報勲年金などを受け取っている。遺族らは当時、国民的な募金運動により、さらに5億ウォン（約3400万円）ずつ受け取った。戦死者たちには全員、花郎武功勲章が与えられた。
2002年6月29日に発生した第2延坪海戦で戦死した海軍のユン・ヨンハ少佐、ハン・サングク中士（軍曹に相当）、チョ・チョンヒョン中士、ファン・ドヒョン中士、ソ・フウォン中士、パク・トンヒョク兵長の遺族は、政府から死亡補償金2億ウォンを受け取っていない。当時は軍人年金法に「戦死」の項目がなく、戦死者ではなく「公務上の死亡者」とされたため、3100万－5700万ウォン（約210万－380万円）程度の公務補償金を手にした。
しかし、6人の遺族は民間団体による寄付4億ウォン（約2700万円）を含め、計4億3000万－4億8000万ウォン（約2890万－3230万円）を受け取っている。
昨年11月に起きた北朝鮮による延坪島砲撃で負傷、除隊した8人のうち4人は、国家有功者を対象とする「戦傷軍・警」の補償と支援を受けている。戦傷軍・警とは「兵士または警察公務員として戦闘、またはこれに準ずる職務遂行中に負傷し、除隊または退職した者で、負傷の度合いが国家報勲処（国家功労者を礼遇し、軍人・退役軍人の支援事業を行う省庁）による身体検査で傷痍等級1級から7級と判定された者」と規定されている。
現在支援を受けている4人は傷痍等級5級が1人、6級1項が2人、7級が1人で、毎月34万2000―114万6000ウォン（約2万3000―7万7000円）を受け取っている。このうち3人は現役の大学生で、今後も大学の授業料が免除されるほか、年間21万8000ウォン（約1万4600円）の学習補助費が支給される。ところがそれ以外の4人のうち、現在報勲審議が行われている1人を除く3人は、傷痍等級に該当しないとの理由で、報勲病院での無料診療以外に特別な補償を受けていない。一部では業務中に負傷した公務員の方が、傷痍軍人よりも手厚い補償を受けているケースもある。また、民主化運動に伴う補償金と比較しても、負傷した兵士への補償に関しては改善が必要との指摘が相次いでいる。公務員が業務中に負傷した場合には特別な支援金は支払われないが、治療費が一生涯にわたり支援されるほか、負傷前に受け取っていた給与の9.7%から52%の範囲内で障害年金が毎月支給されるという。これについて報勲処の関係者は「業務中に負傷した公務員の場合、1級と2級の傷痍等級を除いて、特別な補償を受け取ることはできないため、戦傷軍・警よりも手厚い保護を受けているとはいえない」とコメントしている。
韓国も先進国と同様に「傷痍軍人に対する支援をリハビリや就職支援にも反映すべき」との指摘が出ている。
米国では負傷者のために171カ所の総合病院、300カ所以上の診療所、100カ所以上のリハビリ施設を運営している。身体面でのリハビリだけでなく、社会復帰のためのリハビリも国が責任を持って行っている。その代表的な例が「軍経歴認証書（VMET）制度」だ。1999年に導入されたこの制度は、将兵が軍に所属していた時期に受けた教育や訓練内容が記録された認証書を、除隊後に企業に提出すれば、企業は採用に当たってこれを反映させるというものだ。
また、軍への服務中に特別な技能や得意な分野を持っていた場合、その特技を生かせる民間の仕事に関する情報提供や、就職に有利な民間の資格に関する情報を提供するシステムも整備されている。軍で発揮した能力を社会でも生かせるよう配慮したものだ。
さらに公務員を採用する際、傷痍軍人には10%の加算点が与えられている。採用に当たって選考が必要ない公務員の場合、傷痍軍人は最優先で採用される。
同じ集落の住民らが、普段から顔見知りだった知的障害のある女性に対し、数年間にわたって性的暴行を加えていたことが明らかになった。
光州地検長興支部（ペ・ジェドク支部長）は21日、知的障害2級のKさん（21）に対し性的暴行を加えた容疑で、保険会社社員のL容疑者（58）を逮捕・起訴した、と発表した。また、同じ容疑でY容疑者（71）とW容疑者（77）も在宅起訴した。検察は、Kさんが「中学生のときから、同じ集落の住民によって性的暴行を受け続けた」と証言したのを受け、さらに十数人に対し事情聴取を行っている。
検察によると、全羅南道長興郡冠山邑に住むL容疑者らは、Kさんの自宅から600‐700メートルのところに住んでおり、Kさんの父親（50）とは普段からあいさつを交わしていた。また、Kさんは父親の母方の親戚に当たるL容疑者を普段から「おじさん」と呼んでいた。そのL容疑者は2009年と昨年、計4回にわたり「おいしいお菓子をあげる」と言ってKさんを自宅や畜舎に呼び、性的暴行を加えた疑いが持たれている。
集落の入り口で雑貨店を営んでいるY容疑者とW容疑者は昨年5月、Kさんに対し1回ずつ性的暴行を加えた疑いが持たれているが、二人は共に容疑を否認している。両容疑者は健康状態や高齢を理由に逮捕を免れた。
検察は昨年、自宅でKさんに対し5回にわたり性的暴行を加えたとして、集落にある銭湯で理髪店を営んでいたO容疑者（66）を今年4月に逮捕したことをきっかけに、一連の事件の捜査に着手した。集落の借家に住んでいたO容疑者は普段から、Kさんに3000ウォン（約200円）を払い、自宅に呼んで性的暴行を加えていた。うめき声を聞いた隣人が昨年11月、Kさんの父親に知らせたのを受け、捜査が始まった。O容疑者はその後、懲役3年の判決を受け、木浦刑務所で服役している。
Kさんの家族は10年前、忠清南道天安市から郷里の長興郡に移住し、畜舎の建設業を営んできた。父親は「故郷が懐かしく、また障害のある娘を育てるには田舎の方が安全だと思って移住したが、後悔している」と話した。Kさんはその後、全羅南道順天市にある保護施設で1年間にわたって治療を受け、2カ月前からは自宅で生活している。
検察は「被害者の証言には信ぴょう性が疑われる点がある」としながらも「集落の住民の多くが事件に関与したと判断し、捜査範囲を拡大している」と説明した。
「あなたがいらっしゃる富士山のかなたの空を遠く眺めていると、恋しさで心がいっぱいになります」
1919年4月7日。英親王妃・李方子（イ・バンジャ）＝1901－89＝は、遠く離れている婚約者の英親王・李垠（イ・ウン）＝1897－1970＝のことを思い、一編の詩を書いた。色紙には、花瓶に挿したチューリップと共に、英親王の姿が鉛筆でさらさらと描かれていた。国家や民族を超えて恋に落ちた女性の、純粋な思いが感じられた。
国立古宮博物館（チョン・ジョンス館長）で22日、在日韓国人のハ・ジョンウンさん（72）から寄贈された大韓帝国最後の皇帝・純宗と英親王夫婦の資料を公開する特別展「ハ・ジョンウン寄贈展－純宗皇帝の西北巡幸と英親王・王妃の一生」が開幕した。ハさんが2008年12月に在日韓国大使館を通じ寄贈した英親王妃の写真や手紙類、その他の遺品など合わせて610件の中から、厳選した資料類を展示している。
英親王の携帯用手帳も、内容が初めて公開された。英親王が、日本をはじめ欧州・米州地域を巡訪し、見聞したことを書き留めた。大きさは縦8.1センチ、横5.2センチ。67ページにわたって細かく記録されている。「日本の教育は模倣、輸入教育だ。制度、方法も全て西洋と似通っている。従来から模倣性が豊かな日本人は、特にこの点を注意しなければならない」というメモが目を引く。
1919年に書かれた英親王妃の日記には、結婚を翌年に控えた女性としてのときめきや、英親王に対する恋心がよく表れている。
皇帝・純宗が1909年1月27日から2月3日までの日程で、当時の南大門駅（現在のソウル駅）を出発し、平壌・新義州など韓半島（朝鮮半島）北西部地域を巡幸したときの様子を記録した「純宗皇帝の西北巡幸」写真帳も展示された。英親王夫婦の幼少期から老年期までの写真約100枚や、英親王妃が昌徳宮の楽善斎で使用していた家具・生活用品、自作のびょうぶや絵画用具なども見ることができる。
ハ・ジョンウンさんは大阪出身の在日韓国人事業家で、美術品のコレクター。1974年春、昌徳宮の楽善斎で美術品のバザーを準備していた英親王妃と会ったのが縁となって、その後長らく英親王妃と親交があり、英親王妃の没後は彼女が残した遺品を引き取ることになった、と博物館側は説明している。展示は来年1月31日まで。
日本の「朝鮮学校」をテーマにした書籍2冊が韓国で出版される。
朝鮮学校に通う生徒たちの絵を収録した『私の心の中の朝鮮学校』は、在日クラシック音楽家団体のPALAMが企画した書籍だ。クラシック音楽を聴き、そのイメージを表現した生徒たちの絵からは、奇抜な想像力がうかがえる。これらの絵を土台に、俳優のクォン・ヘヒョさんが朝鮮学校の生徒や学校の歴史について語っている。
もう一方の『学校に向かう坂道』は、在日本朝鮮人総連合会（朝鮮総連）の思想教育などを問題視し、日本政府が朝鮮学校を高校無償化の対象外としたことに反対する韓日の詩人の詩を収録している。
これら2冊の出版記念会は27日午後7時から、ソウル・カトリック青年会館5階で行われ、日本の詩人・河津聖恵氏や、在日同胞の詩人・ホ・オクニョ氏が詩を朗読する予定だ。
