探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-

「探墓巡礼顕彰会」の公式ブログです。巡墓会企画の告知など活動報告をしています。

日にち遅れのバレンタイン

2021-02-28 00:01:03 | 日記
会員のカトケンです。

母や姉からチョコレートが届かなくなつて数年、今年はゼロだつたと諦めてゐた翌日、開陽丸の御子孫関係者から手紙が届いた。

開けてみたら「賛否両論」なるチョコレートだつた。「しょうゆペカンナッツショコラ」と書かれてをり、有名な和食店オーナーの監修。味が濃いのにナッツとの相性が絶妙で好きな味。美味しく頂いた。

開陽丸子孫の会の集ひはコロナで開かれないが、他の会員の方とも情報交換や美術鑑賞を通じて交流を続けてゐる。

土曜はその美術鑑賞で国立博物館へ。特別展「日本のたてもの」で我が国の建物の歴史と展示会場である表慶館の近代建築を同時に味はへた。

平成館に行く途中に薩摩藩の町田久成(トーハク前身の東京帝室博物館初代館長。叔母が家老小松帯刀夫人)の胸像あり。御一緒した開陽丸の御子孫が御先祖様とのつながりを教えてくださつた。オランダから貴重なものを持ち帰つて来たのだとか。

平成館から本館に抜けて「木挽町狩野派の記録と学習」の展示を堪能。長篠や長久手合戦図屛風下絵が展示され、武将たちの名前や旗が記されてゐて、つい見入つてしまつた。階段を降りると、「なんだ。ここが半沢直樹の東京中央銀行の階段ぢやないか」と、テッキリ横浜のホテルニューグランドだとばかり思つてゐたのが、小弟の西洋館観も堕ちたものだと結構ショックを受けたのだつた。

気を取り直して表慶館脇にて観梅を楽しんだ。良い香りがして、旧池田屋敷門から梅がちらりと見え(=写真)、この場所はしばし都会の喧噪とは無縁な気がした。



そこから黒田記念館へ。2階へ上がると高村光雲作の黒田清輝像が迎へてくれ、マンドリンを持つ女や風景画、油絵やその下絵がバランスよく展示され、パレットやイーゼルもあつた。

見たいと思つたときには建物改修となつてしまひ、ずつと入つてみたかつた同館にやうやく入ることが叶つた。こちらも絵画とともに建物も満喫。表慶館の重厚さとは違つた趣あり。

そこから取つて返して昼食へ。上野駅の入谷口にホテルに併設されたレストランがあるのを思ひ出して下調べして置いたのだ。

とても賑やかで若人がたくさん、チキンが名物らしく各々食べられるだけのチキンの大きさを頼んだのだが、切るのに悪戦苦闘。思はず顔を見合はせて苦笑してしまつたーー時折流れるドリカムの曲に「あれ、誕生日かな?」と思つて何もされてゐないのを不思議に感じてゐたのだが、どうやら自分から見えないところでケーキが運ばれてゐたのだらう、次は曲が流れないときに花火付きケーキが登場。3度目は曲が流れ、ケーキがすぐ近くの3人組のところへ運ばれた。

今時の人達はこのやうに楽しんでゐるのだなと上野駅を挟んで静寂と喧噪を同時に味はふ日となつた。

この日お目にかゝつた方からは綿のマスクを頂いた。洗つて使へるもので、柄も小弟の以前の服装から好きさうな色を考へてくださつたとのこと。本当に有難いことである。

『探墓巡礼ー谷中編』★31で取り上げた人物の御子孫の従者として、毎年開陽丸子孫の会総会に顔を出し続けてゐる甲斐があるといふもの。

御子孫の方々ともまづは人同士のお付き合ひが欠かせない。そんなこんなで棚ボタならぬ日にち遅れのバレンタインを楽しく過ごしてゐたのだつたーー

それはさておき、弊会カネコ会員のツィッターにもあつたとほり、先々週日曜に始まつた大河ドラマの主役、我々がものした『探墓巡礼ー谷中編』★20の人物は、巷間出回る人物辞典より詳しく知りたい方にはもつてこいの見開き2ページ分。

新選組近藤勇との接点やドラマでは省略されてゐる幼名にも触れられ、恰好のガイドブックとなつてゐる。

ツィッターで応援してくださる方がをり、とても励みになつてゐて、これも大変有難いことだつた。

初回から武田耕雲斎や藤田東湖が出てきて、安政の大地震や天狗党の乱がどのやうに触れられるか、ドラマの今後の展開がまた楽しみであり、先週は『探墓巡礼ー谷中編』★2で取り上げた人物の従兄弟、勘定奉行川路聖謨も登場、いよいよ目が離せなくなつてきた(写真=隅田公園にある藤田東湖「文天祥正気の歌に和す」の詩を刻んだ碑)。



追記 前回投稿した《謹賀新年 令和三年》の8段落目第1文の「追われる」は旧仮名遣ひでは「追はれる」が正しい。一寸訂正して置きます。
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2 コメント

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Unknown (通りすがりの者ですが)
2021-03-10 07:33:20
× 高村光雲作
○ 高村光太郎作

よろしく。
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Unknown (カトケン)
2021-03-12 18:29:40
通りすがりの者ですが様
確認しましたところ、黒田記念館の黒田清輝像は高村光雲作ではなく、高村光太郎作でした。ご指摘くださり、ありがとうございました!
返信する

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